表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月が綺麗なお話  作者: マナティ
15/23

捕獲

「…俺たち大人は今までミアキスを恐れてきた。今日までな。だが、ラッキーだったよ。まだ子どものミアキスで、しかも生け捕りだ。」


松岡は興奮しているのか、早口でまくしたてている。


「生きたミアキスが捕まえられたなんて…!あ、そうだ!シソーラス人にまだ後何体いるのか直接聞いてもいいな…!」


「せ、先生たちは…何が…目的なんですか?」


僕はかすれた声を出した。


「…ミアキスの生態解明と世に知らしめる事だ。なんたって地球上では、ミアキスはもう絶滅したと見ているからな。こいつを発表すれば、世の中は大変な事態になるだろう。まさに生きた化石だよ。この村の伝統が!秘密が!こんな形で報われるとはな!ハハッ!」


僕はとても混乱していた。

松岡が何を言ってるのかわからなかった。


突然知らなかった村の歴史とか、ミアキスの生態とか、意味不明だ。


ただ、ココアと青菜が危険だということは全身で感じていた。


僕は青菜たちの方を見た。


青菜は何か叫んでいるが全く聞いてもらえず、羽交い締めにされ、どこかに連れていかれている。


ココアに至っては、重そうな鉄のカゴに無理やり頭から押し込められている。


必死で対抗しているが、何人もの大人たちには、かなわないようだ。


「クククッ。大発見だぞ、佐々木。あ、世間にもまだ発表してないから、今日のことはお母さんには内緒にしておけよ。今から外出したこと一緒に謝りに行ってやるからな。」


僕は青菜達の方を向いたまま、松岡にひきづられるように家へと連れていかれた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ