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00. prologue

真夏の眩しいほどの蒼い空。

圧倒的な姿で咲いている積乱雲の中を彼らはは生身で切り開いていった。

予定までにあと3秒。蒼空を見上げて地面を背負いだままに行われた自由落下。彼は目お閉じたまま両手に指を絡めて固く握った手たちを手のひらの感覚で感じた

2秒。目お開けたら後続で付いていた輸送用のヘリが見えた。自分たちが飛び降りたヘリは既に視界の外えと消え去った。背中で受け止めている風圧は今にでも彼らのちっぽけな体を飛ばしてしまいそうだった。見ることはできなかったけど僅か、前もって追落している彼女の表情は信じられない程に平和だった。ジーンズに真っ黒いブラウス姿の彼女は片手をポケットに刺してまるで散歩にでも出たような姿だった。手慣れた仕草で強烈な逆風に逆らう姿は彼女がこういった異常に無感覚になてっいる様に見えた。

1秒。右耳に刺している通信機から息を吞む音が聞こえた。先に墜落していた彼女はポケットから手をもち上げながら息を吞んだ

0秒。爆弾が爆発したみたいな轟音が響いた。同時に、ものすごいスピードで落下していた体が再び浮かび上がるのを感じた。寸時に目の前の景色が一変した。 轟音と共に浮かび上がたセメントの粉塵で視界が遮られた。



12年前、世界が割れた。

突然空に現れた小さな亀裂と共に襲撃が始まった。


後日Invader(インヴェイダ-)、と名ずけられる怪生命体が同時多発的に大量出没した。原因も、正体も分からない怪物たちの無差別的な攻撃で人が、都市が、国が破壊された。中度半端な火力での攻撃では傷一つ負わないその黒く頑丈な外皮から‘鎧虫( かっちゅう)’と行う別称で呼ばれる様になった。数千、数万に至った鎧虫の軍勢は市民と軍隊を、圧倒的戦力差を持てして蹂躙した。

 絶滅の危機に瀕した人類は辛うじて鎧虫を追い払ったが、倒せる事が出来なかった個体が拠点作をり、追跡を逃れた個体は野生化しいつ、どこで現れるか予想できない。

 国家はその機能を失い、人類は数十年の歴史を失い退歩した。

 12年前のあの時、平井正義(ひらいまさよし)はたかが5歳だった。その日は両親が結婚して丁度10年目の日だった。彼と同時8歳だった彼の姉、平井花善(かよ)は両親に捧げる心の籠ったプレゼントを用意していた。

 父さんも母さんは二人とも警察の高位幹部だった。そのせいだったか、子供たちが待ちくたびれて眠るまで両親は帰宅しなかった。

 0時が過ぎてようやく戻って来たのは母親一人だけだった。

 彼女は急ぎ子供たちを起こして服を着せ、簡単な荷物をまとめた。0時過ぎてもなお、メンションの窓の外は騒がしかった。爆音。悲鳴。

■■■■■■■■━━━━!!!!

 産まれて初めて聞く気味悪い鳴き声を聞いてしまったとき、正義は涙をながした。理由も分からぬままに。

 母さんは子供達の手を引いてメンションを飛び出た。困惑だったか。恐怖だったか。それとも悲しみだったか。彼女の目にも涙が流れていた。

計画は無かった。

 ただ、1秒でも早く旦那と合流し、郊外に逃げようとした。最後に聞いたラジオではもう安全な場所は無いと言った。全ての町に、国に、それらが現れただと。自分で全力で生き残れと、言っていた。

メンションから出てきて母さんが乗って来た車に乗る時に、正義は息を吞んだ。助手席に人の形をした物があった。毛布で包まれていたが赤く染められた毛布の下からはみ出した靴は父さんが良く履いていたものだった。

 郊外に出る道路はめちゃくちゃだった。あちこち割れたり掘られたりしていたし、破壊され転がっている車の残骸でどこもかしこも塞がれていた。やがて車を捨てたとき母さんは正義を抱いてずっと泣きながらつぶやいた。

―ごめんなさい。ごめんなさい。ごめん…なさい。

道路の周りには既に車ではもう動けない事に気づいた人々が多っかた。走って道路を抜け様とした時。、ついにそれらと鉢合わせしてしまった.車の中ですれ違て遠で見えた怪物達よりは小さかったけど、それでも成人よりは何倍の大きい大きさだった。真っ黒く、不気味に光っている外皮がその巨体を覆っていった。男一人が持っていた金属ベットを持って怪物に向かって突進した。男の首が母さんの足元に転んできた。その場所に居た生存者達は直感した。殺される、と。

周りから、1体、また1体、次々と怪物が集まって来た。道路の前と後に囲まれたとき、母さんは抱いていた正義を降ろして花善に静かに、はっきり言った。逃げろと。絶対弟の手放さず走れと、警察でも、軍人でも良いから助けてくれる人を探すんだ。 花善は正義の手を固く握り走った。お母さんと怪物を後ろにして、走った。正義は泣くことしか出来なっかた。なにも、できなっかた。


 人類はそうやって一度滅びを迎えた。

 全てが終わった後、苦し紛れでも鎧虫どもを退けった後の人間達の生活は大きく変わった。

まず、国家が意味をなさなくなっていた。大数の国民と軍事力ををしなった国達が大小関わらず崩壊した。辛うじて形を保っている数すく国達も数えきれない難民達を全部収容する事は出来ず、12年がたったいまも多くの人々が国家や法律の保護を受けずにいる。

12年。決して短くない時の中人間は必死に生き残った。

散らばった生存者達は集まり、再び町を築き上げた。交通を整備し、物資を確保しつつ自分たちを守る為の力を育んだ。

 辛うじて形を成していた国々は戦ったり連合し新しい国になった。犯罪や差別、以前残っている鎧虫の脅威など解決すべき問題は山ほど有ったが12年前の姿を取り戻す為に人類は決して止まらず走った。

親を無くした8歳と5歳児。終末を迎えた世界で彼らが生き残ったのは奇跡以外では考えられなかった。


韓国の文芸学部で小説専攻している大学生です。

韓国の投稿サイトーで

同時連載しようと思っています。

よろしくお願いいたします。

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