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Cursed World  作者: 権本結
1/1

幕開け

 side とある男子高校生


 その日は、何でもないただの日常の一ページだった。


 退屈な授業をテキトーに聞き流して、帰宅部という名の部員数一名の部活に全力に励んで、家で寝転がってテレビを観てた。


 「うわ、明日雨かよー。めんどくさ」


 今の時間は六時五十分ぐらい。


「にしても、このお天気キャスター可愛いな。」


 そんなくだらない事を言いながら、この後に放送されるクイズ番組を待ってたときだった。


 「ん?メールか?」


 俺のスマートフォンから、初期設定のままの着信音が鳴り響いた。


 「…………はあ?なにこれ」


 知らないアドレスからだった。発信者は不明、タイトルもなし。本文はただ一言だけ。


 「『気をつけろ』?何にだよ」


 イタヅラの類だろうなあ、と思い、メールを削除。よし、これでクイズに集中できる。


 ーーーその時、家の外には、人の影があったのだが、彼はクイズに夢中になっており、気付いていなかったーーー


 side 熱血系ハチマキ少女


「99…………100ッ!」


よし、腕立て伏せ終わり!


部活動はもう随分前に終わってるけど、私は居残って筋トレをしていた。


家でやると、母さんは勉強やれとうるさいし、父さんはやたらと心配してくるし。


 筋トレぐらい自由にさせてよー。


「まあいいか!よし、さっさと着替えて、母さん特製のハンバーグを食べに帰ろう!そして、勉強サボろう。」


私、脳を使うようなこと、ホントに嫌いなんだよね。


体を使う運動だったら、何時間でも継続してやれる自信があるけどねっ!


 そんなことを一人で考えながら、学校の更衣室へ。やっぱり、更衣室には誰もいない。


「メーウーも部活入ればいいのにー。何が『勉強しないといけないから。いやほんと、マジでついていけなくなるから。』だよー。絶対遊んでるでしょ!」


 周りに誰もいないから、なんとなく独り言を叫んでみた。


 「独り言って叫ぶものだっけ?まあ、どうでもいっか!」


 そんなことを言ってるうちに、帰る準備は既に整っていた。


 「あ、もうこんな時間!急がないと、ご飯がなくなっちゃうよ~~!」


 私は学校から家に向かってダッシュを始めた!


 やっぱり、スピードに乗る感覚はやめられないね!


 ーーーそれを見る影があったのには、彼女は気付いていなかった。ーーー





 この日まで、『平穏』な世界に生きていた二人の少年少女は、『異常』な世界へと誘われる。


 それは、本来生きていく上では、有り得ない転換。


 なぜ、彼らは『異常』な世界へと連れられることになったのか。


 それは『平穏』な世界の住人には誰にも分からなくて、気づけなくて、理解出来ないナニカ。


 そのナニカを理解し、存在に気づき、どんなものなのかも分かる者たち。


 彼らは、この『異常』な世界を、こう読むという。


 ”Cursed World”ーーー「呪われた世界」、とーーー


 


 

初投稿です!

不定期投稿ではありますが、よろしくお願いします!


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