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控えの間にて

やっと話が進んできましたね……


今回は、前回初登場のあの人が(前回ほどではないが)喋ってくれます!

全く期待出来ませんけどね!

 控えの間に案内された二人は、女王様の話についていろいろと話していた。

 すると、ある二人組が私達の部屋を訪ねてきた。

「どうぞ」

「失礼」

 ギィと扉を開けて入ってきたのは、さっき“特魔”と呼ばれていたフードのうちの二人だった。やはりフードを深く被っているため、表情は口元でしかわからない。

 背の高い方のフードがよく響く低い声で話し始めた。

「突然押しかけて申し訳ない。あなた方と旅を共にする者を紹介しておこうと思ってな」

 体格や声色から察するに働き盛りのガタイのいい男性といったところか。

 そんなことを考えていると、もう一人――さきほどの少年だろうか――がフードを外した。

「ニズ・ベルシェイラです。以後よろしく」

「あ、うん。こちらこそよろしくね」

 そう言っている間にもニズはまたフードを被ってしまった。

 そんなニズを男は睨みつけたが、ニズは気付いていないのか、気付いていても無視しているだけなのか、部屋の隅の方に目線をずらした。男は苦笑した。

「すまない。ニズは小さい頃から人見知りで、自分を表現するのも苦手なんだ。許してやってくれ」

「あ、いえ、気にしてませんから」

 私は手を小さく振りそれを主張した。

 それに対して、男はまた申し訳無さそうに苦笑した。

 相手にはその気があまり無いようだが、自分の名前くらいは知っていてもらいたい。

「私はレイラ。ちょっとワケありで偽名なんだけどね」

 リペラもそれに習って自分の名前を言った。心なしか、投げやりな口調だったが。

「それでは、女王様のお呼びがかかり次第また」

 男は軽く会釈をし、扉の方に体を向ける。

「はい、お願いします」


「なんか、ニズって子、愛想がなくってビミョーな子だったなぁ。これから一緒に旅するっていうのに、なんか感じ悪かったし。ね、レイラ」

「え? うん、まぁね。緊張してたんじゃないの? そんなに悪い子には見えなかったよ?」

「そうかなぁ……」

 私は冗談とか、可愛そうだからとかではなく、本当にそう思っていた。話してみればきっと打ち解けられる、と。

 もともと、友達作りは得意な方だった。リペラ然り女王様然り。

「私はあまり礼儀にはこだわらない人だからね、むしろ次会う時が楽しみだよ。次は絶対“友達”になってやるってね」

「ポジティブだなぁ」

 リペラは呆れ顔を私に向けた。

「ま、でも、レイラがそう言うならいっか。本当に“悪い人”ってわけでもなさそうだし」


 そんな話をしながら持て余した時間を過ごしていると、ふと気がついた時には辺りは暗くなってきていた。


 コンコン


「はーい、どうぞ」

「失礼します」

 入ってきたのは長い髪を一つに高く結い上げたメイドだった。

「お食事の準備が出来ました。花の間へご案内します」

「あ、はい、分かりました」

 私たちは案内されるがままに花の間へ向かった。

メイドって、秋葉原に居るような人じゃないですよ?

どちらかと言うと、女中って言った方が私のイメージには近いんですけど、日本って感じが強くなってしまったので、泣く泣くメイドに。

仕事は掃除とかが大半なんじゃないですかね?

今度、メイドさんに聞いてきます(笑)

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