4-8 ノイズ補足
「みぃ〜つけたぁ〜♡」
神は猫のように喉を鳴らした。
無邪気な笑みは、冷徹な計算の仮面。
相手は厄介だが、こちらが動けば早い。
先手必勝。方法は単純だ。
元勇者を“再配置”してしまえばよい。
あるいは、居場所を潰し、動力源を断つ。
あるいは、最悪の場合――新たな“器”を用意する。
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神は躊躇しない。
幾度も繰り返した設計図の端を拾い上げ、それに新たなパッチを当てる。
旧個体の断片を参照し、そこに小さな改良を加える。
強化よりも、用途特化。
封印不能を想定した耐久性、
同調を阻害するノイズ耐性、
そして最も重要なことに――既存の聖剣や勇者の記憶の残滓を“読み取る”能力。
だが、時間と資源には限りがある。
信仰ポイントはもうギリギリ。
完成度は“完璧”とは言えない。
脆弱な箇所が一つ二つ、残るだろう。
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神は白い虚空に“キーボード”を具現した。
いや、召喚というより――古い習慣の再現だった。
指の感覚も、眼も、手もないはずの場所で、
虚無の音が鳴る。
文字列が流れ、古語と符呪が混じり合う。
コマンドは詠唱のように、世界の骨格を震わせていく。
行が完成するたび、白い空間の奥で焔の紋が浮かび上がった。
> 「create —role:代替体 —template:旧勇者_fragment —patch:stability,anti-sync —override:containment-failsafe」




