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歯車の反撃  作者: クローン6号
第四章
32/43

4-8 ノイズ補足

「みぃ〜つけたぁ〜♡」


神は猫のように喉を鳴らした。

無邪気な笑みは、冷徹な計算の仮面。


相手は厄介だが、こちらが動けば早い。

先手必勝。方法は単純だ。


元勇者を“再配置”してしまえばよい。

あるいは、居場所を潰し、動力源を断つ。

あるいは、最悪の場合――新たな“器”を用意する。



---


神は躊躇しない。

幾度も繰り返した設計図の端を拾い上げ、それに新たなパッチを当てる。

旧個体の断片を参照し、そこに小さな改良を加える。


強化よりも、用途特化。


封印不能を想定した耐久性、

同調を阻害するノイズ耐性、

そして最も重要なことに――既存の聖剣や勇者の記憶の残滓を“読み取る”能力。


だが、時間と資源には限りがある。

信仰ポイントはもうギリギリ。

完成度は“完璧”とは言えない。

脆弱な箇所が一つ二つ、残るだろう。



---


神は白い虚空に“キーボード”を具現した。

いや、召喚というより――古い習慣の再現だった。


指の感覚も、眼も、手もないはずの場所で、

虚無の音が鳴る。


文字列が流れ、古語と符呪が混じり合う。

コマンドは詠唱のように、世界の骨格を震わせていく。

行が完成するたび、白い空間の奥で焔の紋が浮かび上がった。


> 「create —role:代替体 —template:旧勇者_fragment —patch:stability,anti-sync —override:containment-failsafe」



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