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歯車の反撃  作者: クローン6号
第四章
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4-7 歯車の軋む音

だが、いつからか――歯車にガタが生じた。

選定の偶然性、勇者因子のばらつき、聖剣と保持者の同調。

そのどれもが、わずかにズレている。


プログラムには“慎重さ”という名の安全装置を埋め込んだはずだった。

だが、なぜだろう。

バグか、それとも――進化か。


神は冷ややかに首を傾げる。


「……そうだ、修正すればいいだけさ。」


杯を傾け、微炭酸の泡が唇をくすぐる。

考えるほどに快い。

平穏が続けば、祈りは薄れる。

教会という名の経済循環は回り続けるだろうが、それでは僕の存在が弱る。


震わせるべきは、民の心だ。

恐怖でも希望でもいい。

選ばれるのは“反応”――その量をいかに稼ぐかが、全てだ。


そのとき、神のセンサーが微かに振動した。

白い空間の端で、かすかな残響が囁く。

王城で交わされた言葉、宰相の策謀、そしてあのときの結界魔法の波動。


確かに、存在の痕跡が残っていた。

翻訳すれば――まだ“刺激源”がある。

元勇者が生きているという“ノイズ”が消えていない。

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