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歯車の反撃  作者: クローン6号
第二章
11/31

2-1 世界の始まり

第二章スタート

世界が始まった時――

まだ空も海もなく、光も闇も区別されぬ“混沌”だけがあった。

その中心に、ひとつの“息吹”が生まれた。

それが最初の精霊であり、神よりも古き世界の意志であった。


永劫とも思われる時の果てで、

精霊は自身の力を制御しきれず、六つの権能へと分裂した。


土は大地を創り、

水は海を抱き、

火は温度を生み、

風は流れを与え、

光は世界を照らし、

闇は安らぎをもたらした。


こうして、形なき混沌は秩序を持ち、

山と谷が、潮と空が、昼と夜が分かたれた。


だが、この時、神はまだ存在していなかった。

世界はただ、精霊たちの息遣いと、自然の摂理だけで回っていたのだ。


人が現れ、祈ることを覚えたとき――

初めて「神」という名の観測者が生まれた。

それは、世界を造った者ではなく、

世界を支配しようとした者の誕生だった。

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