第三章 エピローグ 上
第三章エピローグ 上
『一昨日発生したダンジョンの氾濫にて、61人の死亡が確認されました。現在も行方不明者の捜索は続けられており』
『今回もダンジョンの発生元は3年前に住民が亡くなっていらい放置されていた空き家であり、現在焼け跡からゲートの』
『これは政府の怠慢ですよ!散々空き家は危ないと言われていたのに、こんな事態を招いたんですから。未来ある若者が大勢犠牲になったのですよ!?』
『ご覧ください。今、市役所職員立ち合いの元、警察が空き家へと入っていきます!』
『私は政府がこの法律を拡大解釈する日が来るんじゃないかと、不安でなりませんね。確かに今は国家の危機です。ですが、それにかこつけて国民の権利を』
『なんでも、今回の氾濫でも一般人の覚醒者がモンスターに応戦したそうですね?』
『ええ。彼らの活躍がなければ、死者は3ケタを超えていたでしょう。ですが、政府からの発表では未成年者の集団だった為、個人情報の開示はされない予定ですね』
『何故自衛隊の出動が今回遅れたのか!それは一部の隊員が勝手に行動し、現場に向かったからです!それによって、指揮系統が乱れたという報告が上がっています。これは現場の暴走ですよ!どう責任を取るのですか、防衛大臣!』
『出撃許可を得る前に現場へ向かい、交戦。そして死亡した彼ら。はたしてその行為は勇敢だったのか、それとも蛮勇だったのか。それについて、今夜は専門家の方々と』
『被害にあった方々が、無事元の生活を取り戻せるといいですね。……では、次のニュースです!明日、日米合同で──』
体育祭……悪魔どもが暴れた日から、数日。
平日ではあるのだが、あんな事があったのだ。当分学校は休みである。なんでも、夏休みを前倒しにするとか。受験生は大変そうである。
テレビで知ったのだが、ゲートが出現したのは学校から3キロ弱離れた位置にある空き家だった。
この前ダンジョン庁と国土交通省が共同で動き、空き家の強制調査が始まるとなったばかりである。本当に、タッチの差だったわけだ。
不運としか言いようがない。そして、これもテレビで知ったのだが……デーモンに殺された自衛隊の人達は、『独断専行』でやってきていたそうだ。
合計24人。彼らは、上の許可が下りてからでは遅いと現場に急行。レッサーデーモンと交戦していた所を、魔力砲で周囲の建物ごと焼き払われたという。
許可なしに自衛隊員が武器をとった事は、決して称讃されるべき事ではない。
だが、それをわかった上で彼らは自分達を助けようとしてくれたのだ。その事を感謝しないなど、それこそ道理に反している……と、思う。
こっそり、人目に触れない様にして彼らが戦ったという場所へ向かった。途中、花屋さんでお供え用の花束を買って。
現場はゲートからほど近いという事で立ち入り禁止だったけど、その傍に花束や酒瓶が置かれた場所があった。犠牲になった民間人の他に、自衛隊員に向けてのメッセージが書かれた色紙なんかもお供えされている
どうやら、同じ様に考えた人達がいたらしい。自分もそこに花を供え、手を合わせた。
……お疲れ様でした。どうか、安らかにお眠りください。助けに来てくれて、ありがとうございます。
重機の音がうるさい中、労いと感謝を念じる。亡くなった人に通じるとは思えないけど、自分なりのケジメとして。
数秒ほど手を合わせて、帰ろうと踵を返す。すると、こちらを見ていた自衛隊の人と目が合った。お互い、少し気まずそうに会釈した後、苦笑する。
……あの戦いで亡くなった戦士達を、表立って褒める事は出来ない。
それでも、こうして手を合わせるぐらい罰は当たらないと、彼らも思ってくれている。
家路につきながら、何となく周囲を見回した。
あんな事があった後なので、街に人気はない。だが、どうしても気になってしまう。
悪魔どもと戦った後、自分達はマスコミにでも追われるかと思ったが……案外、そうでもなかった。
その事自体は嬉しい。こんな事で有名になっても、碌な事にならないのはわかり切っている。何より、アレコレ根掘り葉掘り聞かれるのは嫌いだ。
しかし、不可解でもある。こういう時、記者の人達って殺到するイメージだったのだが……。
少しだけ首を捻りながら、寄り道せずに家へと帰った。
* * *
「それは、世間が『氾濫』に慣れてしまったからだよ」
「慣れ……?」
翌日。アイラさんの家にて、彼女にこの疑問を打ち明けるとこの様な答えが返ってきた。
「不謹慎と思ったかい?同感だが、世の中そんなものだよ。君だって、テレビの向こうで起きた悲劇より、今夜の晩御飯のメニューでも考えた方が有意義なはずだ」
「それは、まあ……」
「今年に入っただけで、ダンジョンの氾濫が何度起きたか……あえて悪い言い方をするがね。世間は飽きっぽいのだよ。別の話題が出ているのもあるがね」
「……そうですね」
言われてみれば、その通りか。
一瞬だけむっとしたものの、冷静になれば自分とて他人の事を言えない。そもそも、今日彼女の家に集まったのは『祝勝会』である。あの戦いを無事に生き残れた事を、皆で喜ぼうと言うのだ。
先日亡くなった自衛隊の人らに手を合わせに行ったのにこれなのだから、自分も『飽きっぽい世間』の一部なのだろう。
「それにまあ、一応『ババ様の名前』も影響しているかもね……」
「ババ様って、教授ですか?そんなに著名な学者さんだったんですね」
「んー……いや。学者としてのババ様に、政治家やマスコミ相手にどうこう言えるほどの権威はないね。ただ、ババ様の『実家』が少しだけ力のある所だってだけさ」
「はあ……?」
「それより京ちゃん君」
アイラさんの声に、隠しきれない愉悦が混ざる。
「どぉして顔を伏せたままなのかなぁ。人と話す時は、目を見て話さないといけないぞぉ?」
「そうだぞ京ちゃん!こっちを見ろ!!」
「この残念美人ども……!」
現在、自分は顔を伏せている。そうすると、自然と見たくないものが見えてスリップダメージが入ってしょうがなかった。
ピカピカの床以外に何が見えるって、『詰め物が入った胸とスカート』だよ。自分の。
そう女装である。
「どうして僕がまたこんな格好を……!」
「だって私は見てないし」
「私はまた見たかったし!!」
「知らんわ馬鹿ども!というか、なんかスカート少し短くなってませんか!?」
「良かれと思って!」
「ちくしょうがっ!」
「YES!『今日の』私は畜生なんだぴょん!」
必死に裾を掴んで伸ばすも、全っっ然心もとない。スースーしてしょうがないので、足をピッタリ閉じて少しでも誤魔化している。
屈辱だ。本当に屈辱だ。何が一番アレって。
「だいたいだねぇ」
ヤレヤレとばかりに、アイラさんがため息をつく。
「君1人では恥ずかしいだろうからと、私達もこうしてコスプレをしているわけだが?」
「どーも、バニー忍者です!!」
こんな餌にまんまと釣られた自分の浅はかさが悲しくなってくる……!
当然最初、女装なんて嫌だと拒否した。だが、アイラさん達もコスプレ……それも、ちょっとエッチなやつをすると言われ、ついつい頷いてしまったのである。
過去の僕の馬鹿!脳みそちん●野郎!
「ほらほら。せめてしっかりと私達の艶姿を見るといい。正当な報酬というやつだ」
「くっ……!」
アイラさんの言葉に、ならばと顔をあげる。
───過去の僕、グッジョブ!!
内心でガッツポーズをするのを、抑え切れなかった。僕ってば、本当に馬鹿……。
ドヤ顔で椅子に座り、足を組むアイラさん。彼女は今、『チャイナ服』を着ている。
長い銀髪は2つのお団子に纏められ、手には黒地に金のファーが取り付けられた扇子。
扇子と同じく黒地に金の刺繡が入った、肩の出たチャイナ服。大きくスリットが入っており、そこから覗くむっちりと肉のついた太腿が眩しい。膝から下はスラリと長いのだから、不思議である。
何よりもお胸様。華奢な肩や細い腰に反し、『F』だという巨乳が苦しそうに服へ詰め込まれている。
なんと、胸元の中央にひし形の穴が開いているのだ。何のためにあるんだそれ。蒸れるのか?乳がでかいから。
頬をほんのり染めながら、扇子を手に笑うアイラさん。くっ、相変わらず顔とスタイルが良い!
そして、お隣のエリナさん。
「ふふん。今日だけ忍者とバニーの融合なんだよ」
今日も今日とて意味不明な事を抜かす自称忍者が、腰に手をあてて笑っていた。
そう、本人も言っているが『バニーガール』である。
煌めく金髪をツインテールにした頭に揺れる、黒いうさ耳。笑みを浮かべる美貌の下には赤いリボンが結ばれていた。
剥き出しの白い肩に、こぼれてしまいそうな巨乳。ピッタリとした素材のバニー衣装から、深い谷間を惜しげもなく晒している。
しかも下半身は下半身でかなりのハイレグな様で、その鼠径部に視線が吸い寄せられて仕方がなかった。健康的な肉感の太腿が付け根まで見えていて、非常に眩しい。
美脚を覆う網タイツなニーソックスの組み合わせも色っぽい。なんだこの自称忍者。色仕掛け専門なのか?
こっちもドヤ顔なのだが、やはり頬が少し赤い。羞恥心は一応ある様だった。
「ふ、2人は恥ずかしくないんですか。その服……服?」
「無論、恥ずかしい」
「正直顔が熱いよ!」
「じゃあなんで着たし」
「この代償を払ってでも、君の女装が見たかった」
「着た価値はあったよ京ちゃん!」
「もっと自分を大事にしなさい……!」
2人とも凄い美人でスタイルも良いのだから、本当に危ない。
「胸や足をガン見しながら言われても、噂に聞く『嬢に説教するおっさん』的なものにしか思えんぞ。京ちゃん君」
「京ちゃんって、一歩間違えたら女の人関係で凄いやらかししそうだよね」
「ぐぅ……!」
意地でもぐうの音だけは出した。それ以上は何も言い返せない。
仕方がなかったんだ……!2人が中身は残念なのに見た目は最高だから!エッチを超えたエッチ!ドエッチだから!!
こうなったら開き直って彼女らの姿を網膜に焼き付ける為、ジロジロ見てやろうか?
「おっほん!君達に取材が来ないという話に戻すがね、決して0なわけではないんだ」
「はあ」
赤かった顔を更に赤くして、ワイングラスを手に取るアイラさん。おいこの人遂に未成年の前で飲む気だぞ。
なお、リビングの机にはスナック菓子やチョコ菓子等がお皿の上に広げられ、それぞれ小皿と箸が置いてある。ここだけ見れば学生の集まりとして相応しいのだが、チラッと見えたチョコレートの箱……前にテレビで見た東京の地下街で有名な所だった気がする。
エリナさんから聞いたが、教授からせめてもの気持ち、だそうな。彼女は今回も不在だが、それは『若者が楽しむのを邪魔したくない』という気遣いと『デーモンのドロップ品の所持許可』を代わりに手続きしてくれているからである。
氾濫でのドロップ品の扱いというのは、色々と大変らしい。『レフコース』の時もだが、書かないといけない書類がやたら多いのだ。
閑話休題。アイラさんの話に意識を戻す。
「0ではない、とは」
「世の中、質の悪いマスコミは多いんだよ。上からの規制だの何だのはお構いなし。飛ばしでも売れるネタがあるのなら何でもするってね。特に、出版社に所属していないフリーの記者はね」
「なるほど」
「ただ……そういう輩まで妙に少ないのは気になる所だ。何かあるかもしれないから、行動には注意したまえ」
「……今日のこの格好の段階で、手遅れなのでは?」
「この服で外に出る気はないし、ババ様が『色々』やったおかげでこの家の防犯は魔法含めて厳重だよ。安心してはしゃいでくれたまえ」
「1番エリナ!歌います!」
「よし、まずエリナ君がはしゃぐのを止めるぞ」
「落ち着いて、エリナさん。貴女はとんでもない音痴なんだ。祝いの席では自重して」
「酷いよ2人とも!?」
事実って、時に残酷だよね。
無駄に小指をたててマイクを握るエリナさんに、ゆっくりと首を横に振る。
それはそれとして、やはりでかい。どこがとは言わないが、でかい。
「うう……じゃあ京ちゃんが歌ってよぉ」
「え、いや僕も上手なわけじゃないというか。普通に下手な部類なんだけど」
「おいおい。では私が歌うしかないじゃないか。どんな曲が良い?『松尾産婆』と『お前の母ちゃんでべそミサイル』が主な持ち歌だが」
「なんですかそのクソみたいなチョイス」
「おや京ちゃん君、御糞だなんて下品だぞ?もっと上品な言葉遣いをしたまえ」
「そうわよ!!」
「胸に手を当てて、己の過去の発言を思い出してください」
そっと、自分の胸に手を当てるアイラさんとエリナさん。
……白い掌が触れて、『むにゅぅ』って形を変えたお胸様がスケベすぎた。
「うむ。何の恥じる所のない、完璧な令嬢だったな!」
「普段は深窓の令嬢。しかし実はクールビューティーな忍者なのが私だね!」
「脳外科に行ってください。さもなければ精神科医を受診しろ」
残念美女2人とそんな会話をしていると、『ピンポーン』と電子音が鳴る。
どうやら来客らしい。
「む。勧誘か宅配かな?勧誘ならお帰り願おう。宅配なら起き配にしてもらうか。最悪京ちゃんに対応してもらおう」
「え、僕?」
「当たり前だろう。私の様な美女がこの服で出たら、相手の理性が心配じゃないか!下手したらその場でル●ンダイブされるぞ!?」
「僕の理性を削っている自覚はあったんですね」
「その点、君ならルパ●ダイブされても撃退できるだろう?」
「そしてなんで僕がダイブされる想定なんですか」
こうしてアイラさんを『足止め』している間に、ドアホンのカメラを確認したエリナさんが笑顔で門の鍵を遠隔で開けた。
「オッケー!2人とも入って入って!」
「は?エリナ君。それはどういう……」
くっくっく……僕は、『後で覚えていろよ』と言いましたよ。アイラさん。
困惑する彼女をよそに、玄関からこちらに歩いて来る足音。門はこれまたスイッチ1つで閉じられ、鍵も施錠された。
つまり、この貧弱女子大生に逃げ道はない。
「お邪魔します」
「おう、邪魔するぞ」
「ようこそ、アーちゃん!シーちゃん!」
「 」
女子高生2名の増援じゃぁ!
マイクと扇子を持ったまま、硬直するアイラさん。彼女は能面の様な無表情で、エリナさんを見る。
「……エリナ君?」
「お婆ちゃまからは許可を貰ったよ、パイセン!」
自称忍者が、満面の笑みでVサインをする。
「……京ちゃん君?」
「ほら。彼女らも祝勝会に呼ばれるぐらいの縁と活躍がありますし」
ビジネススマイルで答えてやる。
自分の恥も晒す事になるが、こうなれば道連れだ。貴様も自身のコミュ力の低さを思い知れ……!
「は、謀ったな!2人ともぉ!!」
「え、なんのこと?」
「ちょっと何言ってるかわかんないですね」
「少なくとも京ちゃん君は確信犯だなぁ!?」
絶叫をあげ、マイクと扇子を机へ乱暴に置いた彼女がこちらの肩を掴んでくる。
ちょ、近い近い。あと急に動かないで。乳が揺れる!
「えっと、来ない方が良かったですか……?」
気まずそうに問いかける毒島さんに、アイラさんが普段の貧弱さからはかけ離れた俊敏さで自分の後ろに隠れる。
ちょ、胸が当たっているんですが!?
背中に伝わる、むっちりとした柔らかい感触。大山さんよりも反発は少ないが、それ故にどこまでも沈んで行くんじゃないかという心地よさ。
……『スカートの裾を伸ばす為』、より深く前傾姿勢となる。
おい残念女子大生。更に体を寄せるな。危険が危ない。
「ぃや……べつに……」
「大丈夫だよ2人とも。パイセンは人見知りなだけだから!」
蚊の鳴く様な声のアイラさんに代わり、エリナさんが笑顔で答える。
「今日は京ちゃんの為に仮装が条件だからね!」
「僕の発案みたいにしないでもらえますか?」
「2人とも、隣の部屋にたくさん衣装を用意したから着替えよう!」
「くっ、やけに衣装を注文するなと思ったが……!」
「……逆に、怪しいと思わなかったので?」
「だって、後日ミーアにも着せるからって……」
知らん間に三好さんがロックオンされていた。南無。
「わかりました。じゃあ私は雪女の仮装をしましょう」
「着物は胸が小さい方が似合うからな。いいと思うぞ」
「お胸が大きな雫さんは絆創膏ですね。わかりました」
「おい。土下座でいいか?」
「普通に謝ってください」
「すまんかった。普通にフランケンシュタインとかで頼む」
「許しましょう」
一瞬、本気で『謝るな!』と祈った僕は悪くないと思う。
そんな感じで毒島さん達が隣の部屋へエリナさんに案内された後。
「ふっ……どうやら私の放つプレッシャーに逃げた様だな」
「声震えてますよ」
背中からアイラさんが離れ、やりきった笑みで額の汗を拭う。
そして、机にあったワインボトルとグラスを手に踵を返した。
「ではな京ちゃん君。あとは若者だけで楽しんでくれ。私は自室でニ●動でも見ながら優雅にワインタイムだ」
「あ、パイセン!」
ガチャリ、と。隣の部屋のドアが開き、エリナさんが顔をだす。
「お婆ちゃまから伝言でね、『いい加減少しは人に慣れろ。ゲストを置いて部屋に引き籠る事は許さん』って!」
それだけ言って、向こうの部屋に戻るエリナさん。
アイラさんが数秒沈黙した後、おもむろにグラスを机に置いてワインを注いだかと思うと、一気飲みし始める。
「ちょ」
覚醒者は異常なほど酒に強いが、それでも見ていて恐い。急性アルコール中毒で倒れる事はないと思うけど……。
空になったグラスを机に置き、アイラさんが座った目でこちらを見る。
「京ちゃん君」
「は、はい」
「私は、酔っている」
「はあ」
「酔っているんだ。誰がなんと言おうと酔っているんだ」
「もしかして自己暗示しようとしてます?」
「ようし!こうなったら喋らなくても『もてなした』と言える様、ゲームを用意するぞ!準備を手伝え京ちゃん君!君だってコスプレ女子ばかりの空間とか、下手したら死ぬだろう!?」
「了解です、サー!」
「私は『サー』ではない。『マム』と言え!もしくは『ねーね』だ!」
「イエス、マム!あと『ねーね』はきついですマジで!」
「うるさい!動け動け!」
この後、めちゃくちゃ『超・松尾レース』とか『松尾海戦』とかやって解散した。
僕の操作だけやたら悪かったのは、残念美女2名の卑劣な視線誘導のせいだと強く言いたい。あと毒島さんのうなじが妙に色っぽいとか、大山さんの御山が無防備に近づけられたりとか。
まあ……なんにせよ。変な意味以外でも楽しい祝勝会だったと思う。
まだ6月だというのに、蒸し暑さを感じる暗くなり始めた空の下。
ズボンって素晴らしいなと思いながら、家へと帰った。
Q.京太は毒島さん達を家まで送って行かないの?
A.
エリナさん
「私の空間忍術で送ったよ!簡単安全だね、ブイ!……後で京ちゃんの家にもマーキングしなきゃ!」
読んでいただきありがとうございます。
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