第百八十一話 レイド
第百八十一話 レイド
剣を両手で握り、魔力の流れを調整する。
心臓から肩へ、腕へ、そして腕輪を通って柄から刀身へ。炎と風を纏った刃に、内心で感嘆の息をもらした。
ちらりと、腕輪に目を向ける。外装には虫食いの様な穴と、焦げ跡がついていた。だというのに、まだ動く。
やはり、雫さんに依頼して良かった。
『G U U U O O O O O O O ッッ!!』
怒りを露にした竜の雄叫びが、第2ラウンドのゴングとなった。
血の赤が加わった白い巨体。その全身の鱗が逆立ち、砲台となって光の槍を周囲にまき散らす。
狙うはこの場に集った冒険者達。光線は一瞬だけ上向きに飛んだ後、鋭角な軌道を描いて雨の様に降り注いだ。
「しぃ……!」
風を使いホバー移動の様に後退。『S』字に下がり、続けて弧を描く様に右へと滑る様に回避する。
先ほどまでより幾分か密度の減った光線を掻い潜りながら、視線を周囲に巡らせた。
ミーアさんは───問題ない。チャリオットは氷のスパイクがついた木製の車輪を高速で動かし、『右近』達によって空を走っている。時代錯誤な見た目ながら、かなりの性能だ。
そして、他の冒険者達。流石はこの場に集まった精鋭と言った所か、誰1人光線に飲まれる事なく回避、あるいは防御をしている。
だが、大半はそれに専念する他ない状況。その中で、他人を守る余裕を見せる男がいた。
漆黒のフルプレートアーマー。2メートルを超えるだろう体躯を隠せる程のタワーシールドを手に、彼は竜の翼を斬った老人のフォローをしている。
「ヘイブラザー!もう一度キツイのを入れられるかい!?」
「知らんのか。腕は2本ある」
「ヒューッ!最っ高にクールだぜサムライ!」
刃こぼれしている刀を左手に持ち替えた老人。彼の言葉に口笛をふいた鎧の男が、足を止めた。
殺到する光線。嵐の様に降り注ぐ光の雨によって、彼とその背後にいた老人の姿は見えなくなる。
土煙が舞い上がり、彼らの周囲の石畳は打ち砕かれ、その下の硬い岩も抉り飛ばされていった。
それでなお、2人の魔力は消えるどころか研ぎ澄まされていく。
「ドラゴンに斬撃のデリバリーだ!」
「これで看板だ。よぉく味わえぃ!」
瞬間、鎧の男の魔力が膨れ上がる。分厚い盾がバラバラに分解され、彼らの周囲をドーム状に囲ったのだ。
障壁で阻まれた光線が、あらぬ方向へと跳ね返されていく。両手を広げ魔力を放出する鎧男の隣で、老人は深く、膝を曲げた。
刀の峰を背に添えて、その鷹の様な眼光で竜の体を射抜く。
「秘剣」
彼の体が掻き消える。『精霊眼』でさえ追いきれない、音の壁を3枚も4枚も打ち砕く超高速移動。
いつの間にか、老人は竜の頭上にて体を大きく捻っていた。聞こえるはずのない、全身のあらゆる筋が軋みを上げる音を感じる。
「───『クルイカブト』!」
空間が、裂けた。
そう錯覚する程の一太刀。渾身の斬撃に刀身が限界を迎え、刀が鍔近くでへし折れる。
白い着物の裾から覗く左腕は歪な方向に折れ曲がり、よく見れば右足も黒紫に変色していた。
だが、彼の姿を噴水の様に飛び散った鮮血が覆い隠す。
『G Y Y A A A A A !?』
竜の絶叫が木霊し、光線が途絶えた。頭部に大きな傷を作ったグイベルが無茶苦茶に暴れまわり、満身創痍の老人が咆哮の衝撃で吹き飛ばされる。
壊れた人形の様に飛んでいく彼を、タワーシールドを再び構えた鎧男が跳躍し受け止めた。
気絶したのか、褌姿に戻る老剣士。その背中を、白い竜が睨みつける。
だが、油断大敵。先ほど気を抜いて死にかけた自分が言う事ではないが、戦闘中によそ見など自殺も同然だ。
彼らとは反対方向で、空へ上がった2つの影。
少女と見紛う、妖精の様な少年達。仲の良い兄弟の様に手を握った彼らが、光に包まれ混ざりあう。
現れたのは、男とも女ともとれる中性的な容姿の人物であった。性別という概念すら置き去りにした美貌に妖艶な笑みを浮かべ、中世の王族めいた服装をしている。
その人物は背に妖精の様な翅を生やし、宙に留まりながら両手を空に掲げた。
『La───』
人ならざる声で歌うそれは、圧縮された大魔法の呪文。
本来最短でも発動までに数分はかかるそれが、たった数秒で展開される。
突如竜の頭上に出現した3枚の巨大な魔法陣。青白いそれらが回転し、奴が迎撃するより速く青白い光が濁流となって降り注いだ。
地面に当たった光の粒が甲高い音と共に弾け、白い霧を発生させる。
『G A …… A A A ……!?』
魔力の放出で光の濁流を振り払ったグイベルは、全身を霜に覆われていた。
逆立っていた鱗には氷柱が伸び、爪の付け根や眼球の周り、頭や翼の傷口には罅が入りどんどん範囲を広げている。
仕事は終わったとばかりに妖精の翅を光らせて退避する中性的な人物。彼を構う余裕すらないと、グイベルは再び光線の弾幕を張ろうとした。
だが、出ない。砲門であったはずの鱗は凍り付き、その機能を失っていた。
アレはただの氷ではない。呪いだ。妖精の呪いともでも言うべきものが、魔力の流れを阻害している。
恐らく、もって1分。それは───ここに集った猛者達にとって、勝負を決定づけるには十分過ぎる時間であった。
「ふんっ!」
勇ましい声と共に、大地を踏み砕く鎧に包まれた足。
唯一プレートアーマーに覆われていない頭部に好戦的な笑みを浮かべ、特徴的なドリルヘアーをなびかせた女性が両手で突撃槍を構えている。
円錐状の穂先に魔力が螺旋の様に集中し、傍らに立つ男装の麗人が両手のレイピアを地面に突き立てた。
槍を向けた先に、魔法陣が出現する。それは、紛れもなく『砲身』であった。
「吶ッッ!喊ッッ!!」
その細い喉から出て来たとは思えない、雄叫び。同時に、彼女の足が石畳に包まれた地面をめくり返し───流星となった。
螺旋の魔力を纏った突撃が、グイベルの後ろ足に直撃する。凍り付いた鱗をたちどころに打ち砕き、その下の強靭な肉を抉り飛ばした。
ドリルの様に回転し続ける魔力。それは遂に骨さえ穿ち、広がった衝撃波が竜の足をもぎ取っていった。
絶叫をあげ、残された3本の足で巨体を支えるグイベル。そこへ跳躍するのは、歌劇に出てくるスパルタ兵の様な男性と、アマゾネスの様な装いをした女性。
筋骨隆々という言葉が似あう2人組は、それぞれ槍と斧を鈍器の様に振りかぶった。
「どぉぉぉ!」
「せぇええい!!」
轟音。衝撃波によってただでさえ廃墟と化していた街が崩れ去り、大地には地割れが入る。
口から血反吐と空気の抜ける音をさせ、よろめいたグイベル。その開かれた口を見据える、タキシード姿の女性がいた。
「グッナァイ」
気障な発音でそう告げた彼女は、右手に持った拳銃を開き、左手のカードを薬室に入れる。
本来入らないそれは、弾丸へと変質し装填された。彼女は薬室を密閉し、銃口を竜の口へと向ける。
撃鉄は、あっさりと落とされた。
高密度な魔力の弾丸は口内の肉を貫通し、脳へと届く。遅れて、爆音。内部で炸裂したのだと、それで察した。
滝の様に流れる鮮血。立っている事すら奇跡と言える白い竜へと、順番に、次々と冒険者達の攻撃が突き刺さる。
ここに集った猛者達の、『必殺』と呼ぶべき奥の手。寄せ集めの面々ゆえ、下手に同時攻撃などしようものなら同士討ちは免れない。
それでも絶え間なく技を放ちグイベルに反撃の隙を与えず済んでいるのは、イヤリング越しに飛び交う魔力の主が必死に指揮をしているからだろう。
とうとう鱗に纏わりついていた呪いの氷が砕け散り、白い竜の砲門が再起動した。だが、それらを放つより先に幾重もの魔法による縄が、鎖が、杭がその巨体を拘束する。
「ハッハー!我らヘッド同盟の奥の手ぇ!」
「動けるもんなら動いてみろよ!」
「3人合同の、この連携魔法を弾けるんだったらなぁ!」
奇怪な髪型の魔法使い達が、どちらが悪役なのかと問いたくなる声を上げる。
だが、その仕事は完璧だ。空中に浮かんだ数百の魔法陣から伸びた拘束は、竜の巨体をその場に釘付けにしている。
圧倒的優勢。しかし、この好機を逃せばすぐさま天秤は相手に傾くのは明白であった。
それぞれが奥の手を使うという事は、相応のリスクを伴う。
満身創痍となった老剣士は言わずもがな。見事な突撃をした女性は槍が折れ、本人も反動で男装の執事に肩を貸してもらわねば立てぬ状態。
スパルタ兵風の男性もアマゾネス風の女性も、得物がへし折れ利き手から血が流れていた。タキシードの女性も、アレが最後の1発だったのか戦線を離脱している。
どの人物もただ傷を治せば、という状態ではない。魔力の枯渇や、スキルに何かしらの制約がある事が推察される。でなければ、アイラさんからこちらに指示が飛んでいるはずだ。
猛攻が続くなか、白かった全身を血と火傷で変色した鱗で染めた竜が吠える。
『G G G Y Y Y Y Y A A A A A A A A ───ッッ!!』
衝撃波が辺りを包み、竜巻すら発生させる。それにより魔法の拘束が砕け散り、攻撃をしていた周囲の猛者達も咄嗟にその身を守らざるを得なかった。
僅かに出来た空白。その瞬間に、竜は両翼を広げる。
切断されたはずの翼が、光の粒子で強引に補填される。ボロボロの皮膜に虹色の術式を浮かべ、竜の巨体が浮かび上がった。
このまま距離を取られれば、冒険者達に勝ちの目はなくなる。全力を使い果たした彼らに対し、グイベルは時間さえあれば万全な状態に戻るのだから。そうでなくとも、他の階層から向かって来ているモンスターどもがいる。
───故に。
『君達の出番だ。準備は良いかな?』
「無論です」
自分達が、こうして構えていたのだから。
ただ棒立ちして、己の番を待っているわけもない。露骨に作られた包囲の穴で、魔力をひたすらに隠していた。
老剣士が鎧の男に抱えられていった方角。こちらに顔を向けたグイベルの隻眼が、見開かれる。
だが、奴の判断は早かった。残された魔力を口腔に集束。極光が視界を眩ませる。
だが、見えずとも『視えて』いた。
「『ブラン』」
迷わず竜の顎へと飛び降りる様に降下しながら、背を走るチャリオットの荷台へと声をかける。
返事の声はない。だが、巻き起こる魔力の渦が答えだった。
「合わせろ」
───G O O O O O O O A A A A A ッ!
鼓膜が破れそうな程の轟音。空気が焼けるその音と共に、白い輝きが世界を包んだ。
かつて、白い騎士を飲み込んだ光。自分1人では、今も防げぬ破壊の奔流。
だが、1人ではないのなら。
「雄々ッ……!」
絞り出す。全てを。
両手で柄を握りしめ、迫りくる極光へと鋼の刀身を打ち付けた。
『概念干渉』
本来触れる事の叶わぬものに、干渉する異能。ブレスが内包する魔力を質量として捉え、絡めとろうとする。
だが、重い。全身が砕けそうになる。
都市そのものをひっくり返そうという程の質量に、刀身には瞬く間に罅が入り両腕からはこれまでにない程の激痛が押し寄せた。
血管が千切れては再生し、骨が折れた端から繋ぎ合わされる。神経が焦げ、魔力の循環が乱されようと、あらゆる損傷が回復。そして、ブレスの重圧により砕けていった。
破壊と再生が繰り返される刹那、衝突した極光の重みが半分になる。
もはや視力すら再生が間に合っていない中、それでも。隣にいる、騎士の存在を感じ取る。
「ぉぉぉおおおおおおおお!」
片手半剣を、捻る。いつ砕け散っても不思議ではないそれで、すぐ傍で振るわれた戦斧と共にブレスを引き裂いた。
2分され、絡めとられた極光。偽りの夜空に、双子の様な太陽が顕現する。
再生した視界に、ブレスを奪われた竜の顔があった。目を見開いたまま、口を開けたまま。しかし機械の様に怪物は次の行動に移る。
それは、両の前足による迎撃。たとえブレスではなくとも、その爪だけで十分に自分達を殺せる。
未だ大質量の魔力を支える自分達に、それを防ぐ手段はない。
必殺の爪が、放たれる。
だが生憎と、こちらは1人ではない。
「ぜぇりゃあああああ!!」
『ババ様』
『外しは、しない』
有栖川一族が、竜の前足を叩き落した。
岩と氷のチャリオットの突撃が、左の前足を弾き飛ばす。衝撃で車体が砕け散るのも構わないと、捨て身の突進が肘関節を抉り貫いた。
遠く離れた位置から、『アリアドネ』が放った砲弾。それが、転移によって運ばれてくる。一切の減速なく、至近距離で撃ったのと同じ破壊が、竜の右前足を下にずらした。
グイベルの無防備な頭蓋が、真下にくる。刀の一撃で出来上がった傷口は既に塞がりかけているが、未だ頭蓋骨が僅かに見えていた。
その傷口目掛けて、
「ぜぇぇえりゃあああああああああ!!」
剣と戦斧が、振り下ろされた。
解き放たれた輝きが、竜の頭蓋を打ち砕く。割れた鱗を吹き飛ばし、僅かに露出した骨を粉砕して。
その先にある、脳を蹂躙する。
極光が視界を埋め尽くすなか、手は緩めない。
腕輪を起動させ、ありったけの魔力を流し込む。誰の制御も受けていないブレスの魔力へと上乗せし、風と混ぜ合わせて竜の体内へと押し込んだ。
突如として、光が途絶える。
頭の上半分を失った竜が、ゆっくりと地面に落ちていった。その巨体ゆえ遅く見えるだけで、実際はかなりの速度が出ているのだろう。
それでも。奴の体が大地に伏せるより先に。
体内へと流し込まれたブレスと自分の魔力が、内側で炸裂する。
白い鱗の隙間から光が漏れ出たかと思えば、それは加速度的に輝きを増し、やがては爆炎となってグイベルの身を打ち砕いた。
そこら中に竜の肉片が散らばるが、もはや血すら焼かれている。流れ星の様に、白い竜の体は崩壊した白亜の都市へと降り注いだ。
もはや何も残っていない、更地となった竜の住処。そこに集った冒険者の内、誰が最初に声をあげたのか。
「お、おおお……」
辺りを窺うように誰もが視線を巡らせ、砕け散った竜の体を確認し。
「おおおおおおおおおお!」
「やったぁああああああ!」
勝ち鬨を、あげた。
互いに称え合う者。空に向かって拳や得物を掲げる者。安堵した様子で腰を下ろす者。
彼らを見下ろしながら、一足先に着陸したミーアさんの元へブランと共に降下する。
「大丈夫ですか?」
「なんとか……」
中破し、体のどこかしらを欠損した右近達。その傍で、ミーアさんが息も絶え絶えという様子で杖を支えに立っている。
見たところ目立った外傷はない。その事にほっと息を吐き、隣のブランへと視線を向ける。
白銀の鎧は、それは酷い有り様だった。左腕は肘から先がなく、戦斧も罅だらけ。全身焦げ跡と大小さまざまな傷が刻まれている。
だが、やりきった。
「ありがとう……ブラン」
こちらの言葉に、騎士は小さく頷く。
それに頷き返しながら、無意識に周囲を見回した。剣を握る指から力が抜ける事はなく、重心を僅かに落としたまま。
この癖も、中々抜けそうにない。この勝利の空気にそぐわぬ自分の様子に、思わず苦笑する。
ブレスを受け止めた時に兜がどこかへいったのか、心なしか視界も広い。そこら中で、塩へと変わった竜の残骸を眺めて冒険者達が騒いでる。
『おめでとう!おめでとう諸君!そして京ちゃん君!朗報だぞ!』
「アイラさん」
彼女もよく頑張ってくれた。本当に感謝しかない。
興奮冷めやらぬ様子で、アイラさんが言葉を続けようとした。
『聞いて驚け!エリナ君がな!』
だが、その言葉は耳を通り抜けていく。
無意識に巡らせていた視界の中。冒険者達が集うこの場の中心に、『なにか』があった。
それは、割れた箱。黒い、大きな箱。
半分に引きちぎられた様なそれが、誰にも気づかれる事なく落ちている。
恐らく、グイベルのドロップ品。不思議な事に……いいや。魔法によって、常人には見えなくなっている物体。
それから、ぬるり、と。
先の尖った、長い尻尾が這い出てきた。
「まだだ!」
叫ぶように吠えて、剣を振り上げる。
自分の声に、周囲の冒険者達が咄嗟に得物をそれぞれ構える中。
まるで『遅い』と嘲る様に、長い尾が伸びて、振るわれる。
一瞬だった。この場に集った猛者達が、疲労困憊だったとは言え、油断していたとは言え。それでも紛れもない強者であった彼らが。
はるか遠くへ、吹き飛ばされる。赤い血と肉片を置き去りに、見えない程の距離まで、あっさりと。
咄嗟に振るった剣がへし折れ、左肩が大きく抉られる。飛び散った血が背後のミーアさんを汚すのも気にしていられない。
「え、なっ」
「立て!戦え!」
混乱する彼女に、何が起きたと叫ぶ念話の主に。そう叫んで。
折れた剣を投げ捨て、新たに構築した刃を引き抜く。
失念していた。グイベルは、アレ自体が『ダンジョン』である。動く要塞であり、地脈にすら干渉する魔法の結晶だ。
そして、ダンジョンとは。
『■■■■■……』
内側に、魔物を飼っているものだ。
壊れた箱の中から、白い怪物が姿を現す。
鱗に覆われた、2メートル20センチほどの体躯。人に近い骨格ながら、爪は長く腰の後ろからは長い尻尾が伸びていた。
手には豪奢な装飾が施された槍を握り、唇のない口からは鋭い牙を覗かせている。
蒼と金で彩った、鎧の様な肉体。自然体で立つそれを前にして、固い唾を飲み込んだ。
竜人。そう呼ぶべき存在が、自分達の前に立っている。
『■■■■……』
その蒼穹の瞳は、あの強大な竜のそれと同じ。
ああ、なるほど。アトランティス帝国は、随分と頭のおかしい奴らの集まりだったらしい。
グイベルは、このモンスターを核として作った別のモンスターであったのだ。
ゆっくりと。しかし一切の隙はなく。
竜人が、自分達に穂先を向けた。
戦いはまだ、続く。
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