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【書籍化決定】コミュ障高校生、ダンジョンに行く【本編完結済み】  作者: たろっぺ
最終章 コミュ障たち、現代ダンジョンに行く
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第百七十八話 招かれた先

第百七十八話 招かれた先




 階段を下りた先。だからと言って景色が変わるわけもないのだが───その考えは、たった5分後に覆された。


 白亜の迷宮。その広い通路を埋め尽くす、魑魅魍魎の群れ。


 飛竜が、そして兵士の亡霊が進む大行進。ハロウィンだとしてもやり過ぎなその行列と交戦開始し、既に10分が経過していた。


「ずぃぃぁぁああああ!!」


『BWOOOO!?』


 放たれた槍を左右にぶれる様に避け、減速せずに接近。盾を構えた正面の敵へと斬りかかる。


 片手半剣と盾がぶつかり金属音が鳴るも、無視して強引に押し込んだ。炎で溶断し、風で叩き切る。


 戦列に空いた穴に体をねじ込み、横回転。炎と風の槌を纏わせた剣を振るい、数体を纏めて焼き払った。


『GAAAA!』


 それでなお士気が崩れる事のない怪物ども。繰り出された槍を跳躍して避け、そのままフリューゲルで上昇。


 すぐさま飛竜を駆るサクスが行うランスチャージに、自分から接近してワイバーンの顔面を掴んだ。


 質量差で僅かに押されるも、間髪入れずに頭に剣を振り下ろす。鱗に守られた頭蓋を叩き割り、掴んでいた鼻先を振り回して徒歩のサクスどもへとぶん投げた。


 同時に、背後からの接近を予知。振り返り様に突き出された槍を剣で切り払い、僅かに上昇して体当たりを回避する。


 真下を通ろうとしたサクスの顔面を蹴り抜き、ついでにナイフの投擲で騎手を失った飛竜の左翼を貫いた。


 宙を飛ぶ自分に、今度は幾つも火球が放たれる。全力で後退して距離を稼いだ後、両のつま先で風を踏みつけ前傾姿勢に。


 刹那、蹴りつけて加速。この身を砲弾として射出し、稼いだ距離で火球の軌道を見極める。


 1つめをバレルロールで回避。続いて三角跳びの要領で掻い潜り、螺旋軌道を描きながらブレスを放った飛竜どもへと突撃した。


『GYAAAAA!』


 咆哮をあげるワイバーンと、それに呼応する様に槍を構えるサクスども。


 突き出された穂先を下に避け、すれ違い様に飛竜の胴を袈裟懸けに切り捨てる。そのまま『V』字を描く様な急上昇で後ろの個体も羽を切り飛ばし、眼前に迫る壁に体を反転。上下逆さの状態で蹴りを放ち、強引に方向転換と加速を行った。


 斬りかかる寸前でようやくこちらに気づいたサクスの頭を真っ二つにし、回転して下の飛竜の首も落とす。


 次はと視線を巡らせようとした瞬間、横合いから別のワイバーンが躍りかかってきた。


 鼻先から体当たりをする寸前で首を上に向け、サマーソルトの様に後ろ足を繰り出してくる。


 その爪を切り払った直後、乗っていたのだろうサクスが鞍を蹴って跳躍。自分目掛けて剣を振りかぶっていた。


 斬撃を左籠手で受け止めながら、カウンターで胴を横一文字に引き裂く。


 だがその体を壁にする様にして、別のワイバーンどもが火球を放ってきた。塩になる前の体で視界が塞がれるも、魔力の流れと予知で動きを読む。


 肩からサクスの胸から上を吹き飛ばし、前進。正面の火球を『概念干渉』で切り裂き、回避ルートを潰しにきていた他の弾は置き去りにした。


 後ろで火球同士がぶつかり爆発。発生した衝撃波さえ利用し、一直線に間合いを詰める。


 投擲された槍を籠手と兜で受けて突破。サクスの胸を剣で貫き、そのまま下へ動かしてワイバーンの背中も切り裂いた。


 残り騎乗は3騎。フリューゲルから風を放出すると共に、刀身から炎を噴射する。


 集束した焔がジェットエンジンの様な爆音をあげ、一気に加速。凄まじいGに視界が揺れるも、構わず敵へ突っ込んだ。


 3騎が編隊を組み、ガトリング砲の様に回転して順番に火球を放ってくる。だが、遅い。


「おおおおおおお!」


 ミシミシと異音を発する剣を強引に振り回し、横回転。火球を切り払い、その勢いのまま騎乗しているサクスの1体に蹴りを叩き込む。


 文字通り胸に突き刺さった右足。他の騎乗飛竜どもとすれ違い、踏みにじる様に足を捻りながら左足でその個体の肩を蹴り飛ばした。


 刀身に再点火。肩に担ぐような姿勢で、フリューゲルと合わせて加速に使う。


 右手1本で持った状態は負担が大きいが、構わない。


 先ほどすれ違ったワイバーンどもも反転し、こちらへ顔を向けていた。再び火球が放たれるより先に、間合いへ入る。


「ぜぇえああああ!」


 体ごと縦回転する様に、剣を手近な個体へと振り下ろした。炎の刃は騎手ごと飛竜を両断した後、芯であった刀身がべきりと折れる。


 3分の1ほどになった剣を、騎手のいないワイバーンに投擲。顔面を貫き、残り火と風が反応して爆発した。


 あと、1騎。視線を巡らせるより早く、背後からランスチャージ。振り返って左籠手で穂先を受け流すも、竜の体当たりは諸に受ける事となった。


「ぐぅ……!」


『GURUUUU……!』


 密着した状態で、ワイバーンが口を開く。一瞬だけ出来た僅かな隙間。それが埋まるより速く魔力が口腔へと集束し。


 同じく、こちらの右アッパーが顎を打ち上げた。


 発射されるはずだった火球が内部で爆発し、飛竜の頭が砕け散る。残った体をすぐさま押しのけたが、長い首を駆ける白い兵が1体。


『BUAAAAA!』


 愛騎の仇だとでも言うのか、憤怒の形相で剣を振り下ろしてくる。その刃を、反射的に両手を交差させて受け止めた。


 重い。が、これまでの敵と比べれば!


 巴投げの要領で、体を後ろに倒しながら蹴りを相手の腹に叩き込む。『へ』の字になったサクスの顔面へ、間髪入れずに左の掌底を叩き込んだ。


 そのままアイアンクローに移り、魔力を掌に集め、放出。


 熱線が頭を吹き飛ばし、絶命させる。残された体を脇にどけ、降下。勢いで床を削りながら、敵集団の背後に立った。


 まだ敵は多い。このままエリナさん達の援護に───。


『飛んでください!』


「っ!」


 イヤリング越しに聞こえてきたミーアさんの声に、考える間もなく跳躍。


 瞬間、通路を埋め尽くしていたサクスどもが氷漬けになった。自分が先ほどまでいた位置まで凍り付き、思わず頬が引きつる。


 とりあえず鞘の中に剣を再構築し、仲間達の元まで飛んでいった。視線は真下に向け、天井スレスレの高度を維持する。生き残りは……見た感じ、いなさそうだ。


 氷像の列も終わり、エリナさんが両手をぶんぶん振ってくる。


「京ちゃーん!お疲れー!」


「どうも……そっちこそお疲れ様。ミーアさんも」


「はぁ……はぁ……!こふっ……!」


 ある意味正しい使い方というか、杖を支えにしながらミーアさんが軽く片手を上げる。


 疲労困憊といった様子で、吐き出す息は氷のせいか随分と白かった。


 自分が降り立ったのと同時に、氷像が一斉に崩れ去る。残ったのは、真っ白な塩だけ。冷えた空気もあって、まるで雪の様だ。


「『ブラン』達も……なんというか、ご苦労様」


 自分の言葉に、白銀の騎士が頷く。


 持っていたタワーシールドは幾つもの刃を受けた跡があり、全身の鎧も傷だらけだ。右手の剣も大きく歪んでいる。


『右近』と『左近』の方はもっと酷い。両方とも左腕がもげており、右腕で半壊した盾を氷で補強して構えていた。


『無事かね!?3人とも!』


「おっす!『インビジブルニンジャーズ』大勝利っす、パイセン!」


「酷い目にあいました……5体から10体の群れと聞いていましたが、なんですか。この大群」


 目の前に広がる塩の山。白い通路なのでわかりづらいが、隙間が見当たらない。白くないのは、ドロップ品のやたらでかい金貨だけだ。


 こいつら、こっちが階段から降りてきて少ししたら突然猛スピードで接近してきたのである。エリナさんの索敵で早めに気づけた事もあり、『大車輪丸』で数を減らしたのだが……それでも、激戦であった。


「他のパーティーは大丈夫ですか。明らかに自衛隊からの情報と違いが……」


『いや。他の者達は無事だ。というか、むしろ戦闘頻度は減っている。どうやら、君達の所へ優先して送ってきている様だな』


「なんだその嫌がらせ」


「大人気ですな!」


「こひゅー……」


「……いったん、休憩にしましょう」


「こひゅ……!」


 今にも倒れそうな顔で、ミーアさんが頷く。


 とりあえず彼女には壁を背に座ってもらい、申し訳ないが右近達に索敵を頼んでおいた。


「エリナさん。ブランの予備パーツと装備をお願い」


「おっけぃ!」


 満面の笑みでサムズアップしてくる自称忍者。


 固有スキルの恩恵がある自分はともかく、なんでこの人こんな元気なんだ。


 まあ、この自称忍者が色んな意味で出鱈目なのは今に始まった事ではない。疑問は後回しにし、バッグと武器ケースを受け取る。


「ほい、先輩お茶!」


「あり、がとう……ございます……」


「後で魔法薬も渡すね!」


「………………はい」


 ミーアさんが何を言いかけたか察したが、あえて無視した。どんまい。


 右近達の修理もある。その間の見張りを頼む為にも、ブランの方を急がなければ。


 手早く鎧を外していき、次に損傷の激しいボディの部品も予備と交換していく。


「でもパイセン。なんで私達の所だけ大盛況なの?」


『まず、あの融合体をたった3人と3機だけで倒したからだろうな。他のパーティーはもっと多い人数で戦ったか、あるいは撤退している。敵からの警戒が一入(ひとしお)なのだろう』


「なーる!つまり私達がベリーベリー忍者だったからか!」


『それと、探索速度も頭1つ抜けている。そこで休んで、少し他と歩調を合わせてくれ。突出し過ぎるのは危険だ』


「やはり私達が忍者だから……!」


『そういう事だな』


「どういう事だよ」


 思わずツッコミを入れてしまいながら、万全となったゴーレムボディに鎧を着せていく。


 幸い、鎧の方は直ちに交換が必要なのは胴体と兜のみ。手足の方は、まだ使える。


 持ってきた装備にも限りはあるのだ。雫さんは凄腕だが、鍛冶というのは時間のかかるものである。『アリアドネ』の事もあって、決戦までに用意できた鎧はそれほど多くない。


「およ、もうブーちゃんの修理終わったの?」


「ええ。修理と言うか、交換だし。すぐに戦える様に色々工夫がしてあるから」


「ほえー」


 わかっているのかいないのか、何とも言えないリアクションをするエリナさん。この人の事だから、前者だろうけど。


 なお、こうして手早く交換して継戦できる分、コストは高い。マジで高い。


「ブラン。右近達の代わりに周囲の警戒を頼めるか」


 こちらの言葉に頷き、長柄の戦斧を手に白い騎士が少し離れた位置でこちらに背を向け仁王立ちをする。


 それを見て、ミーアさんへ振り返る。


「ミーアさん。すみませんが、右近達の修理は……」


「大丈夫です。魔力が回復し、多少マシになりました」


 先程とは別ベクトルに大丈夫ではない顔をしながら、ミーアさんがエリナさんから大きな麻袋を受け取る。


 中には、魔力が籠められた土や石が入っている様だった。彼女は右近達を呼び寄せると、床に袋の中身を撒いてその上にゴーレム達を立たせる。


 そして、杖を敷いた土の端に軽くのせた。


「大地よ……仮初の血肉となりて、我が従僕の糧となれ……」


 ぼそぼそと詠唱をすれば、床に撒かれた土がゆっくりと動き出した。


 それが足元から右近達に吸収されていき、少しずつ破損個所が埋められていく。


「へー……土木魔法では、ゴーレムをそういう風に直すんですね」


「ええ。簡単に見えて、結構手間はかかりますが。特に材料となる土や石の用意に」


 杖を構えたまま、ミーアさんがこちらを振り返る。


「それに、ブラン程の速さで戦線復帰は難しいですね。もう少しお待ちください」


『ま、性能を犠牲にするのなら最悪その辺の材料でも修理できるし、コストも錬金術のゴーレムよりは低いという利点があるらしいがね』


「なるほど」


 一応ブランもその辺の素材を使えるには使えるが、性能が落ちたどころではない支障が動きに出る。そういう意味では、長期戦だと土木魔法の方が優れているかもしれない。


 まあ、何事も一長一短というやつか。


「ねえねえ。思ったんだけど、ブーちゃんのマギバッテリーってうーちゃん達に使えないの?」


「無理。規格が違い過ぎる」


「一応、魔力を抽出して取り込ませる事はできますが……手作業になりますし、無駄な消費も多いのであまり効果はありませんね」


「そっかー」


「まあ、魔力切れで動きが止まって、再起動に使う分には一応大丈夫だとは思うけど」


『錬金同好会』が各地に作ったという、マギスタンドと似た仕組みだ。あっちは地脈に色々としている様だから、より高度な術式だけれど。


 魔力の抽出も、エリナさんやミーアさんみたいな、覚醒時に魔法が使える様になった人なら可能だろう。覚醒した時に、魔法の発動に必要な知識が頭に入ってくると聞いた。その一部に、そういう知識もある……はず。


「おっと。ほい、京ちゃんもお茶。あとチョコバー」


「どうも」


 水筒とチョコバーを受け取り、口を潤してからビニールの封を解く。


 バリボリと食べながら、背中を壁に預けた。肉体的にも魔力的にも問題ないが、精神的にハードなダンジョンである。


 なお、隣ではエリナさんが自己暗示をしながら魔法薬を飲んでいた。ちょっと気まずい。


 糖分が脳に活力を与えてくれるのを感じながら、イヤリング越しにアイラさんへと話しかける。


「アイラさん。今良いですか?」


『構わんよ。どうかしたのか』


「いえ。グイベルの所まであとどれぐらいかと」


『まだまだ遠いな。長い道のりになる。厳しいだろうが、頑張ってくれ』


「了解。そちらも、休憩はしてくださいね」


『応とも。アリアドネのコックピットには飲み物とチョコ菓子。そしてもよおした時用のトイレがあるのだ。ネットが繋がらない事を除けば、3日は過ごせる自信がある』


「っ!」


 瞬間、ミーアさんの肩が跳ねる。流石に、右近達の修理中だから自重してくれたらしい。


『そう言えば、君らはトイレとかどうしているのだね?』


「探索前に行っています。その後は……我慢?」


 人間、トイレへ行っている場合ではないとなると、意外と尿意がこないものだ。


 もっとも、普段の探索は長くても2時間程度。既に1時間は潜っているのに『まだまだ』となると、これまでにない長丁場になるだろう。


 その事に辟易とし、自然とため息が出てきた。


 いけない。ネガティブな思考は、誇張ではなく死を招く。ポジティブにならねば。


「気の滅入る話はこれぐらいに。僕らはあと5分ほど休憩したら、探索を再開す───」


 のんびりと、そんな事を言おうとした瞬間。



 世界が、動いた。



「っ!」


 この感覚を知っている。大気中の魔力がうねり、濁流の様に激しく駆け巡っていた。


 穏やかな小川の様に整然としていた、ダンジョンを流れる魔力。それが、冬の大海の様に荒れ狂う。


 これは……!


「アイラさん!」


『こちらでも観測した!冒険者各員!転移だ!仲間と───』


 彼女の声を耳にしながら、水筒を手放しすぐさま仲間達のどこかしらを掴む。


「ブラン!僕に触れろ!」


「右近!左近!」


 エリナさんの手を握り、ミーアさんの肩を掴む。駆け寄ってきたブランがこちらの腰に腕を回し、右近と左近がそれぞれエリナさんとミーアさんの肩に手をのせた。


 次の瞬間、上も下もない、何も存在しない様な感覚に襲われる。


 足元まで消えてしまったというのに、浮遊感すらない。まるで、ゲートへと足を踏み入れた瞬間の様な。


 そして、何よりも───。



 白い竜と初めて邂逅した時と同じ。



 ぐるり、と。視界が回る。かと思えば、ブーツ越しに硬い石畳の感触が伝わってきた。


「戦闘用意!」


 エリナさんの声に、それぞれが弾かれた様に互いから手を離して得物を構える。


 周囲の景色は、先ほどまでの通路と一変していた。


 穏やかな川のせせらぎが耳を打ち、青々とした葉を生やした街路樹が並ぶ石畳の道路。


 白い石を積み上げた家々に、藍色と金色で彩った橋や教会が見える『街並み』。


 中世めいたデザインながら、実際にこの様な都は地球の歴史上、そう呼べる時代に出来た事はないだろう。


 繁栄と美しさを両立させた、荘厳なる都市。その片隅に、自分達はいた。


「……アイラさん」


『───、───……!通じるか!各員、状況を報告!一斉に喋ってくれて構わん!こっちで勝手に聞く!』


「都市にいます。白で彩られた、綺麗な街だ。無人の都に、『インビジブルニンジャーズ』は飛ばされました」


 剣を手に、視線を上に向ける。


 そこには、偽りの夜空があった。星々は煌めき、月光が優しく街を包み込んでいる。


 見ているだけで穏やかな気分になるはずのそれは、しかし。



 こちらを見下ろす、12体の怪物によって死への恐怖へと変わる。



 4つの眼球を、ぎょろりと動かす戦士達。だが、あの時戦った個体とは違い、全てに色づいていた。


 金髪やこげ茶色の髪や髭。青や緑の瞳。鋼と毛皮らしい色合いの、武装の数々。


 剣を、槍を、斧を、弓を。それぞれの得物を手にした戦士達の視線が、全てこちらに向けられていた。


『……京ちゃん君。私達含め他の冒険者も別々のフロアに飛ばされたが』


 遠くから、地鳴りの様な竜の鳴き声が響く。


『その階に送られた者は、いない。君達だけだ』



 ───最深部。竜の寝床。



 そのフロアに、自分達は飛ばされたのだ。







読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
なぜ京ちゃんばかり修羅場が集中するのか…隠しステータスがあるに違いない!
攻撃型ダンジョンの本領発揮ですねーこれ回収されなかったコインを相手は回収して再度配置してそうな感じもする怖さがあるね~学習対策は全コイン回収必須だったりして……少なくとも核のリソース分は相手得してるよ…
延々と撃破され続けたら敵が強くなるだけだしね。強い手駒をぶつけようは正攻法。
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