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第六章 設定 + おまけ

第六章 設定 + おまけ





●キャラクター



『矢川京太』

LV:56 種族:人間・覚醒者


筋力:103 (成長性:A)

耐久:103 (成長性:A)

敏捷:106 (成長性:A)

魔力:106 (成長性:A)


スキル

『精霊眼』

『魔力変換・風』

『概念干渉』


固有スキル

『賢者の心核』


備考

 今作主人公。元々は平々凡々な容姿だったが、覚醒の影響で量産型ラノベ主人公みたいな顔をしている。ノーマルコミュ障。

 本人にその気はないが、凄腕の冒険者という事で地元ではかなりの影響力を持っている。

 今章にて『Bランク候補』に選抜。意図せずカメラの前に立ってしまった事で、その後ろ姿が世界中に見られてしまった。

 幸いダンジョン庁や有栖川家、林崎家の圧力により顔と名前は世間に広まっていないが、『インビジブルニンジャーズ』というパーティー名が広まっているので特定されるのは時間の問題。

 実は既に『固有スキル』の特異性に各方面から目をつけられているが、知る人ぞ知る勇名によりどこも手が出せない存在となっている。

 現状、『冒険者』という括りでは最強と言える戦闘力。ただし、『ドラゴンキラー隊』には1歩及ばない。



『林崎エリナ』

LV:50 種族:人間・覚醒者


筋力:78 (成長性:C)

耐久:78 (成長性:C)

敏捷:97 (成長性:A)

魔力:87 (成長性:B)


スキル

『透明化』

『五感強化』

『空間魔法』


備考

 今作のヒロインらしき存在。自称忍者。金髪ツインテ巨乳美少女。お嬢様モードの時はお淑やかだが、それ以外は基本的にハイテンション。光のコミュ障。

 見た目は英語が上手そうだが、実際はあまり得意ではない。筆記は問題ないが、イントネーション重視で発音が変な事が多い。

 京太同様『Bランク候補』に選抜された。京太が地元に馴染める様に動きつつ、いつでも京太の都合で地元と縁を切れる様に立ち振る舞っている。

 一見バカっぽいが、実は勤勉。



『有栖川アイラ』

LV:20 種族:ハーフエルフ・覚醒者


※ステータス、スキルともに変更がない為第五章設定を参照。


備考

 今作のヒロイン?的な人物その2。内弁慶系のコミュ障。身内かマウントを取れる相手以外にはまともに会話ができない。しかし、最近回復の兆しあり。

 見た目は銀髪巨乳ハーフエルフで、知的で冷酷なクールビューティー。

 趣味は飲酒とゲーム。特技は格ゲー。ただし、覚醒者なので普通の酒で酔う事は本来ない。本人が『酔った気分』になっているだけ。

 やろうと思えば運動以外なんでも出来る才能の持ち主だが、基本的に面倒くさがりなのでその才能が発揮される機会は少ない。

 今章にて京太と『親になったらこうなりそう』という話をし、教育ママに変貌するか子供と一緒にゲームしているかの二択っぽいと評された。



『三好ミーア』

LV:52 種族:エルフ・覚醒者


筋力:74 (成長性:D)

耐久:74 (成長性:D)

敏捷:97 (成長性:A)

魔力:100(成長性:A)


スキル

『土木魔法』

『水氷魔法』

『魔力節制』


備考

 今作のヒロイン?らしき人物その3。登場時は影のある美女だったのが、今や暴走特急に。どうしてこうなった。

 姉であるアイラに対し、親愛と性愛がごっちゃになった視線を向けている。しかし、同性愛者というわけではない。

『天才』へのコンプレックスからか、はたまた別の理由か。姉以外にもエリナや京太にも似た様な視線を向けている。

 容姿は金髪をボブカットにした爆乳美女。見た目は大人びているが、実年齢は18歳。

 自作のゴーレム、『右近』『左近』を運ぶのに便利だからと、軽トラを購入し乗り回している。

 覚醒者なので普通の酒で酔う事はないのだが、ノンアルコールビールで酔っぱらう事がある。酔うと周囲にウザ絡みを始める事も。なお、その間の記憶がばっちり残る。なんせ精神的に酔った気分なだけで、肉体的にはまったくの素面なので。

 普段は比較的常識人だが、最近色々とブレーキが壊れた。



『大山雫&毒島愛花』



※特に戦闘描写がなかったので、ステータス・スキルは割愛。


備考

 最近京太からはセットとして見られる様になった凸凹コンビ。どこが凸凹なのかは感じ方次第。ヒロインらしき者達その4と5。

 2人とも京太の事を内心で『ヒーロー』呼びしているが、同時に彼が痛い時は泣くし怖い時は足がすくむ。そして色事への耐性がない普通の少年である事も知っている。

 東京で京太がカメラに映り、世間を賑わせている時彼女らは腕を組み静かに頷いていた。後方古参面とも言う。

 なお。それはそれとして東京の映像と目撃証言から、大山は『フリューゲル』の運用に関して『説明書に書いていない使い方をするな』と眉間に深い皺をよせた。

 ちなみにフリューゲルと名付けたのは毒島である。やはり厨二病を拗らせているかもしれない。



『有栖川エヴァ』



※こちらも特に戦闘描写がなかったので、割愛。


備考

 エリナ、アイラ、ミーアの祖母。見た目は20代中盤だが、実際は71歳の大学教授。

 京太と『サナ』という精霊の力を借りる事で、ダンジョンに残された文章の解読に成功した。

 解読結果を纏める際には自分達の名前だけでは厄介な事になると、知り合いの研究者や教授に協力を頼み査読と名前貸しを頼んでまわった。

 各方面から『裏のプロフェッサー』と呼ばれ、犯罪界のナポレオンの様な目を向けられている。

 本人はこれに対し、ただ功績と抱えている戦力が大きくなったから警戒されているだけだろうと考えている。

 目標は孫達が幸せな結婚生活を送る事。ただし全員癖が強すぎるので、どうにか出来そうな人物を現在1人しか確保できていない。

 それゆえに、彼女は策謀する。はたして、裏のプロフェッサーと呼ばれる有栖川教授の企みとは……!



『矢川夫妻』

LV:夫婦ともに『3』 種族:夫婦ともに人間・覚醒者


※ステータス、共に平均的。夫はややパワーより。妻はややスピードより。


※スキルは夫が『魔力変換・風』。妻が『千里眼』を保有。


備考

 矢川京太の両親。モンスターの氾濫に巻き込まれ、それを息子とその仲間に助けられた事で奮起して『覚醒修行』を受ける様になった。目標を息子やその仲間といった、子供たちを守れる大人になる事。道のりは果てしなく遠い。

 今章にて覚醒し、そのまま『ウォーカーズ』の支部に所属。ギルドのサポートもあり、夫の方は現在の仕事を続けながら冒険者に。

 支部で知り合った他2人の冒険者とパーティーを組み、レベル上げ中。京太からすれば『あまり強くない』判定の夫妻だが、支部では準エース級だったりする。

 というのも、覚醒者によっては目覚めたスキルが『噛み付き突進』や『毒爪』など『それ他のスキルの下位互換じゃね?というかスキル?』というケースも少なくないので、『まともに戦えるスキル』がある段階で即戦力である。

 必殺技は、夫が風で強化した矢を妻が放つ合体攻撃。2人とも現在『Fランク』ながら、『Eランクボスモンスター』にも有効な一撃。

 魔人戦で援護しようとして息子に誤射してしまった時は、本気で血の気が引いた。



『ウォーカーズ』


備考

 山下がギルドマスターを務める覚醒者団体。最近本当に『ギルド』と呼べる存在になってきた。

 覚醒者団体なのだが、その実ギルドメンバーの大半は非覚醒者。ギルドの方針として『覚醒者も非覚醒者も同じ人間』と公表しており、事務員として優秀なら非覚醒者でもガンガン雇っていく。

 各地のボランティア活動に積極的な参加を心がけており、社会的な信用も高い。今章の東京の一件で避難誘導や復興の手伝いをした事で、更に株をあげた。

 なお、ギルドマスターの山下は重圧と過労で最近10円ハゲに悩んでいる。主な原因は『錬金同好会』と赤坂から回される厄ネタと『インビジブルニンジャーズ』の存在。それと『3人娘』が持ち込む無理難題。最近は『矢川夫妻の加入』を知って胃痛に悩む。

 この人が生きているか死んでいるかで、物語のルートが分岐するかもしれない。



『ドクター・テスラ 本名:ジョン・スミス』


備考

 自身を『ニコラ・テスラの正統後継者』と名乗る老人。

 アメリカのとある地方都市に住んでいる金持ちの家に生まれ、幼少期は神童ともてはやされてきた。

 しかし成長するにつれ周囲に埋没する様になり、15歳になる頃には凡人に。

 それを不当な評価だと断じながら、彼は人並みかそれ以下の努力を続け親のコネで大学卒業後はとある研究所に就職。

 地方でお山の大将をやりながら趣味で『とある研究』をしている最中、なんの因果か田舎にある米海軍の倉庫である設計図を発見した。

 その設計図の一部を解読した事で、ファッジ・ヴァレンタイン大統領直属の秘密研究部門のトップに抜擢。周囲はとんでもないシンデレラストーリーと思ったが、本人はようやく正当な評価がされたと胸を張った。

 彼は日本でとある実験をしていたが、最期は『東京の氾濫に巻き込まれ巨人に踏み潰された』……と、記録されている。

 実際はアメリカの元駐日大使『クリス・マッケンジー』に赤坂雄介が貸している家の地下で尋問を受けた後、口封じされた。



『Bランク候補達』


※レベルは『35~54』。アイラ基準で『SR』と『SSR』のみで構成。


備考

 百鬼夜行。変態集団。奇人変人の万国博覧会。誇り高き日本の恥部。歩くS●Nチェック発生器。

 ダンジョンの増加や自衛隊の戦力低下に伴い、ダンジョン法の改正で冒険者のランクに『Bランク』が加えられる事になった。

 その前段階として、『Cランク冒険者』の中から候補者を選出し、本来民間人は立ち入り禁止とされている『Bランクダンジョン』への探索が許可された者達である。

 実力は折り紙つきであり、全員が地方でエースと呼ばれる猛者ばかり。才能があってもダンジョンに行かない、あるいは一定のランクで満足してしまう者が多い中、彼らはダンジョン探索を日常にしている。

 ただし、奇人変人が大半を占めている。そもそも、そういう輩でないとモチベーションが続かない。

 矢川京太も本来ならドラゴンをテレビで見て奮起するも、レベルが『25』に到達した辺りで『もうこの辺で良いんじゃない?』となっていた。だが、彼の場合氾濫との遭遇が多すぎて危機感が継続し、若干PTSD気味になっているのでやる気が続いている。

 そんなやる気溢れる『Bランク候補』達だが、TCGマニアの白タキシード仮面の女性いわく『強者はキチ●の解放者』でもある。

 力があるから変態になったのか、変態だから力を得たのか。それは永遠の謎……というわけではなく。


『第一段階』

 ちょっと人には言えない趣味がある。でも、社会で生きていくには抑えないと。

『第二段階』

 覚醒して力を得た!冒険者は1人や仲間内だけで過ごす事が多いし、ちょっとだけ趣味に走っても良いよね?

『第三段階』

 少しアクセルを踏んだら変態度は加速する。止まらない。自分が強者でいる間は、もっと趣味を出してしまっても良いんじゃない?

『第四段階』

 強者でいるために冒険者として頑張ろう。中には趣味と探索が噛み合った者も。変態と強者は両立できる!


 と、いう流れでああなった。悲しいね。

 なお。白タキシード仮面の女性は、赤坂雄介の部下と娘と共にアメリカへ行きとある作戦に従事。現在はメキシコ経由で日本への帰還を目指している。

 何だかんだで善性の人間が多いのは、他者への悪意が強い者は『トゥロホース』に流れたから。

『トゥロホース幹部』と『Bランク候補』の違いは、『悪い意味で常人の思考』だったか、『社会性のある変態』だったかだけ。幹部達は、普通の人間が考えるような堕落の仕方しかできなかった。つまり合法的な変態度が足りない。



『赤坂雄介』


備考

 ダンジョン庁部長。見た目は俳優の様な優男だが、鋭い眼光をもつイケオジ。

 愛妻家であり親バカだが、それ以上に国を愛すると決めた男。妻はそれを承知で結婚したが、子供は親を選べないと元々は荒事に巻き込む気はなかった。

 しかし、娘である『勇音』が自ら友人達と成果を上げて『大人達の戦場』に踏み込んできた事から、1人の戦士として使う事を決意。

 元外務省の職員で、様々な伝手を持っている。職務上、後ろ暗い者達と顔を合わせる事もあった。

 切れ者なのだが、『インビジブルニンジャーズ』や有栖川教授に関しては状況証拠が揃い過ぎたせいで誤った推理をしてしまう。というより、神の視点でなければ誤解するのもしょうがない状況が彼らを秘密結社にしてしまった。

 とある人物の救出や、ドクター・テスラの死体を偽装する為に『錬金同好会』を頼った結果、『女子小学生から70代の爺にまで興奮するド変態』という噂がたつ。

 去年から職場近くのドラッグストアで胃薬とエナドリが大量に入荷する様になったが、最近発注数がまた少し増えた。



『3人娘』


※詳細なステータスは不明。『LV:50~54』。


備考

『トゥロホース』を襲撃し、多くの一般人を救った少女達。それぞれ、


『ツーサイドアップ低身長巨乳美少女の大剣使い』

『神官風の装いをしたエルフ耳の金髪ロング爆乳美少女』

『灰色髪をポニテにしたスレンダー美少女大鎌使い』


 なお、灰色ポニテはかつて陸自が行った『対覚醒者戦闘』の模擬戦相手。見た目は頭脳派。中身は脳筋の留年生。

 気高き善の心と、勝つ為なら何でもありの蛮性をもつ。本人たち曰く、『殺しと薬は誓ってやっておりません』との事。

『トゥロホース』の一件が友人である勇音経由で赤坂部長にバレて以降、彼の指揮下になった。本人達は『友達のお父さんだし、良い人そうだから従おう!』と思っているが、善意でとんでもない事をするので赤坂部長としては胃痛の種。成果は出しているので怒れないというおまけ付き。

 東京の戦いでは巨人やファフニールと戦い避難所を守っていたが、その最中に『ドクター・テスラの捜索に来た米国子飼いの覚醒者部隊』と秘密裡に交戦。

 ドクター確保の情報が米国に流れないよう、本人達の判断で積極的に攻撃。リーダー格こそ取り逃したものの深手を与える事で報告を遅らせ、その部下達は捕縛した。

 これは、懸命に戦った少女達の一幕。



「おらおらぁ!あんたの部下は捕らえたわよぉ!」

「武器を捨てて降伏してくださ~い!手元が狂っちゃいそうで~す!」

「ねえねえ。なんで人間には目と耳が2つずつあると思う?大丈夫!私、隊長さんに片眼もっていかれたけど、まだ見えているよ!」

「隊長!自分達は見捨ててください!逃げ、があああああ!?」

「ちぃ……!すまねぇ、お前ら……!」

「逃げるな!手足置いてけぇ!」

「ノコギリと電動ドリルを用意したわ。脅しかどうか、試してみる?」

「安心してください!私が魔法で治すので、貴方たちは死にません!」

「隊長、どうか、ぐぎ、ごぶ、じ……ごふ、ごぼ、ごぼぼぼぼぼ」

「嫌だぁ!やめろ、やめてくれ!いぎぃ!隊長!隊長、たずげぇぇええ!」

「ちくしょう……ちくしょう……!」

「外道のくせに涙は綺麗だね♪───五体満足で逃げられるとでも?」



 可憐で勇気溢れる、正義の味方である(大本営発表)。

 この他にも数々の激戦を裏で繰り広げているが、それはまた別の物語。



●登場モンスター



※『Cランク』


『グリーンマン』

 2メートル前後の巨体を、深緑の葉っぱで覆った人型のモンスター。琥珀目を黄色く発光させている。

 武器は木製の柄に琥珀の刃を取り付けた剣や槍。魔法でゴーレムも使役する。

『バロメッツ』という、木に生えた羊を守護している。


※『Bランク』


『ウトゥック』

 鷲の頭と足、翼をもつ人型のモンスター。全身を羽毛で覆い、緑色の上着と腰布を身に着け手には剣や槍を持っている。

 呪術に長け、ウトゥックの呪いを受ければ『Bランク候補』だろうと対策なしでは死に至る。

 このモンスターがいるダンジョンが、異世界の文明を解明するのに大きな役割を果たした。


『鵺』

 猿の頭に狸の胴体。虎の四肢をもち、尾は蛇で構成されたモンスター。

 飛行能力を持ち雷撃を放つ。また、透明化と肉球のある足で不可視かつ静かな奇襲を得意とする。

 雷足とはいかないが、かなり俊敏。


『マンティコア』

 人面の獣。口の中には3列に並んだサメの様な歯が生えている。

 ライオンに似ているが、熊よりも体が大きい。また、その尻尾は5メートルほどもあり外骨格に覆われている。

 尾の先端には毒針が生えており、それを音速で射出可能。砲弾の様に強力な1発を撃つ事も、ばらけさせて散弾の様に放つ事もできる。また、モンスターの中では特に知能と嗜虐心が強い。


『ヨトゥン』

 霜の巨人。青い肌に氷の様な頭髪と髭を生やす。身長は6メートル前後。

 鋼の兜と動物の皮を使った様な鎧を身に着け、剣や槍で武装している。魔法で氷を放ち、遠距離攻撃も可能。

 ステータス自体は筋力と魔力が高く、耐久と敏捷がやや低めな普通の『Bランク』。

 しかし、かなりの巨体であるが故にその戦闘能力は『Aランク相当』。『Bランク候補』達も単独や普段のパーティーのみで戦うのではなく、避難所防衛には集団としての連携が必要だった。



※『ボスモンスター』


『ファフニール』

筋力:75

耐久:85

敏捷:60

魔力:30


スキル

『魔力変換・鎧』

 その名の通り、魔力を鎧として纏う異能。他の『魔力変換』系のスキルと違い応用が利きづらい分、シンプルで燃費が良い。また、出力もやや高めで頑強。

 これにより、数字以上の防御力をファフニールは得ている。


『毒呪の息吹』

 強力な毒と呪いが複合したブレス。ファフニールの体内には液体状の呪いと毒が混ざった物を生成し貯蔵する器官があり、それを気化させながら放出する。

 ウトゥックの呪詛以上の殺傷力をもち、非常に危険。魔力を多く含ませる事で純粋な破壊力を上げる事も可能。


『自己再生』

 名前の通り、自身の傷を癒す力。手足が千切れても時間をかければ再生する。


備考

 ヨトゥン達のダンジョンのボスモンスター。龍脈と結界の反応で、大量発生した。

 10メートルを超える全長に、全身を覆う鋼色の鱗。巨大な蛇の体から、丸太の様な後ろ足と強靭な腕が生えている。

 頭部は人間そっくりであるが、眼球には白目も黒目もない。黄金の兜と緑色の剣を持つ。

 腹部のみ魔力の循環が上手くいかず、スキルによる防御が薄い。しかし、それでもなお戦車ですら撃滅が難しい頑丈さをもつ。

 単独で凄まじい被害を出す存在だが、主要施設が張った結界に引き寄せられて意外なほど民間人への攻撃は少なかった。



『魔人』


筋力:95

耐久:140

敏捷:90

魔力:50


スキル

『怪力』

 ミノタウロスのものと同じな為、割愛。


『自己再生』

 ファフニールのものと同じな為、割愛。


『毒呪の息吹』

 ファフニールのものと同じな為、割愛。


備考

 10体のファフニールが融合した存在。かなり無理な融合だった為、コストに見合う能力値ではない。本来なら融合せずに戦った方が強いのだが、ガンメタ張ってんのかという敵を眼前にした為同じモンスター同士で無理やり対策を練った結果。

 そのおかげか、京太を大いに苦戦させるほどの怪物となる。モデルは小人族のファフニールとその弟レギンの融合した姿。あくまでイメージであり、本当にその兄弟がいたかは不明。


ファフニール

「見せてやろう」

レギン

「これが俺達の連携……!」


「「オッサンズM●V!」」




●Q&A


Q.ダンジョンを作った異世界の文明がアトランティス!?つまり元は地球世界の文明!?

A.いいえ。100%純異世界産です。単に地球の言語に翻訳したら、アトランティスって名前になっちゃっただけですね。教授もびっくりです。


Q.説明がわかりづらい。つまりどういう歴史でアトランティスは滅んだの?

A.大雑把に言うと。


アトランティス

「うおおお!生まれろ生命!塩から生物つくれた!アトランティスの魔法技術は世界1ぃぃ!!」


「アトランティスの魔法超つぇえ!このままむかつく外国全部侵略しようぜ!」


「おらぁ!海辺と岩塩がある地帯に工場設立!モンスター生産!モンスターだけじゃ勿体ないな……せや、鉱物の採掘とか食料の生産、加工もできる様にしよ!居住区も作っちゃうぞ!」


「やっべ。戦線広げ過ぎてモンスターだけじゃ無理ポ。覚醒者作って戦力増強!ついでに工場内部は覚醒者だけが活動できる様にすれば、他国の奴らは入れねぇぜ!」


「戦争のし過ぎで侵略戦争していないと経済が回んなくなっちゃった♡どうしよ……」


「なんだ、異世界に侵略すればええやん!我らの技術ならぁ、できまぁす!」


「ぐえー!うっかり星の表面創造中の異世界に繋がったんご!アトランティス、沈みます!」


「うおおお!儂が次のアトランティス皇帝じゃぁ!別の帝国軍に攻撃!」


「かつての仲間内で殺し合っていたら、侵略地域や侵略予定地からの攻撃でボコボコにされちった」


「もうマジむり。工場の出入口埋められちゃった。非常用の本国直通ゲートも繋がらないし、俺たちおわた」


 と、いう感じです。実際はもっとシリアスですが、尻アス語にするとこうなります。


Q.赤坂部長、前にインビジブルニンジャーズは普通の若者達って見抜いてないっけ?

A.今もそう思っていますが、裏で指揮している教授がいるから実質秘密結社のままって思っています。


Q.教授の思惑とは……!

A.孫の結婚式に出てぇ!ひ孫見てぇ!後は知らねぇ!


Q.サナちゃん出番すくなくなぁい?

A.忘れられしデーモンさんのドロップ品と一緒に次の章で活躍する……かも?

 予定は未定。


Q.助けたダークエルフな女子アナともフラグが!?

A.

ダークエルフ女子アナ

「え。いや感謝はしていますけど、命救ったら惚れられるって理論だと消防士さんやお医者さんは火サスや昼ドラみたいな事件が連日発生するのでは……?」

助けられた男性アナウンサー

「俺は使命を得た。彼の背中を追い続ける……!この気持ち、まさしく恋!!」


Q.ドラゴンキラー隊強すぎない?

A.才能は京太と同格ですが、精神と技量と環境が違うので。代わりに『社会性をもった破綻者』の部隊です。ある意味『強化版Bランク候補』みたいなもん。


Q.宮本さんの誘いを受けていたら、どうなったの?

A.その場ですぐに殺し合い……とはならず、まず同意書にサインさせられ、その後彼の上司に『殺し合いの許可ください!』と話がいきます。

 当然不許可となるので、彼はトボトボと職場に帰りました。

 そこで『関係ねぇ!』ってならないのかって?彼ら、方向性がアレなだけで真面目だから……。

 ある意味あのメンバーで一番やばいのは、将来法律を作ったり変えたり出来る立場になる気の不死川さんです。でも功績が功績だから、マジで女性初の総理大臣になるかも。



●おまけ


IFルート。ホムンクルス嫁ハーレム




 あの自称忍者の少女が死んで、暫くした後。



 なんやかんやあって、世界は核の炎に包まれた。



 マジで『なんやかんや』としか言い様がない。なんせ、一般人である自分には観測できない場所で、何かが起きたのだから。


 知っているのは、中東でもダンジョンが出来てモンスターが氾濫した事。ダンジョンの広まりを抑える為という理由で、日本に核ミサイルによる『浄化』が決まった事。


 その核ミサイルのせいなのか、はたまた別の要因か。世界中の龍脈に異常が発生。そこら中でダンジョンとモンスター、そして覚醒者がうまれたあげく、あちこちで核が暴発。


 自分が感知しているのは、ここまで。具体的に何がどうなったのかは、さっぱりわからない。


 そんな世紀末な世界で、僕は……。



*    *     *



「じゃあ、この鉄板3千枚とネジ5万本。東区の方に輸送してね」


「はい」


「そんで、こっちの野菜と米と豚肉は西区……で、良いんだよね?うん、申請書もそう書いてあるし」


「はい。運搬用ゴーレムを手配いたします」


「えーと、会議って何時からだっけ?」


「今日の午後6時。これから3時間後です」


「わかった」


 なんか、謎の街の最高権力者になっていた。


 元々、自宅周辺の土地を買いあさって半分は暇つぶしの為に色んな物を作っていたのである。


 あちこちから衝突はあったが、引きこもっていたら知らん内に核やらモンスターやらで皆逃げて行った。自分が『世界は核の炎に燃やされた』と知ったのは、彼らの話を盗み聞きしたからである。


 その後は、まあ平穏ではあった。ネットが使えなくなった事には発狂しかけたものの、幸い食料はあるし発電機も用意してあったので問題ない。


 家族3人と、メイドゴーレム達とのんびり過ごしていたのだが……なんか、たくさん、来た。


 最初は、数十人規模の難民。氾濫で溢れた周囲のモンスターを間引きしていた戦闘用ゴーレム部隊に、彼らが接触したのである。


 泣きながら助けを乞う彼らに、最初は関わるのが面倒で無視しようかと思ったのだが……。


 ふと、あの自称忍者の顔が浮かんでしまったのである。彼女ならどうするだろうと、何となくだけど助けたのが始まりだった。


 まさか、少し会っただけの少女にここまで影響されるとは。我ながら驚きである。


 錬金術で屋敷の塀の外側に家を建て、更に結界で保護。食料の供給をしつつ、彼らが自活できるのを待つつもりだった。


 しかし、どこから噂が流れたのか。その1週間後には別の難民グループが来るし、その数日後にもまた来たのである。


 結果、塀の周りは難民たちの家々でぐるっと囲まれてしまった。いや、流石に一部は無人地帯を確保したけども。


 幸いなのは、彼らの中には戦える覚醒者や非覚醒ながら技術者がいた事だろう。


 発電施設の知識を技術者達から得て、『賢者の心核』も使い錬成。文明の光が辺りを照らした。


 かなり大変だったが、ネットが部分的に使える様になったのは奇跡である。


 ついでに、食料と引き換えに各地で残っていた漫画やらゲームを回収して来てもらい、自分のQOLはすこぶる回復した。


 難民たちとの直接的な接触は、ちょっと怖かったので両親に任せている。なんか、自分の事を神格化する人達もいるし……。


 だが、一部の難民が両親を人質にゴーレムの指揮権を要求した事がある。それ以降、戦闘用ゴーレムの護衛が外せない。


 ちなみにその時はゴーレム部隊の遠距離狙撃によって、犯人達の手足をぶち抜く事になった。正直トラウマである。血とか肉が散らばるのは、マジで無理。


 彼らは治療した後、他の難民たちに任せた。気づいたら、彼らは『矢川シティ』を名乗り出したのである。


 元々の日本の法律をベースに、政治機構を作成。自分を最高権力者とし、都市運営を始めていた。


 いや、知らんけど……報連相、もっとして?


 とにかく。法律があって、政府?的なものがあるのならそれに任せてしまえばいい。自分は屋敷の中で、ゴーレムや資材を錬成し続けるだけだ。


「あと3時間あるのか……『白蓮』」


「はい」


 漫画やらゲーム機が整理整頓されて棚におさめられた部屋で、隣にいるメイドゴーレムに抱き着く。


 黒い長い髪を後頭部で結った、爆乳メイド。その乳房を揉みしだきながら、うなじに顔をうずめた。


「メイドをあと2体ほど呼んで、寝室に行こう。そこで2時間ぐらい楽しみたいな」


「承知しました」


 相変わらずの無表情と、無機質な声。当たり前だ。感情など生まれない様に作ったのだから。


 人間と変わらぬ感触の体で、しかし内側は完全に人造の物体。それが自分のホムンクルス嫁ハーレムである。


 それで良い。それが良い。彼女たちは、自分を裏切らない。


 ───この生活が、歪だという自覚はある。


 日々思考停止して錬金術を使い、メイドゴーレム達との享楽にふけ、それ以外の全ては管轄外と他者に委ねている。


 壁の外の統治は、大丈夫なのだろうか?両親は最近会議以外で顔を合わせていないが、まだ『自分の知っている2人』だろうか?


 会議でいくらか話しても、2人はニコニコと笑うだけ。猫撫で声で、自分の名を呼ぶ。


 ……しかし、自分がこの屋敷をあまり離れるわけにはいかないのだ。


 錬金術の応用で、自分から戦闘用ゴーレム、作業用ゴーレム、運搬用ゴーレム、メイドゴーレムに魔力が行きわたる様にしてある。


 これにより、大規模なゴーレム運用に成功した。だからこそ、これだけの人命が救えたのである。そして、今も養えている。餓死者も凍死者もいないのは、間違いなくこのシステムのおかげ。


 だから、自分がこの屋敷から長い時間離れたら……きっと、大勢死ぬ。


 近頃は遠くのコミュニティとも貿易を始めたらしい。貿易と言っても、相手は物資も戦力も足りていないそうだ。実質、こっちに依存している。


 前に会議で自分達の支配下にしようと、矢川シティの人が言いだした時は耳を疑った。


 すぐにその人も周囲の大人達も冗談だと言ったが、そんなわけない。変な事をしたら自分はここを出ていくと、本気で脅さねばならなかった。


 ……また、両親と距離が出来た気がする。自分の周りには、やっぱりメイドゴーレム達しかいない。


 レベルは、戦闘用ゴーレム達から流れてくる経験値で今も上がっている。おかげで、魔力の供給量が増えて運用できるゴーレムも増えていた。


 僕は、いつまでこの生活を続けるのだろう?


「準備が整いました、ご主人様」


「うん、行こうか」


「はい」


 弄んでいた白蓮の乳房から手を放し、代わりにスカート越しに安産型の尻を鷲掴みにして歩く。


 何が問題かって、それは。


「~~♪」


 思わず鼻歌を奏でるぐらいに、自分がこの生活に慣れてしまった事か。


 変わろうと思っても、続かない。変えられない。堕落は続く。



 ───あの自称忍者の少女が生きていたら、なんて言ったのだろうか。





読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
大統領、あんなこと言っておきながら場合によっては本編どころじゃない規模の殺戮をするんですか…… ところで、3人娘がこうなってしまったのは他のBランク候補達と同じような流れですよね?まさかとは思います…
ファフニールは一定の力量以下の雑兵がどれだけ集まろうが塵芥のように蹂躙するってコンセプトっぽかったが 魔力変換・鎧⇒自己ダメージアップ 毒呪の息吹 ⇒毒呪を相手が完全無効化、使うと自分の視界を塞ぐ 自…
IFルートが微妙にせつないなあ
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