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第四章 設定 + おまけ

第四章 設定 + おまけ





●キャラクター



『矢川京太』

LV:35 種族:人間・覚醒者


筋力:71 (成長性:A)

耐久:71 (成長性:A)

敏捷:74 (成長性:A)

魔力:74 (成長性:A)


スキル

『精霊眼』

『魔力変換・風』

『概念干渉』


固有スキル

『賢者の心核』



備考

 今作主人公。元はごく普通の顔立ちだったが、覚醒の影響で肌艶や髪質が良くなりなおかつ顎周りがシュッとした事で『量産型ラノベ主人公』みたいな顔になった。女装が似合う。

 コミュ力が低く教室では馴染めなかったが、今章では学校が終始休校中だったのでその辺りのヘッポコ具合が描写される事はなかった。

 対人能力と違い覚醒者としての才能はとても高く、既に『Cランク冒険者』に昇格。もしもギリシャ神話でその才能を例えるのなら、かのアキレウスに匹敵する。

 ただし、技量という点では凡人に毛が生えた程度。『魔装』の影響か流石に凡才とまでは言わないが、決して天才の部類ではない。



『林崎エリナ』

LV:30 種族:人間・覚醒者


筋力:52 (成長性:C)

耐久:52 (成長性:C)

敏捷:67 (成長性:A)

魔力:59 (成長性:B)


スキル

『透明化』

『五感強化』

『空間魔法』


備考

 今作のヒロイン?金髪ツインテ巨乳美少女な自称忍者で、イギリス人クオーター。今章にて彼女の父親は祖母の息子ではなく、その妹の子である事が判明した。

 性格は明るく、裏表がない様に見える。コミュ力が高い様に見えて相手の心境をあまり理解できていなかったりと、光のコミュ障めいた存在。

『インビジブルニンジャーズ』の中で最も技量に優れ、覚醒者になる前は剣道や空手で将来を嘱望されていた。

 ただし、本人は公式戦に出られなくなった事をまったく気にしていないどころか、そういった道に進む気は皆無であったので特に大会等への未練はない。

 もしも『覚醒の日』が来なければ、彼女は『殺し屋』か『傭兵』のどちらかになっていただろう。

 ある意味行き過ぎた中二病。



『有栖川アイラ』


※レベル、ステータス共に変動していないため割愛。気になる方は第一章設定を参照。


備考

 今作のヒロイン?その2。銀髪エルフ耳巨乳美女。見た目は正しくクールビューティー。

 身内とマウントを取れる相手以外にはまともに会話できない、内弁慶タイプのコミュ障。

 根っからの天才肌だが、妹の事を知ろうとしていた事もあって天才以外の価値観も知っている。

 しかし、それがコミュニケーションに役立つ事もなく大学ではボッチ。休み時間は祖母である有栖川教授の部屋に入り浸っているか、人の少ない場所や自分の車の中にいる。

 覚醒者としてはかなり貧弱な部類であり、冒険者試験に受からない体力なのでレベル上げも出来ていない。

 そのため、どうにか体力面を改善しようと周囲から有酸素運動や筋トレをする様に言われている。

 今回の一件で少しは本人の意識も変わったかもしれないし、むしろ引きこもり気質が悪化したかもしれない。

 趣味は飲酒とゲーム。ただし、飲酒に関しては『覚醒者は普通の酒で酔えない』事もあって彼女の場合は『酔った気分になっているだけ』だったりする。



『三好ミーア』

LV:29 種族:エルフ・覚醒者


筋力:46 (成長性:D)

耐久:46 (成長性:D)

敏捷:62 (成長性:A)

魔力:65 (成長性:A)


スキル

『土木魔法』

『水氷魔法』

『魔力節制』


備考

 今作のヒロイン?その3。金髪ボブカットエルフ耳爆乳美女。アイラとは種違いの姉妹。

 自身を秀才か凡才だと自称し、姉やエリナの様な『真の天才』に嫉妬と憧れの感情を抱いている。だがそれ以上に強い愛情とも執着とも言える感情を姉であるアイラに持っている人物。

 比較的常識人かつコミュニケーション能力も高いが、かなり内側にため込むタイプ。彼女も覚醒者なので普通の酒で酔う事はないのだが、アイラ同様『酔った気分』になり易い。

 ノンアルコールビールを飲んだだけで酔っぱらうが、もしも晩酌中に何かあれば即座に素面へと戻れるし、当然の様に記憶はガッツリある。

 父親とその再婚相手やその人物との間に産まれた妹とは気まずい関係なため、一人暮らし中。

 とある冒険者パーティーからしつこい勧誘を受けており、その裏に『トゥロホース』がいる事が判明。諦めさせる為、『インビジブルニンジャーズ』に加入した。



『有栖川エヴァ』

LV:25 種族:エルフ・覚醒者


筋力:52 (成長性:A)

耐久:49 (成長性:B)

敏捷:58 (成長性:A)

魔力:61 (成長性:A)


スキル

『力の赤帯』

 この赤い帯を巻いた物体は概念的な強化を受ける。ライターに巻けばガスバーナーの様な炎を出し、水鉄砲に巻けば放水車並の出力で水を出し切る事が可能。

 強化率は使用者の魔力の値に依存。ただしこれを巻けるのは無機物のみであり、使用できるのは所有者のみ。

 有栖川教授の場合、これを弓に巻き付けて矢の威力を上昇させている。偶に弓自体を鈍器扱いで振り回す事も。


『魔法薬学』

 その名の通り魔法薬に関する知識を与えるスキル。どの様な薬草があり、どういった配合を行えば望んだ効能を発揮するかなどがわかる。また、魔法薬の作成時の手際の良さにも補正。

 現在日本ではこのスキルで作った薬品の売買が禁止されており、スキルの所有者は『自分や身内用』に作って使用しているか、『裏ルート』で流す者が多い。教授は前者であるが、科学的な解明がされるまでは緊急時以外そもそも他人に飲ませる気はない。


『魔力節制』

 孫であるミーアのものと同じ。


固有スキル

『???』※未だ名称不明。

 黄金の粒子を使った転移やアイテムボックス。そして金色の鎖による時間停止を行っていた。

 その詳しい能力はまだ明かされていない。


備考

 アイラ達の祖母であり、大学教授。京太達のスポンサーでもある。

 容姿は20代にしか見えない、金髪のオカッパアシンメトリー姫カットのスレンダー美女。

 元々は英国の公爵令嬢であったが、お見合いで出会った夫に連れられ日本に移住。夫が骨を埋めた国だからと、彼女自身も英国籍から日本国籍にした。

 理知的で大人らしい大人だが、実はかなりの負けず嫌い。

 料理洗濯掃除に裁縫と、家の事は結婚後にかなり努力して磨き上げた。今ではかなりのものであり、料理に至ってはプロ級である。

 というのも、亡くなった夫が『あそこの店の料理は絶品だ!』と他人を褒める度に対抗心を燃やして練習していたため。

 エルフとなって若く美しい容姿となった有栖川教授に恋する同僚や学生は多い。しかし、本人は亡き夫の事を今でも愛している上に歳が70過ぎな為誰かと新しく付き合うつもりは一切ない。

 自分はそんな感じなのだが、娘のやらかしもあり、孫達はちゃんとした相手を見つけなければと内心焦っている。

 現状、京太が最有力候補扱い。有栖川教授が負けず嫌いかつ愛が重いタイプかつ、執念深いタイプである事をまだ彼は知らない。

 バトルスタイルはエルフらしく弓で遠距離から……ではなく、ゴリゴリのインファイター。

 普段の探索では蹴りか弓を鈍器代わりにしての殴打。

 矢を普段の探索で使わないのは、単に不慣れという事以上に『調査対象であるダンジョン内部を無駄に破壊する』ため。

 彼女が目当てのダンジョンを調査するには、矢を使わなくてもモンスターを圧倒できる様になる必要がある。

 どことは言わないがサイズは『BよりのC』。


 なお、各方面から『影のフィクサー』として疑われているが、彼女にそういった裏は一切ない。ただの偶然である。



『クリス・マッケンジー』


備考

 レイ・クエレブレの宮殿に囚われていた者達の1人。その正体は死んだはずの元アメリカ大使。

 整形までしてアメリカ政府から逃げていたのだが、今回クエレブレに捕まえられてしまい死の淵を彷徨っていた。救助された時に苦悶の表情を浮かべていたのは、逃亡生活からくるストレスで悪夢に悩まされていたからである。

 現在赤坂部長の部下によって匿われており、彼が知っている事について説明中。

 これがどの様な結果を日本に及ぼすか、まだわかっていない。



『妖精』


備考

 種族等は不明。見た目は無表情な事以外、絵本に出てくる様な妖精に近い。服装は丈の短い緑色のワンピース。

 レイ・クエレブレの『ドロップ品』として出現。その正体はまだわかっていない。

 現状、エリナ達には見えておらず京太だけその姿を視認できている。



●登場モンスター


※『Dランク』


『バグベア』

 一見するとゴブリンと熊を混ぜた様な怪物。しかしその外装は本体が魔力で形成したものであり、実際の姿は緑色をした鉱石。

 ただし纏っているのは幻ではなく実体をもった外装なので、油断は禁物。


※『Cランクモンスター』


『トロール』

 見上げるほどの巨体と怪力をもち、不死身に近い再生能力をもつ。代わりに知能が低く、動きは同ランク内では比較的遅い。

 再生能力は傷口を焼く事で阻害が可能。また、再生速度を上回るペースでの攻撃や、一度に身体の半分以上を吹き飛ばす大火力でも討伐可能である。


『人工精霊』

 炎の巨大蜥蜴に似た『サラマンダー』。風で構成された小人である『シルフ』。水で出来た魚の様な『ウンディーネ』。老人の顔面をもつモグラでありゴーレム職人の『ノーム』。

 基本的に2体以上で行動し、連携して攻撃してくる。また、ノーム以外は属性に合わせた対策か魔力を帯びた攻撃でないと有効打を与え辛い。


『ワーウルフ』

 狼男。驚異的な身体能力を誇り、頑強な毛皮で全身を覆っている。また、トロールほどではないが高い自己治癒能力をもつ。

 集団で狩りをする知能があり、騙し討ちなどをする事も。


※『Bランク』


『クエレブレ』

 ワイバーンに似た姿のドラゴン。毒の息と水氷魔法を使う。その飛行速度は約150キロであり、鱗はライフル弾だろうと傷1つつかない。

 喉元の鱗のみ柔らかく、そこを撃ち抜くのならライフルでも討伐可能。ただし、それでもそう簡単には死なない強靭な生命力を有するので、反撃に注意。

 巣に人間を浚い、群れや群れのボスの魔力源とする事がある。


※『ボスモンスター』


『スプリガン』


筋力:8  外装:40

耐久:25 外装:45

敏捷:40 外装:20

魔力:40 外装:40


スキル

『進軍する霧の軍勢』

 魔力を消費し霧を発生、操作が可能。様々な効果をこの霧は持っており、飲み込まれた者は術者との魔力勝負に勝つかスキルや魔道具による耐性を得ていない限り、方向感覚を狂わされる。

 また、部分的に強化して直接的な殺傷能力の付与も可能。


『妖精の番人』

 魔力を消費し自身を覆い隠す外装を展開する。原理的には『魔装』に近い。

 言うなれば魔法のパワードスーツ。精密な操作が可能である代わりに、痛覚も繋がっている為外装がダメージを受ければ発動者にも相応の痛みが伝播する。

 外装の破損は魔力で補修可能。


備考

 妖精の森にて『トゥロホース』の策略により山下を襲ったボスモンスター。

 外装こそ緑色の鉱石を集めた様な巨人だが、本体は土で出来た老人の様な姿。文字通りの意味で土の色をした肌に木の根を髭の様に生やしている。

 このモンスター単体、あるいはバグベア数体のお供だけなら山下でも撤退は可能だった。しかし、直前のスタングレネードのダメージと限定的なスタンピードにより彼らを窮地に陥らせる。

 もしもあの場に京太達がいなければ、確実に山下は死亡していた。



『レイ・クエレブレ』


筋力:65

耐久:45

敏捷:75

魔力:65


スキル

『魔力装甲』

 自身の体表に魔力を浸透させ、その強度を引き上げる事が可能。

 あくまで外部への放出でもなければ、概念を弄ったわけではない。ただ時間をかけて強度を引き上げるだけ。

 即座の効果は得られないうえに、『意図的な魔力の通り道』としてこのスキルをかけられない箇所を作る必要がある。

 代わりに、その恩恵は絶大。レイ・クエレブレの場合、喉元の鱗以外は戦車砲の直撃すらも数発なら耐えられる。


『氷結宮殿』

 魔力を消費し、天候を吹雪に。そして氷で巨大な建造物を構築できる。

 この吹雪の影響下では術者の全能力値に補正が入り、魔力を消費する事で不死身1歩手前の自己再生能力を得る。また、『水氷魔法』に似た力も発動可能。

 このスキルで作られる建造物は宮殿型でなくともよく、術者の意思で要塞にもただ巨大な壁にもできる。

 ただし、燃費は最悪。天候の操作には膨大な魔力が必要であり、魔力特化の『Cランク冒険者』でも数分でガス欠になりかねない。


『魔力徴収』

 術式を施した檻や部屋に生物をいれる事で、魔力を強制的に吸い上げる事ができる。

 1分間に奪える魔力は多くないが、数で補う事は可能。収容できる人数に限りがあるが、レイ・クエレブレの場合最大で70人まで同時に魔力を徴収できる。


備考

 クエレブレ達の王。前足が蝙蝠の様な翼と一体になったドラゴンであり、鱗は黒く染まっている。

 今章登場時には町一つ覆うほどに吹雪を展開し、大雪で家屋を押しつぶし道路を封鎖。獲物を逃さぬ『狩場』を形成した。

 この獲物はレイにとって『人間』であり、特定の個人を狙ったものではない。

 戦闘中みせた鱗を分離させて光線を放ったり、ブレスを放射するなどはスキルに関係しない魔力制御の応用やドラゴンという種の基本能力。

 その圧倒的体格と有利なフィールド。そしてスキルにより強化された肉体と魔力の暴力で京太を圧倒するも、宮殿に囚われていた人々が解放された事で魔力の消費と供給のバランスが崩れた。

 残された魔力で外敵を倒さんと、京太に集中するあまり有栖川教授達の存在を軽視したのが敗因。

 最期は自分を殺した存在を道連れにしようと、自爆を選んだ。



●Q&A


Q.レイ・クエレブレの中から出て来た妖精ってなに?


A.まだ不明です。強いて言うのなら、『ドロップ品』とだけ。


Q.アイラさん、流石に『妖精さんが見えるやばい奴』扱いは酷くない?


A.ふざけている様に見えて、実は彼女なりに本気で心配していました。


アイラさん

「私が知る限りでもオークチャンピオンに左腕と側頭部をかち割られ、レフコースに肩を抉り飛ばされたあげく撥ねられて数十メートル落下し車の屋根に墜落。デーモンのビームで校舎に吹き飛ばされて瓦礫に生き埋め。そして今回はレイ・クエレブレの自爆に巻き込まれていたし……。正直、ついにかぁって」


京太

「冷静に考えると、よく生きていますね。僕」


Q.あの整形していたアメリカ大使はいったい。


A.それもまだ秘密です。はたして、彼は何を知っているのか……。


Q.メインキャラの料理の上手さは?


A.だいたい10段階評価で以下の通りです。


『10』有栖川教授

 間違いなくプロ級。夫が他人を褒める事が許せず、何年、何十年と鍛え上げた。

 元々大抵の事に才能がある人で、いわゆる『ある程度努力した天才』。もしも学問ではなく料理の道に進んでいれば、鉄人と呼ばれていた。


『8』エリナさん

 アマチュア級。ふざけた言動とは思えぬ繊細かつ手際の良い調理をする。漫画に出てくる料理を再現しようとしていたら、いつの間にかこうなっていた。

 間違いなく高校生の領域を超えた腕前。漫画料理の再現が動機だったが、他人に出す時は無難な物を作る。


『6』ミーアさん

 普通に美味しい。以上。


『4』京太

 良くも悪くも普通の男子高校生。以上。


『2』アイラさん

 出来るのにやらない人。とにかく雑。『食えればいいだろう』と、適当に塩と油でどうにかする。

 なお、後片付けも雑。


『9』本気モードアイラさん

 幼少期、母親が料理を作るのを忘れた時などに発揮されていた。幼い妹にまずいご飯、栄養の偏った料理を食べさせまいと、こっそり作っていた事がある。この事は基本的に秘密であり、ミーアは母親の料理と思って食べていた。

 元々手先がやたら器用な人かつ、本気になると丸暗記したプロのレシピや有栖川教授の動きを完コピして料理できる。

 ただし、応用や咄嗟の機転までは経験不足により再現できず、一段階落ちる。それでも十分店を出せる腕前。



Q.ちょくちょくアイラが京太の事を『SSR』って呼ぶけど、どれぐらいのレア?


A.ソシャゲにそこまで詳しくないので、作者がやっているゲームで例える事になりますが……。


 FG〇だと、『宝●が防御をまけない代わりに無敵貫通かつ単体か全体かを選べる水着術トリ●』です。しかも聖杯などの強化素材は自前で用意ずみかつ、宝●レベルは5。


 最近始めたウ●娘だと……『☆5クリスマスオグ●』とか『☆5ジェンティ●ドンナ』みたいなもんですね。


 同じ『SSR』な覚醒者の中でも、才能だけならトップクラスです。


アイラさん

「やったぜ」

 なお、アイラさんの覚醒者としての才能はFG○だと『味方を自爆させる軍師』ぐらい。レア度は低いけどそれはそれとして運用次第でヤベー奴。

 一般覚醒者代表の山下さんはフランスで処刑人やっていた人と同じぐらいですね。


Q.京太強い……強くない?


A.はい。才能だけなら大英雄です。ヘラクレスとかには流石に負けますが、いい勝負をするでしょう。

 ただし、技量は凡人に毛が生えた程度です。ついでに戦闘IQも別に高くありません。心核の恩恵である高速思考で多少の誤魔化しは出来ていますが、素の知能は平々凡々です。

 何よりメンタルが『冒険しようぜ!』じゃないので……。


Q.在野に京太ぐらいの覚醒者っているの?


A.少ないけどいます。彼はオンリーワンの強さではありません。

『Cランク冒険者』になってガンガン戦っている人もいれば、レベルを一切あげずに血生臭い話とは関わらず生きている人もいます。

 他にも、自衛隊に入って現在ドラゴンが出現する『Aランクダンジョン』でデッドオアアライブしている人もいますね。


Q.ダンジョンのランクって、どれぐらいのレベルが適正?


A.だいたいは、


『Fランク』LV:1~3


『Eランク』LV:3~10


『Dランク』LV:10~15


『Cランク』LV:15~30


『Bランク』LV:30~40


『Aランク』LV:41以上


 ですね。


Q.Aから先だけガバくない?


A.ガバいです。何なら全てのランクがガバガバです。

 あくまで『自衛隊が判断したランク』なので、レッサートレントみたいに危険度を見誤っている場合もありますね。

 そういうわけで『Aランク』でもかなりピンキリが激しいです。氾濫で暴れたドラゴンは、あのランクではだいぶ下の方だったり。

 現在は『Aランク』でも『LV:50以上』のダンジョンは現れていませんが、今後はわかりません。

 もしも作中日本がこの先も続くのなら、10年ぐらいすると今とは別のランクと基準が作られているかもしれませんね。


Q.アメリカもやらかしてんじゃねぇか!?


A.

作中英国

「そうだそうだ!日本君、こんなやつを信じちゃだめだぞ!」

作中米国

「ちょっと何言っているかわかんねぇや。ほら、日本とアメリカは友達じゃん?だからそんな死んだ大使のそっくりさんを信じちゃだめだ。うちで引き取るから渡しなさい」

作中中国

「はぁぁぁ……。やっぱりアジアの事はアジアで解決するべきネ。ニッポンさん、早く全てを私達に委ねるアルヨ。じゃなきゃちょっとだけ強引な手段に出るがヨロシイか?」


※あくまで作中の国々であり、現実の国と一緒ではありません。


Q.インビジブルニンジャーズが、死んだはずのアメリカ大使を保護……?教授、これはいったい!?


A.

有栖川教授

「え、知りませんけど……?」



●おまけ



『もしもTSした友人達が京太の家にやってきたらな世界線。あるいは自衛隊大勝利ルート』

※TS注意。TSキャラ要素が強いです。本編に関係ないので、合わない方は読み飛ばしてください。



 6月の末。もうすぐ7月になるという頃。


「………」


 場所は東京のビルが建ち並ぶ大都会。やたら高いビルの屋上にて。


 無言で事務の人から受け取った書類を処理していた。



 ……どうしてこうなった!



「なあ京太。今週の『ダイヤモ●ドの功罪』やべーぞ。メンタルがやばい」


「うるせえ人が仕事している時に漫画読むなボケ」


「うっわ、口わりー」


 プカプカと宙に浮かぶ人魚こと、真琴君を軽く睨みつける。


 白いワンピース姿という清楚な格好に反し、空中で寝そべって漫画を読む自堕落っぷり。それでいて魔力制御は完璧なのだから、何と評すればいいのか。


 彼……彼女……未だになんと呼ぶべきか定まっていないが、その腰には浮き輪状に水が固まっている。


『水氷魔法』の応用らしいが、それによって車椅子なしでも陸上生活できるのだそうな。というか、久々に再会した時には出来ていたらしいので、マジで車椅子いらない。


「なあなあ、ネタバレしていい?」


「いやそもそも僕、その漫画読んでねぇし。てか邪魔すんなマジで」


「はぁん?お前が書類捌くの遅いからじゃん。俺はもう自分の分終わらせたし」


「くぅ……!じゃあ手伝って」


「や☆だ」


「うっぜ」


 こめかみに青筋を浮かべていると、机に音もなくグラスが置かれる。


「旦那様、アイスティーでございます。どうぞ小休止をおとりください」


「お、おう……」


「やっぱ慣れねぇな。晴香のメイド口調」


 横を見れば、上乳が露出している事以外クラシカルなメイド服を完璧に着こなした犬耳巨乳美少女がいた。


 こちらも中学までは性別が男だったはずの友人である。スン、と済ました顔で、晴香君は淡々と続けた。


「私はメイドとしてこの場におります。故に、相応に振る舞うまでにございます」


「……本音は?」


「この口調がめっちゃ落ち着く。魂の形がメイドなんだわ」


「お、おう」


 一瞬だけ自分の知る晴香君に戻るが、その言葉ある意味的を射ている。



『魂がメイドの形をしている』



 メイドはおいておいて、晴香君も真琴君も『魂がその種族に適応してしまっている』のだ。


 本来、錬金術を使えば人の性別を変える事は可能である。無論かなりのコストと技術を必要とするが、『賢者の心核』の力を使えば問題ない。


 だが、それが出来ないのは魂のせいである。


 この2人の肉体は内側から変えられた。もしも錬金術で男に戻しても、即座に女性の肉体へと戻ってしまうだろう。……それも、強烈な反動と一緒に。


 最悪、その反動で内臓がひっくり返ったり、溶けてしまう可能性もあるのだ。晴香君達の息子を取り戻すのは、とても難しい。


 それをどうにかするには何もかも足りないという事で、


「ま、頑張れよ『クランマスター』。『ウォーカーズ』や『錬金同好会』と並ぶって最近は評判なんだし、下手なミスはすんなよ~」


「くぅ……!」


 何やかんやあって、クランを作る事になったのである。


 我ながら、コミュ力もだいぶマシになった。この2人に引っ張られて、色んな人と話した結果だろう。


 まあ、対人能力がある程度改善した理由は別にあるのだが。


 ───プルルル。


「旦那様、お電話です」


「うん。なんで今谷間から出した?」


「温めておきました」


「……そっか」


 ほんのりと温かい仕事用のスマホを受け取り、通話に出る。


「もしもし、クラン『ゴーレムメイカー』の矢川です」


『やあ、矢川君。ダンジョン庁の赤坂だ。久しぶりだね』


 この人、赤坂さんとの関わりが大きい。


 クランの立ち上げとかで県庁に話を聞きに行った時、偶然視察に来ていたこの人と出くわしたのだ。


 それが本当に偶然だったのかは不明だが、色々とお世話になっている。


 特に、ビジネスでは。


「はい。はい。……わかりました。用意しておきます」


『注文内容』をメモしながら、電話越しに頷く。


 そうして通話を終え、今度は別の人に電話をかけた。


「あ、もしもし大山工房ですか?『ゴーレムメイカー』の矢川と申します。お世話になってます」


 うちのクラン専属の工房、大山工房さんである。


 世間と言うのは狭い様で、同じ高校に通っている大山雫さんがとんでもない掘り出し物な職人であったのだ。


 真琴君主導で契約を結び、こうして『素材』を卸す代わりに様々な道具を作ってもらっている。


「はい。それではよろしくお願いします。失礼しまーす。……ふう」


「おう、どんな電話だ?」


「いつもの『概念干渉』を付与した弾頭の注文。対ドラゴン用のがそろそろ不足しそうって、丸井陸将から連絡があったみたい」


「ほーん。やっぱ消費激しいのな」


「ま、それだけ自衛隊やらお巡りさんが助かるわけだし。何よりうちも儲かるから良いんだけどさ」


 現在うちのクランでは、大山工房さんと一緒に自衛隊へ武器弾薬の一部を卸している。


 よくもまあ、高校生がトップを務める組織にそんな物を注文するものだ。というか、よく許可が下りたものである。


 ……契約書を見た感じ、もしかしたら国会の許可は得ていないかもしれないが。


「だな。何より未探索ダンジョンから発見されたアイテム一覧なんかも見せてもらえるし、俺達の棒を取り戻せるかもしれないわけだし!」


「そう思うなら手伝えや」


「や☆だ」


「うっざ」


 まあ、元々書類の分配は真琴君の方が多いので、そこまで強く言えないけど。


「つうか、自衛隊の覚醒者って今レベルどんぐらいだっけ?」


「僕も詳しくないけど、たしか一番高い人で『70』ぐらいじゃないっけ?平均だと『40』前後だった気がするけど」


「それでもまぁだミサイルとか必要なんだなー」


「ドラゴン相手だしねー」


 紙の書類とパソコンの画面を見比べながら、答える。


 書類の内容は、『錬金同好会』と協力して作った戦闘用ゴーレムについて。これをダンジョン庁や自衛隊に卸すのが、主なうちの仕事だ。


 それはもう儲かるので、今や都心にタワマン買っちゃうぐらいである。売り先は他にも大山工房さんから紹介された林崎エリナさんとか、『ウォーカーズ』とか。


 本日も大盛況である。その分、仕事が全然減らないのだが。


「あー、文字とか数字ばっか見ていると頭がイライラする……」


「わかるわー。どうする、一発スッキリしとくか?」


「ぶふぉ!?」


 真琴君の言葉に、思わず噴き出す。


 咄嗟に睨みつければ、友人はその爆乳を寄せて谷間を見せびらかしてきた。


「おま、ふざけんなマジで!」


「ふざけてねーよー。別にそんな怒る事ねーじゃん」


「旦那様が御望みであれば、私もご奉仕いたします」


「やーめーろーやー!今!仕事!中!」


 自分の頬が熱くなるのを自覚していれば、真琴君がその様子をケラケラと笑ってくる。


 こ、こいつ……!


「だいいち、その、男に戻りたがっているくせに、いいの?そういう事言って……!」


「は~ん?」


 見惚れてしまうほどの美貌に腹の立つ笑みを浮かべて、真琴君がこちらを見下ろす。



「俺で童貞捨てたくせに何言ってんの?」


「 」



 な、何も言い返せねぇ……!


 その、違うんすよ。ダンジョンから帰って来た時とか、3人ともテンションが変に上がっちゃって。


 ジュースとお菓子でパーティーしている所に、真琴君がふざけて胸とか見せてきたり、晴香君が抱き着いてきたりで……。


 全員変な気分になってしまい、流れで……。


「あの日の事は私も忘れていません。それはもうケダモノでしたから」


「別に気持ちよかったから良いけどー?男で経験する前に女の初体験済ませた責任はとってほしいよな~」


「くぅ……!と、とにかく今はダメだから!仕事、優先!」


「はいはい」


 これ以上続けていては、確実に負ける。何がとは言わないが、負けると理性が言っている!


 仕事モードに意識を切り替え、書類へと視線を映した。


『錬金同好会』や赤坂部長とは、晴香君のスキルで作った『魔法の契約書』で自分の固有スキルに関する口止めを行っている。


 だが、彼らは自分達なんかよりよほど頭が良いし場数も踏んでいるのだ。油断したら、あっという間に食い物にされるに違いない。


 他ならぬ赤坂部長からそう忠告を受けたのだ。あの目は、本気だったと思う。


「ま、男に戻れなかったらお前の子供を産んでやるよ。……卵かもしれんけど」


「そういう話すんな、マジで」


「旦那様。そろそろ散歩の時間です。こちらをお持ちください」


「そんな予定はないよ?だから首輪をはずせ。リードを持たせようとするな」


 ……まったく。


 今日も、仕事部屋は無駄に賑やかであった。









読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
有栖川教授の欄に「本作のヒロイン」の記述が脱字してるぞ まったくおっちょこちょいなんだから
「旦那様」呼びなあたりに古風な本格派の香り。 ご主人様だと犬要素も相まってペット感が強くなりすぎるからかもしれませんが、方向性が揃っていないからこそのアンビバレンツがあって素晴らしいです。
TSとか好きじゃなかったのに… 魂の形が変わっちまった…
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