入学式
新しい人物登場です
北斗くんとのどんな関わりが生まれるのでしょうか?
バタバタと準備をして初登校はギリギリセーフ。
一人暮らしがこんなにもしんどいとは思わなかった。
クラスは事前に自分の端末に送られてきたのでわからなくなることはなかったが、
ギリギリに到着したため教室に入ってすぐに入学式に出席することになった
流石はマンモス学校………入学式は小•中•高•大、全て同じところで行うらしい、コンサートでもできそうなアリーナ?とでも言うのだろうか?
席は自由に決めてもいいらしいのでテキトーに座ろうと思ったのだが、なんせギリギリに着いたため誰も知り合いがいない、これは、初日からぼっち確定か?
別に知り合いがいないわけじゃないが同じ中学の奴ともそこまで仲がいいわけでわないしなぁ、
「早く席につかないと入学式始まっちゃいますよ?」
突然声をかけられた。海上都市に来た時にもいきなり話しかけられたけど、僕ってそんなに浮いて見えるのかな?
「あっごめんなさい、どこに座ればいいか悩んでしまって、邪魔でしたか?」
声をかけてくれた人はショートな黒髪の女性だった、
あっ、結構可愛いかも。
「別に邪魔ではないですけど…… 早く座ったほうがいいと思いますよ、席探すの後々大変になりますし、」
確かに続々と席が埋まっていく。 確かにやばいかも、ぼっちとか考えずにとりあえず座るか。
僕は手頃な席が空いていたので座ることにした。
別に友達を作るのはいつでもいいわけだし、後で考えるか。
「隣いいですか?」
さっきの子が話しかけてきた。周りを見ると俺の隣しか空いてなかった。
もしかして俺が早く座らなかったから座る席無くなってしまったようだ。 ごめんなさい。
「いいですよ、同じ一年生ですよね?」
制服を見ればわかることだが今年の一年生のリボンをしている。でも………あれ???? なんか違和感があるような………
「そうですよ、上級生も何人かいますけど、その人たちは生徒会とか入学式のサポート役だと思いますし。」
この学校の入学式はほぼ新入生だけで行われるらしい。理由としてはあまりにも人数が多すぎるため会場がパンクする、と言う理由らしい。
当たり前っちゃ当たり前だが小•中•高•大、が全員出席したらこの会場には入りきらないだろなぁ、
全部隣にいる子から聞いたことだけど、
「同じ一年生ですけど詳しいですね?」
「ああ、私は小学校からここの学生ですら当たり前の知識なだけですよ。毎年人が多いから友達見つけるのも一苦労なので………友達が見つかったらラッキー程度にしか思ってません。」
なるほど、確かにこの人数から特定の人を探すのは骨が折れる、待ち合わせをしても一緒に座れないだろうし、なら自由に座ったほうがいいわけか。
『只今より、叶夢学園入学式を始めます。』
アナウンスが流れた
始まるみたいだ、こう言うのってお偉いさんの話が長いんだよね。中学時代は聞くだけが辛かったなぁ、眠さとの戦いだし。
これだけ人数がいないなら寝てもバレないかな?
くだらないこと考えていたらまずは学園長の話らしい、これ絶対長いやつだ、最初から眠そうなイベントきたよ。
壇上を見ると70くらいの風格があるお爺さんが上がっていた。全体を見回してる、
「!!?」
なんか目が合ったような気がした。流石に気のせいだと思うけど………こういうのは意識してしまうと気になる物だ、気軽に寝れなそうだ。
『私はこの学園の学園長の夢原だ。皆さんが入学おめでとうございます。堅苦しい挨拶は好きじゃないので一言だけ言わせてもらう』
絶対一言以上話す時の前振りだよねこれ、長くなりそうな予感。
『この学園で自分の夢を是非叶えてくれ!!。その手伝いは私たちが行う! そのために努力を続けてくれ! 以上だ!』
学園長はその場から壇上を降りた。
「えっ? それだけ?」
つい呟いてしまった。このつぶやきが聞こえたのだろう、
「あー、毎年こんな感じですよ。本当に一言で終わるので、逆に生徒会長の話とかが長いと思うけど」
毎年の恒例行事のような物らしい、まぁ話が短いのはありがたいことなのだが………
プログラムは進んでいき、隣の子が先ほど言っていた生徒会長の演説が始まるそうだ。長くなるのかなぁ、正直飽きてきた、今まで校歌やら学校の施設紹介など話しており、最後のプログラムは高校生徒会長の演説らしい
壇上に女性の生徒会長が上がっていく、遠目でよく見えないが意外と身長が小さく見える少し髪が赤っぽく見えるけど照明でよくわからない
ん?なんとなくだが隣の子がソワソワし出してる。どうしたんだろう?
『みなさん、ご入学おめでとうござましゅ!!……』
思いっきり噛んでる。なんか可愛いなぁ
なんだろ? 会場の空気が一気にほっこりしたような気がする。
なんか和むなぁ
「はぁ、やっちゃった、お姉ちゃんしっかりしてよぉ、全く」
隣からそんな声が。
「えっ? お姉さん? 姉妹なの?」
「はい、別に隠すようなことはないのですが、私の姉です。白澤 つばめ、この学校じゃ結構有名ですよ。運動 成績全て優秀な成績を収めてさらに生徒会長、だけど極度のあがり症なんですよ」
「あがり症なのに生徒会長してるの!? よく生徒会長やってますね?」
当然の疑問だと思うが白澤(妹)いわく
「自分から立候補したらしいですよ? 私も驚いたのですが………」
人の心はわからん!そんなことを思ってると、いつのまにか生徒会長のスピーチが終わっていた。
『では、これにて入学式を閉幕いたします、各自教室に戻り担任の指示をお待ちください』
話してるうちに終わってしまった。
「では、またどこかで。」
白澤妹は教室に戻って行った
結局隣同士になっただけの話である。名前もわかんなかったしね。
別に自己紹介するほど仲良くなったわけじゃぁない
そのうち名前もわかるだろ、そんなことを考えながら教室に戻るのであった。
投稿ペースがどんどん遅なってますが頑張って連載続けていきます