鳳城 冬美の悩み
鳳城 冬美からの視点での物語です
スルーしてもう問題なしです。
入学式が終わりホームルームも終わった。
中学の頃は周りから話しかけられても恥ずかしくてつい塩対応してしまい友達と言える人は少なかった。
お陰で男子学生からは『孤高のマドンナ』女子学生からは『氷の女王』なんて呼ばれていた。
高校ではそんな自分を変えたかった。
いわゆる高校デビューというのをしてみたかった。
でも、ホームルームが終わった後に居残りを言われた、誰かと話そうと思ったのに、タイミングを逃してしまった。
せっかく中学時代の私を知ってる人が少ないところを選んだのに…………
先生に連れられていくとある教室の前に1人の男子学生がいた、すごく戸惑っている感じがした。
それにこの子は同じ中学出身だと思う。話したことはないけど見たことあるとは思う。
どうしよう、私のことを知ってるのかな?『マドンナ』やら『氷の女王』とかの話はされないかな、そんな話をされると中学と同じことになってしまう、それはだけは避けたい、また3年間1人で過ごすのは嫌だ。
少し警戒しないといけない、
すると先生から黒い封筒を渡された。なんだろう?
先生は用が済んだらしくその場から立ち去ってしまった
2人だけの空間で沈黙してる。
話しかけないと、
「中入る?」
彼と一緒に教室に入る。彼は頷いただけだったからよく分からない。中に入ると入学式で挨拶をしていた生徒会長が変な格好で待っていた。は他にも生徒が何人かいたが、少ないと思った。
なんでこんなに少人数なんだろう?
疑問に思ったところに生徒会長さんが
「ようこそ裏生徒会へ、あなた達を歓迎します」
と言われた。
いきなりすぎる、何を言ってるのだろう?
正直驚いた、隣を見ると彼もう驚いてる。もう友達を作るとかそう言う考えがどっかにいってしまった。
こんなことしたら暇はないのに、
後からもう1人入ってきて叶夢の説明をしてくれたが途中途中で姉妹喧嘩が始まってしまった。話が進まない、それに何故かイライラする、つい言ってしまった。
「白澤、うるさい!、話が進まない!」
感情が爆発していた。
うっ!!軽い頭痛がする
どうしたんだろうか?先輩方は私を見て驚いていたが別のことに驚いていたような気がする。星野君 村沢君は何故か寒がっている様子だし。白澤さんと生徒会長さんは少し怯えてる様子だ、生徒会長さんの期待に満ちた目線が気になるけど………
私達は階段を降りていく
星野君が何かを知っていそうな感じがしたが、何も聞かなかった。だって話したことない人に話しかけるのって難しいと思う。私人見知りだし、でも星野君も混乱している感じだ。まずは先輩達の誘導に従ってついて行くことに専念した。でもさっきの頭痛はなんだったんだろう?周りの反応も気になるし、でも不思議とイライラがなくなった気がした。いつからなくなったんだろう?私が怒鳴ったあたりかな?
そう言えば話してる途中に白澤さんを見たら震えられてしまった。
嫌われたかなぁ? 後で話せるかなぁ
終わった後に話すようにしよう。うん、絶対に話そう、私は決意した。
でもその先の部屋で聞いたことが衝撃すぎて話をするということを忘れてしまっていた。
私が超能力を使えると言う話、オカルトの中の話だと思っていたけど自分が当事者になるなんて、しかも私は能力を使っているらしい。私自身、能力を使った感覚すらいつ使ったかも分からない、とりあえずわたしは思いついた質問をしてこの裏生徒会に入ることにした。
ドリデバにこの場にいる全員のアカウントォ登録した時は嬉しかった。初めてコネクトのアプリを使用することができる、今までは両親ぐらいしか使う人がいなかった、でも同年代の人と初めて連絡先の交換をした気分になった。
説明が終わりみんなと一緒に帰ってる時、白澤さんからの提案でご飯を食べない?と誘われた。星野君 村沢君は参加するらしくわたしも参加しようと思ったのだが、白澤さんに睨まれた気がした。
話してる時に注意したのが悪かったのかな?少し怖い、でも参加したい。でも、そんなことを考えていたが私は
「お断りします」
言ってしまった。ううっ絶対に悪い印象持たれたよね? どうしよう、でも一度断ってしまってるから、参加するとも言えない、友達できるかな? 私のバカ! なんで素直に参加できないのかな? 誰か引き止めてくれるわけでもなかったし。
はぁ また3年間1人なのかなあ?
裏生徒会に入ったから1人ということはないと思うけど、それでも親友と呼べるような友達は欲しい。
そんなことを考えながら帰路に着き寮の前で後悔していた。
今度どんな顔で会えばいんだろう?どうすればいんだろう?
この日、私は一日中自問自答し続けていた。
すると……………
ピロン!と着信音が、
もちろん私のドリデバなのだがまだもらったばかりで誰とも登録してないはず、
起動してみると、説明会で登録したコネクトからの通知だった。
『依頼完了!』
副会長からの一言だった。
私はなんのことかわからなかったが、依頼と書いてあるため裏生徒会の何かしらの依頼を完了したのだろう。
「今後、私もこういうことしなくちゃいけないのかなぁ」
少し不安を感じながらも今日は就寝することにした。
その日、私は夢を見た
今日会った全員と仲良くなっている夢を…………