表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/68

14  転生者_前

ワクテカ

 帰宅する。

 友人には申し訳ないが、お願いを持ち帰って貰った。

『お小遣い』を多めに出したので、まあ何とかなるだろう。


>なるのか?


>成らせるの


>…この決闘を止めなかった俺っちも悪いけど お嬢理解してるの?ヤバいってこと?


>何をよ?


【記憶】が呆れたらしい。


>侯爵家に喧嘩売ってるんだぜ? なし崩しとは言えさあ…あ、公爵家もか


>ムカついたから仕方ないの


>Oh…俺、お嬢とやっぱ感覚違うって確信したわ 男前過ぎる


>…喧嘩売ってる?


>誉めてんだ 呆れてるけど


 私はムッとした。


>何、じゃあ放置しておけって言うの?


>俺ちゃんありきで考えてたなら、そう言う


【記憶】に指摘される。

 そこで私は彼がいない自分を想像する。


>……お嬢?


>それでも、やってたと思う


【記憶】は黙る。


>やっぱ お嬢はスゲえ。馬鹿だと思うが俺には出来ん 


>貶してんの?


 私が言うと、彼は答えた。


>違うよ。俺はお嬢に出会えて良かったと思う




 寄り道したつもりがないのだが、何処かで時間を食っていたようだ。

 何か用事があるらしい。ダットが家に来ていた。

 が、見るも無残な状況である。


「うわ…」


 ダットの上半身は、ほぼ裸。いたるところに擦り傷がある。

 おまけに鼻血を出して失神していた。

 イケメンより襤褸切れや浮浪者の死体そっくりだ。


「お父さんがやったのよ…」


 マリアが治癒魔法をかけつつ、じろりと工房を見る。

 あ、理解。

 どうやらマリアは死体ダットおっかけてきたようだ

 ちなみに加害者である、お父さんは既に家に引っ込んでいた。


「俺はマリアの騎士だ!モニカに会いたい!って玄関で言うから」


>ギャグだな


>同感…


 モニカの手当てが終わったらしい。

 ガバリとダットは起きる。


「……ふぁっ?!…筋肉が、筋肉達磨が!!」


「お父さん…どんだけトラウマ与えてるのよ」


 呆れるマリアの横で、ダットは気まずそうに言った。

 

「…あの…モニカさん……お話が」


「いいよ。でも、家はやめよう」


 そのまま、町はずれへと歩いていく。

 貧民街へと続く道だ。

 おのずと人も少なくなる。

 日は傾いていた。


「で、何?」


 ダットは、何処か緊張した様子だ。


Excuseすみま meせん. Canわたしに youいま tellなんじ me whatおしえて timeくれ itません isでしょうか?」


 そう、彼は言った。


「今何時って?時計持ってないからはっきり言えないけど16時じゃない?」


 私が言うと、ダットは思いつめた表情をする。


「…キミも…その転生か?」


「?」


 私が疑問に思うと、【記憶】が言った。


>お嬢


>何? 今何時って聞いただけじゃ…


>悪い!


 その瞬間 バチンと私の感覚が消えた。


おや…?ダットのようすが…?



短くてすみません。ストック切れです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ