状況把握
主人公の性格
・基本的に義理堅く、恩に報いる性格。ただ、不器用な面もあり、その事は余りしられてない。
・相手からの好意に壊滅的に鈍い。
・過去の経験から生物を傷付けたりするのにためらいがなく、殺すことも勝つ手段の一つとしている。
ん…?うわ、まぶしっ!?な、なんだ、日光か…。てか、さっきまで真っ暗な場所にいたのに、気がついたら日の光があたる場所にいるなんて、何処のホラー?
しかも、周りを見たら木々が生い茂るうっそうとした森の中だしここはどこなんだ?
まあ、そんなこと気にしていたら切りがないしさっさと移動するか。う~、何か足がガクガクして立ちずらい…。
あれ?おかしいな。何か目線が低いような気が…。それに、なんで歩く時に手に土の感触がするんだ?四つん這いになっているのか。
ちょっと見てみよ…あれ?
そこにあったのは、青白い毛をした馬のような足だった。
おっかしーなー。なんで俺の手が馬の蹄になってるんだ?ははっ、俺の見間違いだよな。もう一度見てみよう。
再度、確認してみたが何処をどう見ても馬みたいな足だった。ま、間違いない…。俺は馬に近い存在になっているようだ…。
はは、何がどうなっているんだ。俺はれっきとした人間だったはずたぜ?少なくとも俺はそう記憶している。なのになんで馬になっているんだ?
はぁ……。一度このことについて考えることは止めよう。考えたところで俺にはこれを解くことができる頭は持っていないからな。
次に確認する事はここがどこなのか、というところだろう。まず、ここが森であることは確かだろう。そしてここはその中でも中央部あたりだろう。それは、木々の密度が高いのとあとは…勘、てやつだろう。なんとなくここが中央部に近いことが分かる。
後、自分の姿を見てみよう。そうすれば何か掴めるだろうからな。ちょうど近くに泉があるし確認してみよう。
泉に映りこんだのは、体の大きさがポニーの幼体くらいの馬だった。いや、正確には馬ではない。なぜなら、俺の顔の額に美しい角があったからだ。
だが、これで一つわかったことがある。一本の美しい角ががある馬に近い生物は伝説でしか存在しないユニコーンと呼ばれる生物しかいない。
つまり、ここは俺が過ごしていた世界とは違う、所謂「異世界」だということが分かった。
ははは……。マジかよ…。