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第7話 ドロップアイテムで大儲けの予感?

JKバンド異世界転移 (完)

ではなく、ちゃんと?続きます。

ごめんなさいm(_ _)m



「って、何をやらせてんねん。。。ったく」


「いや、なんか自分的に盛り上がっちゃって、、、すまん」


そうだ。こんな事してる場合じゃない。帰る方法を探さないとね。今の状況で帰還できるかもって方法は、この世界に送り込んできたあの自称ドラゴンって奴の依頼だけだからね。


美月に脳天チョップをくらった頭をなでなでしながらふっと横を見ると美魅が深刻な顔をして考え込んでいた。


「ミミ?顔色悪いけど大丈夫?んまぁ、いきなりへんな所にきて魔物とはいえ生き物をぶったぎったんだからへこむ気持ちもわかんなくはないんだけど・・・」


「えっ?あっ、いや。。。そんなんじゃないんだ、、、だ、大丈夫だよ僕は。問題ないよ。それより街に行こ」


なんか悩んでるみたいな感じに見えたんだけど、本人が大丈夫って言うんだから暫くは様子見にしょうかな。


「さてっと。じゃあぼちぼち行きますか~」


「あっ、その前に!」


と言って、とてとてっと元いた場所に走り出した美香が何やら拾って、また明後日の方向に走りまた何やら拾い戻ってきた。


「なにそれ?」


「へへーっ。【ドロップアイテム】だよ~っ」


「「「「ドロップアイテム?」」」」


どうやらこの異世界では、魔物と呼ばれる生物をやっつけると、この【ドロップアイテム】と言われる物が出るらしい。で、魔物の残骸は跡形もなく綺麗になくなるようだ。さっきぶった切ったウサギの魔物もどこにもなかった。グロい物を見ないで済むから助かるよね。


で、拾ってきたそれを見てみると、肉の塊が1つと、緑色で半透明な丸い石っころが2つあった。


「これは、、、お肉?」


「だね。しかも、、、鶏肉みたいだ」


「ウサギをやっつけて鶏肉とわ、、、意味不だわ」


「嫌いじゃないけど、、、肉の塊って言えば牛じゃね?」


「骨付きの肉なっ!」




(((((ぎゅるるるる~っ)))))





「「「「「腹へった~~~~っ」」」」」


お腹をさすりバドを見つめる5人。ひ、ひもじい。。。


「お、おいらは食べられないよ!」


「食わねぇーよ!それよりなんか食べ物持ってない???」


「しょーがないなぁー」


と言いながら、空中でクルクルとバク転を始めた。


「このお肉食べれないかな?」


我慢しきれない様子で、持っているお肉を上から下から横からくまなく確認している美香、、、


「あっ、なんか書いてる」


「えっ?なんて?」


「シールが貼ってあって、【加熱処理してお召しあがり下さい】だって、、、」


「「「「なんじゃそれ~?」」」」


ってか、シールなんてあるのか?この世界。不思議ワールド炸裂だね。



 クルクルとバク転をしていたバドが回転を止めた時、両腕いっぱいに赤い果実のようなモノをを抱えていた。


「は~いっ、これ。アッポだよ~♪良かったら食べて食べて~」


5人が手に取ってみると、さくらんぼのような大きさなのだが、林檎のような形をしている果実だった。一口にパクっと食べてみると、やっぱり林檎の味だった。そこはなんか捻りが欲しいんじゃない?ファンタジーさんよ~!?


「うん、結構イケるねこれ。ってか小っさ過ぎて全然足りないよ~。バド!モットくれくれぇ~」


美香がバドを捕まえて、クルクルクルクルと回し始めた。


「きゃー!やーめーてぇー!!」


と、満更でもない様子でバドは楽しんでるようだ。アッポは出ないが・・・


「アッポは出ないけどあれがあったら魔物を呼び寄せる事が出来るんだよね?」


「あー、確かそんなん言ぅとったな~」


美里は左腕のタトゥーに手を重ねながら目瞑って【黒龍の金貨】を取り出した。


「ドロップアイテムってのを落とすんなら、これを使って魔物をいっぱい呼んで、いっぱいぶった切ったらいいんじゃね?そしたら今すぐにでも食べられるようなモノが出てくるかもしんねくね?」


「そ、それはそうなんやけど、、、まだ心の準備が出来てなくない?」


美月は曖昧に返事を返す。


「取り敢えず仕舞ってよ!」


美優の一言で「仕方ないなぁ」と再び黒龍の金貨を元に戻す。


「このアイテムって元に()()()ら魔物は寄ってけぇへんのかなぁ?」


()()()()らね」


美里が言葉を正す。


「そだよ~。【アイテムボックス】は異次元の倉庫みたいなものだから、そこに物を入れるとこの世界には存在しない事になるんだよ。けど、その黒龍の金貨は魔素が異常におっきいから多少は漏れてるみたいだけどね」


目をくるくる回しながらバドが答える。


「じゃあ、仕舞っててもその金貨に引き寄せられて魔物が集まってくるの?」


「ううん、そこまでだだ漏れになってないから大丈夫だと思うよ~」


それなら安心だな。じゃぁ、これはまた必要な時にでも使ってみるとするか。


「うー、もー、お腹空きすぎて我慢できないよー。早く街行こうよ~」


美香がへにょへにょになって来てる。困っていてもここには「僕の顔をお食べ!」って言ってくれる正義のヒーローはやって来ないだろうからぼちぼち行くとするか。


「んじゃー、気を紛らせる為にゲームでもしながら歩いて行くか」


「「「「おーっ!」」」」


「じゃー、ミサトから始まる~っ」


「「「「いえ~っ!」」」」


「今、食べたいモノゲーム!」


「「「「・・・・・・」」」」


「はい【とんとん】焼き肉♪」


【とんとん】


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「んだよー、ノリ悪りぃなぁ~」


ぶーぶー頬っぺたを膨らす美里


「それ、【ゲーム】ってより(罰)ゲームじゃね?」


ふふふ。美香!このゲームに勝てるかな?勝てたとしても辛いだけかもね?

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