2,冒険者ギルド
セントリア王国には、東西にそれぞれ出入り口あるようだ。
門番に近づくた。転生して初めての接触だ。
門番は、おじさんというよりおっちゃんという感じである。
「ん?よう、姉ちゃん。ギルドカードか身分証を見せてもらえねぇか?」
「辺境の小さな村の出身で、身分証を持ってないんです。」
門番のおっちゃんは、笑った。
「ははは、なんだ姉ちゃん。ここが初めてか?まぁ、あとでこの王国ことをおしえてやるよ。20コル払えば、入れるぜ。身分証かギルドカードを作ったら、門番にしらせな。まぁ、義務だしな。」
事前にセルシアから、言われた通りに対応する。身分証を持ってない者が多く、中規模の街や、王国規模の街では身分証の発行も行っている。
仮身分証の発行を終えて、目的のギルドに向かう。
セントリア王国を見たとき、ユウは見とれた。セントリア王国は、世界一美しい国と言われている。
舗装された道も、石畳なのにまるで芸術のようだ。
「・・・き、きれい。」
〈ユウ、ギルドに行きますよ。〉
ユウはセルシア言われギルドに向かった。
ユウは、ギルドを目の前にしてその大きさに驚いた。
「で、でかい。こんなにでかいの?冒険者ギルドって。」
セルシアは少し微笑んだ。
〈ふふふ、本部はもっと大きいですよ。〉
ギルドの中にはいると、二階建てになっていた。
一階は、受付カウンター、依頼書が張ってある掲示板?がある。
二階には、どうやら、酒場があるようだ。
カウンターの列に並び、ユウの番がやってきた。
「こんにちは、今日はどのような御用件でしょうか。」
獣人のショートカットの女の子が、挨拶をした。猫耳?の女の子は、オッドアイのようだ。右の目は赤で、左は青だ。
胸のプレートに、サナと書かれいる。
「冒険者の登録に来ました。」
「分かりました。ギルドの登録ですね。
髪の毛を一本を貰ってもいいですか?」
ユウは、自分の赤い髪を一歩抜いた。
「ありがとうございます。少々お待ちください。」
サナは、水晶に髪の毛を近づけると、数秒でカードが出来上がった。
「名前は・・・ユウ様ですね。ギルドカードが出来上がりました。どうぞ、ご確認ください。」
彼女から、ギルドカードが渡される。
カードには、鷹が描かれており、自分の名前と、依頼を受けた回数と成功した回数、失敗した回数そしてランクが描かれてある。
「ギルドのシステムについて説明させて頂きます。」
サナは、一枚の紙を見せてくれた。
「冒険者には、8つのランクがあり下から
Fランク←ユウ
Eランク
Dランク
Cランク
Bランク
Aランク
Sランク
SSランク
となっております。
依頼をある程度成功させると、ランクが上がります。Cランクからは、昇格試験がありますので注意してください。
依頼は、一つ上のランクの依頼までなら受けられます。ただし、失敗すると違約金が発生しますので注意してください。
また、ギルドカードを紛失すると、再発行には、高額なお金がかかりますので、お気をつけてください。」
ユウは、うなずいた。
「分かりました。」
「依頼には、討伐、採取、護衛、特殊の4種類があります。討伐の依頼は、モンスターの一部が討伐した証になりますので、かならず持ってきてください。」
サナは、三枚の依頼書を見せた。
「ユウ様には、初心者ですしこのような依頼は、いかがでしょうか。」
ブルースライムの討伐×3
成功条件:スライムの核
失敗の条件:なし
報酬:120コル
薬草の採取×5
成功条件:薬草5つ納品
失敗の条件:なし
報酬:90コル
教会の孤児の面倒をみること
成功条件:1日の孤児の面倒
失敗条件:なし
報酬:100コル
ユウは、依頼を2つ取った。
「じゃあ、この2つの依頼を受けます。」
「ブルースライムの討伐と、薬草の採取ですね。分かりました。それと、初心者の冒険者にお渡ししている、冒険者セットです。中には、回復薬3つ、状態異常を回復するアイテム1つずつ入っています。」
サナは、深呼吸をした。
「ようこそ、冒険の世界へ。どうぞ、お気をつけてください。」
間違い、感想などあればお寄せください。