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プロローグ:スベテノハジマリ
※内容はまさしく中二乙です。それでもよければどうぞ!!!
世の中、何事も一手先を読めという。
そんなこと、重々承知している。
だが僕はあえてこう言いたい。
無茶を言うな
こんなことが想像できたか?
こんなことが想像出来ていたら僕は自分で自分をベタ褒めしていた。
誰がこんなこと想像できるか
流れ星がこっちに向かってくるなんて――――
「うわあああああああああああああああああ!?」
大気との摩擦で燃え尽きるはずの流れ星が目の前に迫る。かなりの眩しさだ。
危機的状況に遭遇してしまった人の中には、逆に冷静になれる人もいるが僕にはできない。
死ぬ、と頭の中で思った。唯一残った自分の冷静な部分で、一番考えてはいけないことを考えた。
でも死ななかった、何がおこったのかはわからない。でも僕は生きている。ここが僕の部屋にとてもよく似た死後の世界ではない限りは。
まだ興奮している状態であたりを見回す。いつもと同じだった。
自分の持っている筆以外は。