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一つ【今ではよくある話で】

妄想、書き連ねる、支離滅裂

これは今ではよくある話でございます。

恵まれぬ貴族の娘が素敵な殿方と会い、幸せになる。

ただそれだけにございます。

それでもわたくしの恋路を見届けたいと思われる方は、どうぞお進みくださいな。



カーテンの隙間から陽の光が刺す。痛々しいほどに。


──チリーン


ベットのそばにあるベルを鳴らせば側仕えがこちらへ寄る。


「お水をいただける?」


コクリと頷いた側仕えは部屋を出て、少ししてから冷たいお水を運んで来てくれた。

コクコクとお水を喉にやると、寝起きの乾いた喉が潤って行くのがわかる。


──チリーン


次にやってくるのはお着替えの時間。ベットから重たい体をあげて少し歩いた先にある扉を開ければ、そこはわたくし専用のクローゼットになっている。一見たくさんの可愛らしいドレスで埋まる部屋も、向こうはもうサイズが合わず着れぬドレスばかり。多くのドレスの中で着れるものは目に見える範囲ほどだろう。

一つ選んでお着替えを済ませたら次は髪を整える。

出かける予定はないとは言え、何もしないのは淑女としていかがなものかと思う。

軽く溶かして、今日のドレスにあうアクセサリーを一つ二つつければ見れるようにはなるだろう。これで結構。


毎日毎日やることは変わらない。お着替えの後は昨日の読みかけの本を読む。


・【今夜だけは野獣な貴方】

・【満月の下の愛】

・【旅商人と私は…】


本を選ぶのは側仕え達である。ここにある本はわたくしの眠る間や手を付けてない間、側仕え達が好きに読めるから、自分達の読みたい本ばかり取ってくる。おかげで王宮にあるこの手の本は読み尽くしたのではないだろうか。

王宮…そう、ここは王宮。第四皇女の住まう宮。


自己紹介を忘れていました事。深くお詫び申し上げます。

改めて。わたくし、ジュエリアル帝国が第四皇女【クリスティーナ・ジュエリアル】と申します。

以後お見知り置きを。

私はここにあり

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