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第一話 神原刹那について

正直に言おう。俺こと神原カミハラ 刹那セツナはこの上無くヘタレな臆病者だ。しかしこうなったのも俺だけの責任ではない・・・と思いたい。昔から人と目が合うと逸らされる。声をかけると相手がどもる。挙句の果てにこちらを見てひそひそと話をする多数の女子。やっべ言ってて泣けてきた・・・。まぁそんなこんなでこの年に・・・18になってもいまだ人との付き合い方がよく分からない。


そんな俺が何故今喋る白い猫の前で正座して会話などしているのだろうか。止めてくれ人間じゃないからって気を許せる訳じゃないんだ!会話によるコミュニケーションを取れる全生物が怖いんだ!


「・・・とにかく、そういう事だ。異論はないな?」


あ、やっべ全然話聞いてねぇよどうすんだ俺。人間やっぱ愛想よくしなきゃ生きていけないって遠い昔に親父が言ってた気もするしとりあえず頷いとくか?どうする?というか異論はないな?っつってる時点で俺に拒否権ねーよ押しに弱い日本人なんだよ俺は!可愛い猫ちゃんにNoとは言えねぇんだよ!そんな訳でとりあえず頷いておく。凛とした白猫はどこかクールに笑ってみせると俺を立たせた。


「行くぞ、新たなる我が主人」


あれ?ペットになるか否かの話だったのか?そんな馬鹿な事を考えた瞬間、俺の体は落ちた。床を引きさいて出来た、真っ黒な空間に。


「・・・っ!?」

「すまないな、乱暴な手で。異世界へ渡るにはこれしかないんだ。」


あぁこんな時すら無口なのか俺は。クールな俺カッコいい。・・・すみません人と喋んの怖くて自然とこうなっただけです。黒い世界を落ちて行く中白い猫だけはやけにハッキリ見えた。


「こんな時にも動じない、か。」


いやめちゃくちゃ動じてるけど魔法がこの世にあるんだから異世界あってもいいかなって思っただけです。なんでこんな事になったんだ?魔法か?俺が魔法使いだからか?



                       *


・・・そう。俺は世にも珍しい魔法使いだ。もちろんここは人間関係によるトラブルの絶えない至って普通な世界だ。太陽光で発電したり携帯電話一つで色々出来ちゃったりする超科学的な世界だ。もちろんこんな普通な世界に魔法なんてファンタジックなものはない・・・筈だった。俺という存在さえなければ。おかげでジーチャンバーチャンには化け物扱いされ両親には見捨てられと割と悲惨な過去を送ってきた。正直幼いころの話だからもう吹っ切れたし今は普通(人に避けられている事が普通と呼べるのならだが)に暮らしている。一人で。まぁ俺みたいなやつの過去話はどうだって良い。俺の魔法について話しておこう。


まず火、風、水、土や雷に氷などといった基本的な属性ととさらに闇と光、と言った相反する属性、無属性魔法(浮遊とか)が使える。癒しの術も使えるがこれは・・・修行して身に付けたものだったりする。その上召喚魔法とか使えたりする。まぁ使った事なんて家事を楽にするために家事手伝い呼んだ時くらいなんだが・・・。とりあえずこの世界において大変貴重である事は自負してる。だからこそ今喋る白猫だとか異世界へ渡るとか変な事に巻き込まれているんだろうが・・・。


正直話の前後なんて緊張してて聞いてねぇよ!


あぁ。どうしてこうなった。

初めまして皆さん。処女作なのでどこまでいけるか不安ですがお付き合いして下さると嬉しいです。

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