お疲れ様のイラストを添えて
少し動いた。
この動きはなんだろう。
りんとの距離を保ちながらも、ヒロの思考回路はぐるぐる回っているように感じる。
一見、停滞しているように見えるけれど——
その裏で、確かに何かが動いている。
お盆が終わって、忙しさも過ぎたかなと思って、メッセージを送った。けれど返事はなく、既読のみだった。
そこで「お疲れ様」のイラストを送った。やはり既読のみ。
胸の中に小さな不安が広がっていった。
思い切って、ダイレクトに言葉を投げた。
「ヒロの優しさを、少し分けてください」
送信ボタンを押した瞬間、心臓が早鐘を打つ。
なんと、すぐに返事が来た。
——「私は優しくないですよ。優しくないし、いい加減だから、諦めたほうがいいですよ」
その言葉を見た瞬間、胸が熱くなった。嬉しかった。でも同時に、なぜか悔しかった。
まるで私の心をすっかり見透かされているようで。
けれど不思議だ。突き放すように見えるその言葉の裏に、「それでも気にしていますよ」という小さな響きを私は感じ取った。
諦めたほうがいいと言いながらも、返事をくれる。
その矛盾こそが、私を揺さぶり、また惹きつけてしまう。
どうしたものか、よくわからない。
けれど、こんなふうに心を乱されること自体が、もう私にとっての答えなのかもしれない。
どうしたものかよくわからない。
けれど、そんな気持ちを抱えたままでも日々は続いていく。
今日はタンゴの教室。
なんちゃってゴーフルを焼いて、おやつにした。
昨日はオーディションで緊張して、ヒールを履いたまま9時間動き続けたせいか、まだ足が疲れている。
午前中は洗濯や部屋の片付け、明日の仕事の準備。
小さなことをひとつずつ片づけて、少し心が整った。
これからレッスンへ。
体は疲れていても、踊ると心は軽くなる。
そうやってまた、次の一歩を踏み出していく。
遅々として進まず、
待つ一日は長い。
耐えられない私は、ただ自分を忙しくするしかない。
——これもまた、攻防戦なのかもしれない。




