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美佐子について.2

俊介が退社するタイミングで元々勤めていたハウスメーカーにパート事務員として戻り、住宅展示場に配属された。仕事はお客様へお茶を出したり営業の補佐をしたり。新築の家が好きでハウスメーカーに入社した位なので今まで専業主婦でやってきたこともあり、住宅展示場に自分がいることが楽しかった。ほどなくして所長候補という男性の営業が異動してきた。健太だった。健太は営業職らしく人当たりがよく爽やかでハキハキしていた。元々大工だったと聞いた。日に焼けた肌。前髪を上げた髪型と整えた眉はいかにも「不動産営業」といったところだ。とかく身だしなみを求められる職業ゆえ健太も例外に漏れることは無かった。

美佐子は健太に興味を持った。気になった。こんなことは今まで無かった。健太に対しては何か違うものがあった。俊介とのそれとも違う何かが。

仕事を始めて最初のうちは俊介も話を聞いてくれた。同期の高橋が覚えていてくれた、部長の竹田は相変わらずだったなど。俊介はそうだね、高橋は長いよな、部長はあのまま変わらないよな⋯とにこやかに頷いていたが最近は忙しくて上の空の様だ。俊介も転職したばかりで余裕がないのかも知れない。しかし、健太の事は話題に出来なかった。ただ、何となく。

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