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魔物調査録  作者: 66B
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スライム

 粘性を持ち、特定の状態を持たず基本的に人に無害なためどこにでもいる生物。

 半透明な体を持ち、内部を見ることができるが今まで内蔵などの器官は確認できていないため、今まではどのように生きているのかが判明していなかった。しかし近年、スライムは魔力を認識できている可能性が浮上し、動物の死骸や落ち葉などの堆積物を摂食しているのは、魔力を効率よく取り込むためという分解者としての働きではなく、魔物としての行動だという可能性が高まった。

 また、スライムは2分割にしても死ぬことはなく、分割されたそれぞれが個別に動くため全身が魔力によって構築されていると考えられている。※この時、スライムを摂食した研究者がおり、身体の魔力が微量に増加したと報告されている。

 スライムはある程度の大きさになると体内に魔石が生成される。これは魔石によってその大きくなった体を動かすためであり、魔石を破壊または抜き取ると生命活動を停止する。また、魔術や精霊術などの攻撃は分割された体が生命活動を行わなくなるため、有効な手段として知られる。

 寿命があるかは判明しておらず、分裂などによって繁殖していると考えられている。スライムは他生物と大きく離れた存在であるが非常に弱く、簡単に潰すことができる上にある程度の小ささまで分裂すると死亡し、大きくなった個体は魔石のない部分を分裂させるとその部分は新しく動き回らないため大きくとも小さくともあまり脅威はない。ただし、鼻や口を塞がれて窒息した例があるため魔物ということを忘れずに対応すること。


■ ■ ■


 スライムは非常に優秀な分解者として知られており、各国の主要都市にはスライムを使った下水施設が必ずと言っていいほど設置されている。そのため今の人類にとって欠かすことのできない生物になっている。しかし、スライムには懸念すべき点もある。それはスライムが魔物だということだ。魔物である以上、創造主である邪神の命令で突如として暴れる可能性がある。主要都市でスライムが使われているため、暴れた場合の被害は大きくなると考えられている。※実際に教会などは各国がスライムを使っている事実を快く思っておらず、何度か対立が起きている。

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