ひとかわの幹〜皆様、この意味がわかりますか?〜
たくさんの作品から見て頂き、ありがとうございます!
何作品か投稿していますが、こういったジャンルは初めてです。
純粋な心が引き起こした、ゾッとする物語。
あなたはこの意味がわかりますか?
最後まで読んで下さると、嬉しいです。
ここは、少年がいつも訪れている森だ。
今日も、大好きな木の実を探しているところだ。
「おかしいな。今日に限って、何も見つからない」
上を見上げると、鳥達の数がいつも以上に多く感じた。
「もしかして、鳥さん達が食べちゃったのかな?」
そう呟きながらも、少年は残念そうに森の中を歩いていた。
すると、一本の大きな木が目に入った。
(あれ? こんな所に大きな木なんてあったっけ?)
そう思いながら、少年は躊躇なくその幹に触れた。
その大樹を一周するのに、何歩必要だろうか。
少年は数えた。
「…… 11、12… 13! ちょうど13歩だ!」
少年は、嬉しそうにその天高く聳え立つ木を見上げた。
「んー、それにしてもいつからいるんだろう? 長い間ここにいるのかい?」
そう言いながら、今度はゆっくりとその周りを回った。
今度は数歩で終わった。
そして、ある箇所の幹が剥がれていることに気が付くと、持っていた小型ナイフで、その場所をゆっくりと剥ぎ取った。
(これ… もしかして… )
「あぁ… でもこんなに乾いていたら、さすがに無理かぁ」
少年は諦めた。
しかし、その彫られている絵がとても珍しく思ったのか、それを確認するために、持ち帰って確認することにしたのだ。
(もしかして、宝の地図かもしれない)
「おじいちゃんに聞いてみよう」
少年は祖父に確認するために、持ち帰ることにしたのだ。
しかし、持ち帰ったその幹の一部を見て、祖父は度肝を抜かれた。
驚きのあまり、腰を抜かしてしまったのだ。
もちろん祖父も、一見それが何なのかが分からなかった。
少年は純粋に、珍しい物を持ち帰ったまでだった。
(二度とこういう事が起こらないように、きちんと教えなければ… )
老人はそう思った。
無知は怖い。
経験はそれを補う。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
文字ならではの物語。
映像で見ると、おそらくその怖さはすぐにわかるかと思います。
想像力とは。
無知とは。
経験と知識はとても大事ですね。
そんな私もまだまだ未熟です。
良ければ、評価や感想などして下さると励みになります。
ちなみに他作品は全くジャンルの異なる異世界物なので、ご興味があればそちらも覗いて下さると幸いです。
よろしくお願いします。