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せっかく冒険者になったので16
理玖十は、自分のなかで初めて範囲の広い魔法を使っ
た。
「ふぅ〜、一面銀世界に早変わりだな!下も上もちゃ
んと凍ってるね、魔物もカチンコチンだな!でも、ま
だ生きてるよな。トドメを刺さないと!」
そう言うと、魔物が凍っている氷に触れ氷を砕くイ
メージをしトドメを刺す。
「はぁ!」
氷に触れ力むと何の動作もなく突然に崩れ落ち、跡
形もなく溶けた?いや溶けたと言うより消えた。
「魔法との相性は、最高みたいだなこんなに綺麗な景
色を作れるのは楽しいな。改めて見ると確かに来たん
だなぁ、自分がファンタジーな異世界に。まだ夢だと
思っちゃうよ、何なら夢であってほしいなー」
感傷に浸っていると、理玖十が入って来た方向から
人の声?らしい音が聞こえその方向に振り返った。
次は、せっかく冒険者になったので17 です。




