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せっかく冒険者になったので11
理玖十は、とりあえず立ち上がり武器を構えた。あら
ためて相手の姿を見てみると、中々に巨大な身体つき
をしていた。
「ちっ!今はあいつの相手をしないと…、考えるのは
その後だ。しっかし、デカすぎんだろ!どうやってこ
んな狭い洞窟で生きてたんだ?」
独り言をそこそこの声量で喋っていた中、魔物は、
ヨダレを垂らしながら距離をつめて来ていた。
「うわ、これでもくらえ!」
新品と言えるほどの剣を振って斬りつけてみたがか
すり傷すらつかず握っていた剣が折れてしまった。
「は?嘘だろ?折れたんだけど!魔法を使うしかない
か…、とりあえず魔法で、折れないような剣を想像し
て作ってみるか!よし、だったらアレしかないな」
折れてしまった剣を素にして新しい武器を作りだす。
握っているところからどんどん形を変え行き折れた先
も新たな刃が生えるように形成されていった、そし
て、手もとには新しい武器である刀が出来上がってい
た。
次は、せっかく冒険者になったので12 です。




