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せっかく冒険者になったので10
理玖十は、音が聞こえた方へ進んでみる事にした。
「聞こえた方向に向かってみてるのに全然いないじゃ
ん。しかもなぜか、さっきまでいた魔物たちもいなく
なったし。お!ここだけ急に広いなぁ」
今までいた場所から急に雰囲気が変わったため辺り
を見渡して見ていた。すると、背後から攻撃をくらい
反対側の壁にまで吹き飛ばされた。
「う!痛ってー、クソ血が!え?もしかして、あの魔
物の前に落ちてる左腕は俺の?じゃぁ、な……い?ア
レ?ある無いと思ったのに、服の袖は破れてるのに腕
はある?血も止まってるし、もうー何が起きたのか訳
がわからない分からなすぎて吐きそう!」
思考が現実に追いつかなくなってその場に座ったま
まになっていた時、前にいた魔物がポロリしていた腕
を広い食らった。すると笑ったような表情を見せて理
玖十に近づき始めた。
次は、せっかく冒険者になったので11 です。




