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独り旅39
理玖十に物を渡した後必要事項を伝えるだけ伝えてそ
の場から離れた、1人取り残されたように一人ぼっちに
なった理玖十は、何が起きたのか理解が遅れ、唖然と
していた。
「あれ?さっきまでお話ししてたのにいつの間にかい
なくなってる!いなくなる速度ハヤ!何が嫌なことや
っちゃったのかなー…。えっとーこれはもうロビーに
戻っていいのかな?」
「あの嬢ちゃんの事を少しでも探ろうと思って最後ら
辺で話題なんかを振ってみたけど何も分からなかった
な、でも、ふとした時の発言が怪しかったな!多分俺
みたいな生き方をしてきてない奴だな、物事を知らな
すぎる。おい!カラス!」
「はい!ここに!」
「あの女の子について、些細な事でも良いから探って
くれないか」
次は、「せっかく冒険者になったので」 です。




