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独り旅33
周りの皆んなは、まさかやられると思っていなかった
のか、少しの間沈黙が続き、のびてしまったギルドマ
スターを職員の人が回収して行き、理玖十は、受付に
誘導されたが勝手に約束していた内容をギルマス無し
で決定するべきかを話し合っているようだ。
「あのー、こんな事あっていんですか?こんなの異例
ですよ!まだ起きないんですか?」
「一向に、起きる気配がなくて、身体をゆすってみて
も何ともなく、あと少し触れると痺れる感覚があっ
て」
理玖十は、向こう側から聞こえてくる話し声の内容に
内心ビクビクしていた。
「(ヤッベ〜〜〜、明らかにやり過ぎてる〜、え〜ど
うしようかな…、このまま起きなかったら…犯罪者と
して打首になったりして、俺の人生もここで終わり
か…、今までありがとう皆んな!どうかお元気
で!)」
次は、独り旅34 です。




