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独り旅28
渋々で始まり、腕試しの準備をし、規模の小さな戦い
が始まろうとしていた。そして何故か周りに観客がい
た、どうやらどこかしらで、話を聞きつけたようで珍
しく思い駆けつけているようだった。
「待て、置いてある訓練用武器を使うな!」
「はぁ!なんで、使わないと怪我をするだろ!」
「マスターである俺と戦うんだぜ、訓練用だと俺が強
くて意味がないだから真剣でやるんだ。俺もお前さん
も、真剣で俺は死なないし傷すら負わない。ほら、お
前さんの腰につけてある剣を構えろ、さぁやろうぜ」
「真剣でやるのか…(今までは、刃物を向けるにして
も魔物相手、人に向けることなんてまず無い。怖
い…)はぁ、じゃあやりますか。」
いつの間に司会者のような人が現れて試合のゴングを
鳴らした。
次は、独り旅29 です。