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独り旅26
理玖十は、目の前の人物の正体に驚かされつつも受付
嬢の人の話をする。
「貴方は、ギルドマスターさんだったんですねー!」
「はい、この方は、ここでとてもえら〜い方だったん
ですよ、ってそんな事よりもお嬢さん、あなたの強さ
を知りたいので、訓練場に行きましょうか!」
「お!お前さん、登録しようとしてたのか!だったら
俺としてみないか?」
理玖十は、言われた内容に対して思考が追いつかなか
った。そもそも、これから行われる事すら分からない
のに、話だけが先に進んでいき、ただポカンと立った
ままになっていた。
「え?マスターが直々にですか?そもそも、新人さん
を相手したら試験になりませんよ。しかも、決まりを
自ら壊すようなことを…」
「いや、コイツは、基準通りにやると、ろくに実力を
測れず意味がない!だから俺と手合わせをするんだ、
と言うより俺がやりたい!あのクソ野郎を蹴り飛ばし
た力を味わって見たい。」
「やっぱり結局は、ただの欲によるものじゃないです
か!」
次は、独り旅27 です。




