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独り旅25
理玖十は、相手の質問にすこし戸惑ったが、すぐに返
答をする。
「ありませんよ、このクルミと言う名前だけですよ。
(ここで、苗字を言ってしまったら偽名を作った意味
がなくなる。だから無いと言った方が良いはず、)」
すると相手は、理玖十、いやクルミが言った発言を疑
いながら、話し始める。
「そう言っても、今のお前さんからは、貴族らしさを
感じだよな、まぁ〜、そこまで、貴族じゃないって言
い張るのなら、まず、その言葉遣いをどうにかするべ
きだな!」
「言葉遣いですか?そんなに変ですか?」
「変って言うよりか、冒険者らしい荒々しさがないん
だよってそんな事より何か用があったんだろ!多分ア
イツお前さんのことを呼んでるぞ!」
「準備がすみましたよ。ってギルドマスターとお話さ
れていたんですね。話が済むまで、お待ちしておきま
すよ」
「大丈夫です、もう終わりまし…って、マスタ
ー?!」
次は、独り旅26 です。




