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独り旅21
理玖十は、相手の攻撃をただ避け続けていた。
「おいおい!殴ってこいと言ってきたわりには、避け
てばかりじゃないか!やっぱり、想像していたより俺
が強すぎるから、手が出せないか!」
「ふふ、じゃあいつでも当てても良いんだね。
ふん!」
そう言うと、男の脇腹を魔力で強化された足で回し蹴
りをすると、もの凄い勢いで、壁にまで吹っ飛んだ。
「めちゃくちゃ加減したのに強ずたかな?まっいっか
か!はぁーすっきりした。」
蹴り飛ばした時に部屋中で、大きな音が響いたので受
付の人が急いで駆けつけてきた。
「何事ですか?ものすごい音がしましたが!」
「あ!先ほどの方じゃないですか!何も起きていませ
んよー、あはは。」
騒ぎを誤魔化そうとしていると後ろから急に声をかけ
られる。
「あの〜、コレ要りますよね?」
次は、独り旅22 です。




