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独り旅14
理玖十は、3人が見えなくなるまで手を振り見送って
いた。
「もう〜見えなくなったなー、やっぱり寂しいなぁ…
この後どうしようかな〜」
その場に魂が抜けたかのように棒立ちになっていた
ら、忘れてはいけないものを思い出した。
「ア!あぁ!3人とも旅に出たから、今日俺宿無し
だ!あれれ…そういえば俺、お金持ってないよね、詰
んだ。」
気が動転している中、もしかしたらと思って、貰った
袋を取り出し中身を見てみた。
「何かあれ!何かあれ!やった、お金が入ってた。て
言うか何から何までありがたすぎる。これで、野宿し
なくていいな、宿は〜、同じ場所でいいよね。」
先に宿をとり、部屋で一息つく事にした。
次は、独り旅15 です。




