48/138
独り旅11
３人は、別れてしまう前に出来るだけ、理玖十の手助
けになるようなことをする事にした。
「でも、まずはリクトさんにこの国で生きていく知識
を教えた方がいいと思います」
「そうね、それが今私達がやれることですね」
「お前らは、なんだかんだで心配性なんだな！あんな
見ず知らずの奴、俺達になんの関係も無いんだぜ。放
っておけばいいじゃないか、監視もつくらしいからも
し、危ない事が起きても止められるだろうし」
「ジュン！！何てことを言うのですか！私達は、決め
たじゃないですか、道中で困っている方々を見かけた
ら助けると、彼女もその1人です」
「そうですよジュン、しかも今は無関係と言うほどで
もないと思いますよ！報告をしたことにより我が国か
ら目をつけられてしまったのですから」
次は、独り旅12 です
