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見過ごせない景色38
理玖十は、突進してくるドラゴンに対し何も身構え
ずただ棒立ちしているだけだった。
「本当に苦しそうだね、それなのにアイツに無理やり
働かされてるのか?せめて、苦しませずにしてあげ
る。」
そう発言すると、ドラゴンに向けて腕を平行に伸ば
した。ドラゴンの頭が自分の目の前に来るまで待ち、
喰われそうになる瞬間に伸ばしていた腕を滑らすよう
に横へ向けた、するとドラゴンは地に伏せピクリとも
しなくなった。
「上手くいったのかな?ドラゴンさん良い夢を見て。
このままにしてたら危ないかなぁ?回収しとこ。これ
でやっと周りの魔物は減ったかな!」
さっきまで大量にいた魔物達は、ドラゴンが敵味方
を関係なく攻撃していたためほとんどいなくなってい
た。
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