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見過ごせない景色35
理玖十は、目の前の戦いに集中していたため、ドラゴ
ンがその場を離れていた事に気づかなかった。
「あ、あれ?なんかドラゴンがこっちに来てません?
クルミさんが止めてくれてるはずなのに!」
「うわ、本当だ!どうしようこのままじゃ俺ら食われ
るかも」
しかし、2人の頭上を凄い速さで過ぎ去っていっ
た。どうやら、人がより多くいる場所に向かっている
ように思えた。
「よかった、私達無事みたいですね!」
「良くねーよ、これより先に行かれたら村のみんなが
危ない!何かないか?考えろ!なんでも良いあいつを
止める方法を」
理玖十は、少し遅れてドラゴンが移動してる事に気
づいた、少しだけ遅れただけなのに、ずいぶんと離れ
ていた。とりあえず自分がいる場所に引っ張り戻す事
を考え、ドラゴンの方に視界をやった。
つぎは、見過ごせない景色36 です。




