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見過ごせない景色34
理玖十は、2人を逃し住民を助け出すための時間を稼
ぐために再び広い場所に戻った。
理玖十は、魔法を使い大きな音を立てた。すると周辺
の魔物が音のした方向に進んでいった。なぜか2人も
こちらに振り返っていた。
「行けよ!はやく行けって!」
言葉とはジェスチャーで意思表示をし行動させた。
しかし、音を立てたおかげで攻撃を受けたので、ちゃ
んと離れたのか確認が出来なかった。
「クソ!やっぱり数が多すぎるこれじゃあやられて終
わりだ。ここは、範囲の広い攻撃をするしかない!こ
んなに多ければ適当にしても当たるよね!え?ま、待
てよ?なんでアイツがいないんだ」
すると2人を行かせた方向からもの凄い音の咆哮が響
いて来た。
「嘘だろ!メインディッシュが一番行っちゃだめなと
こに行きやがった!」
次は、見過ごせない景色35 です。




