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見過ごせない景色9
男の後をついて行くと、確かにそこには村一つの人々
が入っても余裕ができそうな広い空間に出た。
「あ、気をつけて、ここ出ずらいから身体ぶつけない
ようにね。よいしょっと、大丈夫か?手かすぞ?」
「あ、ありがとう。助かるよ。え、想像より広い!何
で、こんな場所が?」
「ク、クルミさんーー、助けてください。挟まって出
られなくなりました、引っ張り出してくださいーー」
「なぜ、そこで挟まった?ちょっといたいかも、せー
の、うんーーー、う、わぁ」
「ありがとうございます。イヤーまさかお尻がハマる
なんて、小さすぎません?あの穴?」
「あー、ごめんな!さっきの道はまだ作っている途中
で、人1人がちょうど通れる幅でしか作ってないからギ
リギリだったのかもな」
「あ、そういえば、どうしてここにこんな場所がある
の?俺気になっちゃって、もしかして聞いたらダメだ
った?」
次は、見過ごせない景色10 です。




