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見過ごせない景色7
2人の前には、ドラゴンが地面に伏せており。どうや
ら寝ているようだった。その姿は寝ているにもかかわ
らずまるで威圧でもかけられて突き刺さるような感覚
があった。
「俺が想像してたファンタジーと違いすぎる…こ、怖
〜すぎじゃん、近づいたらひとたまりもなさそう」
「クルミさん今なら殺せますよ、こんなに無防備なん
ですから行けるはずです!私はドラゴンを殺せるほど
の力は無いのでクルミだけなんです」
「多分だけどやめた方がいいと思うよ、この状況はテ
ンプレだからね、飛んできてる鳥とか絶対起きてるか
ら食べそうじゃない?ね、ほら」
「全然動きませんよ?やっぱり今しかないですよね、
ね…、え」
すると2人に向かって、ドラゴンが口をあけるのと
同時に走って来た。
次は、見過ごせない景色8 です。




