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見過ごせない景色3
ドアに向かってノックをすると、奥から足音が聞こえ
扉が開いた。
「何かご用ですか?」
「あ、あの冒険者協会の者で、貴方が、ご依頼された
ことについて聞きたくてこちらに来ました。」
「ふむ、君が誰かは分かった。だが、隣のお嬢さん
は、何なんだい?訳のわからない子にはあまり話した
くなくてなー。」
「クルミさんは…」
「君からじゃない、彼女に聞いているんだ!」
「俺か、俺は、クルミって言います。こんな見た目を
してるけど冒険者です。となりの人と同じ理由でここ
に来ました」
「だったら大丈夫だな、さっきはすまないね、叫んで
しまって、状況か状況なだけにピリピリしてしまって
いたんだ。さ、外で話すのもなんだし中に入ってく
れ、ゆっくり話そうじゃないか!」
「(あれ、この人なんか怪しく感じるな。なんだか、
ずっと俺のことをすごく見てくる気がする)」
次は、見過ごせない景色4 です。




