108/144
見過ごせない景色2
2人は、近くの村へ周辺を警戒しながら向かった。周
りを見渡すが、やはり人もだが動物すら住めないよう
な環境になっている。
「あ……、ちっ。」
「クルミさん、このような景色を見るのは初めてです
か?私はこれ以上のものを数えきれないほどに見て、
そして経験しました。私も最初の頃はクルミさんのよ
うに感じ取っていましたが、今では前ほど感じるもの
は無くなりました。クルミさんは今のままでいてくだ
さいね。あ、つきましたよ」
「ここが、村。村?え、建物が片手で数えれるくらい
しかないけど、あ!でもこれだけは綺麗に残ってる」
綺麗に残っている目の前にある家のドアをノックし
た。すると奥から足音が聞こえてきた。
「おやおや、こんな所にこんな時に人が来るなんて、
物好きな人もいるもんだね」
次は、見過ごせない景色3 です。




