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見過ごせない景色
しばらく開いた口が塞がらないでいた。ふと我に返り
あれが自分の認識と合っているのか、聞いてみる事し
た。
「い。今のって?あれが目的のもの?」
「はい。残念ながら。そしてあれは、クルミさんが言
ったとおりのドラゴンになります。どうやら知ってい
るみたいなので、詳しい説明は要りませんね」
「え?や、いる。説明いる!ないと分かりませんよ、
ねえー聞こえてます?」
「さぁ、クルミさん行きますよ!」
「行くってどこに?辺り一面人が住めるような環境に
見えませんけど?」
「この先に小さな村があるんです。とは言ったんです
が実のところは、あのドラゴンが暴れまくったせいで
村としてはほとんど機能してないんですよね。でも村
長さんはいるので話に行きましょうか」
次は、見過ごせない景色2 です。




