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【書籍発売中】公女が死んだ、その後のこと【本編引下げ済】  作者: 杜野秋人
【資料集】※小説本編や番外編ではありません
3/11

詳細年表【公女が死んだあと】(660年稔季上月〜664年)

【時系列:フェル暦】


660年

稔季上月

・社交シーズン始まりの大夜会で第二王子ボアネルジェス(15)が公女オフィーリア(15)に対して婚約破棄と入牢(じゅろう)を言い渡す。

【カストリア公女オフィーリア、その夜のうちに獄中で“継承の証”を用いて自害】

・バシレイオス王(33)、オフィーリアの死を隠し王宮内にきつく緘口令を敷く。ボアネルジェスは謹慎させ、ペラ男爵家令嬢マリッサ(14)は捕縛。カストリア代理公爵アノエートス(35)には口頭で代理解任を言い渡す。

・サロニカ公爵(41)が王宮から下がった直後に突然の自害。さらに嫡男(21)が公女オフィーリアへの不敬罪の容疑で王宮に拘束される。

※嫡男は死刑と発表されたものの、実際はしばらく拘禁状態に置かれることとなる。

・北離宮侍女頭へスペレイア(26)、アカエイアの実家に一時帰省。

・バシレイオス王がカストリア公爵家の公爵代理をアノエートスから家令アカーテス(37)に変更。

・自害した公女オフィーリアに関して「急病につきマケダニア王宮にて治療、静養させる。すぐには回復は難しく、面会謝絶。第二王子ボアネルジェスとの婚約は一旦解消とする」と公式発表がなされる。

稔季下月

・サロニカ公爵家がマリッサを養女に迎える。自害した先代サロニカ公爵が手続きを済ませているとして後追いでの認可。

・マリッサへの王子妃教育を開始。

・カストリア元公爵イーアペトス(65)がカストリア家の王都公邸へ乗り込むも代理公爵アカーテスに拒絶される。さらに王宮にてバシレイオス王に直訴するも却下される。

・アノエートスとその愛人ヴァシリキ(35)が処刑。娘テルマ(14)は学習院を中退とされ修道教の聖域外修道院へ。

※オフィーリアが“茜色の魔女”の元で見ていたのはこのあたりまで。

寒季上月

・元カストリア家使用人メーストラー(33)が発見され、カストリア前女公爵アレサ殺害の容疑で拘束される。

寒季中月

・メーストラーが司法取引により死一等を減ぜられて奴隷に落とされ、北離宮に収容される。

寒季下月


661年

〖マケダニア王国〗

花季上月

・第一王子カリトン(18)がバシレイオス王(34)の不行跡を本国アカエイア王家に正式告発。それを受けてアカエイア王国王太子ニケフォロス(23)がマケダニア王国に乗り込み、バシレイオス王の退位と第二王子ボアネルジェス(16)の王太子就位撤回が決定。併せて第一王子カリトンの即位も決まる。

・カストリア公女オフィーリアの死去が公式発表。このため彼女の享年は公式には16歳になっている。

花季下月

・故カストリア女王爵(・・・)オフィーリアに対して不敬罪に問われたサロニカ公爵家嫡男(22)がアカエイア王国に送致され処刑される。容疑はヘレーネス十二王家に対する反逆罪であり、実家のサロニカ家も取り潰しになるところをサロニカ家家令の内部告発であったことから、伯爵位への降爵と次男(18)の爵位継承が認められる。なお、前サロニカ公爵はすでに毒杯で自害しており、次男の伯爵位襲爵までは代理伯爵が立てられることとなる。

雨季上月

・ヘレーネス十二王家の会議で第一王子カリトンの即位とヘーラクレイオス王爵家の継承が正式承認される。

・この頃、カリトンが母アーテー(33)を扼殺(やくさつ)する。北離宮が閉鎖される。

・先王バシレイオスと先王妃エカテリーニ(34)、北辺イラクリアの避暑宮に幽閉処分が決定。

・宰相ヴェロイア侯爵(66)が新王カリトンによって罷免される。後任にアポロニア侯爵クリューセース(21)が就任。

・この頃、日増しに強くなる登極の重圧と依って立つもののないカリトンの憔悴具合や危うさを見かねて、元北離宮侍女頭へスペレイア(27)が心身ともに彼に寄り添うようになり、程なくして男女の仲になる。

・カストリア代理公爵のアカーテス(38)が正式に襲爵。一連の騒動の不始末の責任を取る(・・・・・・・・・)形で侯爵位に降格を願い出て受理される。代わってアポロニア侯爵家が公爵に陞爵(しょうしゃく)

※ヘレーネス十二王家は慣例として王家、筆頭公爵家、筆頭侯爵家に位置づけられるため。

雨季下月

・元サロニカ公爵家令嬢マリッサ(15)が公開処刑。マケダニア王国で公開処刑はおよそ百年ぶり。

・ハラストラ公爵ゲンナディオス(31)が反逆行動。王直属の近衛騎士隊に鎮圧されるも、その後度々反抗的な態度を示す。彼ばかりでなく先王バシレイオスも存命で、カリトンが謀略で王家を乗っ取ったと考える貴族も多く、カリトンは政権運営に腐心することとなる。

暑季上月

・新王カリトンの戴冠式。主に彼の母アーテーの所業を知る老貴族たちから不支持表明が頻出。マケダニア国内の混乱の始まり。

・王弟ボアネルジェス、正式に王位継承権を剥奪されて新設の伯爵位を叙爵され、北方国境沿いに領地を与えられる。

・クリストポリ侯爵家嫡男ヨルゴス(19)、王弟ボアネルジェスを諌めきれなかったことを問題視されマケダニア王宮を追放処分。クリストポリ家からも廃嫡され放逐される。

※王宮追放はカリトン王の決定だが廃嫡と放逐はヨルゴス自身の願いによる。

暑季中月

・アルモプス伯爵家令嬢ペルーサ(17)が、元婚約者ヨルゴスの放逐に心を痛めて修道教の聖域外修道院に入ると発表される。

※テルマが入れられた修道院とは別の場所で、テッサリア国内にある。なお修道院に入るとしたのは表向きの理由で、本人は元婚約者ヨルゴスの元へ押しかけた。

暑季下月

・前宰相ヴェロイア侯爵が死去。死因は表向きには暑気あたりだが、宰相罷免の心労が祟ってのことと思われる。嫡男(45)が襲爵。

稔季上月

稔季下月

・カストリア侯爵アカーテスがオフィーリアの死から始まった一連の事件の特別調査官補であったアレーテイア(23)と婚姻。婚約期間わずか3ヶ月。

寒季上月

・カストリア先々代公爵イーアペトス(66)が病没。

寒季下月

・アポロニア公爵クリューセースに長男誕生。翌年に夭折。

〖アカエイア王国〗

雨季下月

・ニケフォロス王太子に第一王女クレウーサが誕生。


662年

〖マケダニア王国〗

・ハラストラ公爵家長女アポレイアが誕生。

・カストリア侯爵家嫡男ヘーシュキオスが誕生。

・平民ヨルゴス(20)とペルーサ(18)が結婚。

・サロニカ伯爵家が予定通りに次男(19)の襲爵を発表。

・元宰相の長男ヴェロイア侯爵(46)が死去。子がなく、弟の次男もすでに死去しており、そのため後妻の子である末弟の三男(26)が襲爵。クセノフォンの父にあたる。

・元王弟の伯爵ボアネルジェス(17)、北辺の蛮族パイオーン人との戦闘に赴くも国家直属の重装歩兵(ホプリタイ)軽装歩兵(ヒュパスピタイ)も運用を許されず、与えられた伯爵領の私兵だけで臨み惨敗、行方不明に。折しも雨の中の戦闘であり、生還した兵たちによれば泥濘に紛れて遺体が分からなくなったとのこと。一説によれば麾下の伯爵領兵に裏切られたとも、最初からパイオーン人に内通されていたとも言われるが、真相は闇の中。


663年

〖マケダニア王国〗

・アポロニア公爵家に次男フィラムモーンが誕生。長男はすでに夭折しており嫡男となる。

・平民ヨルゴス(21)の長男クトニオスが誕生。

・クリストポリ侯爵家が嫡男デメトリオス(18)の襲爵を発表。

・サロニカ伯爵家に長男が誕生。

〖アカエイア王国〗

・国王アリストデーモス(45)がイリシャ連邦王として即位。同時に王太子ニケフォロス(25)がアカエイア王位とアーギス王爵家を継承。さらにイリシャ連邦王太子となる。

・ニケフォロス王に第二王女ディミトラが誕生。


664年

〖マケダニア王国〗

・北部イラクリアの避暑離宮に幽閉措置の上個別に隔離中のはずの元王妃エカテリーニ(37)が、前王バシレイオス(37)の子を身籠ったことが発覚。ヘレーネス十二王家の協議の結果バシレイオス夫妻をサモトラケー島に移し、島内に軟禁しつつサモトラケー公爵として治めさせることが決まる。

・ハラストラ公爵家次女テルクシノエーが誕生。

・サロニカ伯爵家次男テルシーテースが誕生。

・カストリア侯爵家長女ソニアが誕生。

〖アカエイア王国〗

・ニケフォロス王(26)の妃オイノエー(24)が正式に王妃に冊立(さくりつ)される。第二王女ディミトラの妊娠出産のため王妃冊立が延期されていた。







オフィーリアが死んでからアナスタシアが生まれる前までの年表です。この間にも色々ありました。

ちなみに月表示のないものは、時期を特に決めていないだけです(笑)。

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おかげ様で書籍化決定しました!
書影も公開されました!

『公女が死んだ、その後のこと』
『公女が死んだ、その後のこと』

画像クリックでレジーナブックスの新刊案内(本書特設ページ)に遷移します。
ISBN:978-4-434-35030-6
発売日:2025年1月31日
定価:税込み1430円(税抜き1300円)
※電子書籍も同額

※店頭に並ぶのは2月4日頃から。電子書籍は31日から配信開始です。


今回の書籍化は前半部分(転生したアナスタシアがマケダニア王国に出発するまで)で、売り上げ次第で本編の残りも書籍化されます!

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