プロローグ
私の名前はノギトム。7歳の幼女だけど、とっても賢いの!さて、そんな私のとなりにはちょっと変わったお兄ちゃんが住んでるの。
名前はライプニッツ(自称)。遊びに行くといつも色んなお話をしてくれるんだ!今日はどんなお話かな?
「やあ、よく来たね、お姫様。」
ライプニッツはいつも私をお姫様ってよぶの。
「ライプニッツ、今日はどんなお話なの?」
「そうだな…今日からはちょっぴり特別なお話をしよう!」
「今日からは?じゃあ何日かに小分けして同じをするってこと?」
「さすがお姫様、冴えてるじゃないか。そうだよ、今日のお話は今日で終わりじゃないんだ。」
「そんなに長いの?」
「いいや、だいたいWeb小説1ページくらいだよ。」
「じゃあ今日で終わるじゃない。」
「そうじゃない。今日のお話と明日のお話は別々だけど、無関係ではないんだ!どういうことかわかるかい?お姫様。」
「うーん、分かった!オムニバスだ!」
「その通り!今日からは話すのは鳩魔法Lv10というちょっと不思議なスキルについてのお話だ。」
鳩魔法Lv10?なんだかとってもヘンテコな魔法だわ。そもそもレベル設定は自分の能力がどの程度か明確になる代わりに、レベルが高いからと自惚れたり、他者との力量差を明確にすることによって差別を助長したりするのに。
それに鳩ってどういうことだろう?火、水、土、風の四大元素や光、闇とかなら分かるけど、何で鳩にまつわる魔法があってしかもそれを体系化できるんだろう?不思議だな。
「頭にいっぱいハテナが浮かんでるね。」
「そりゃそうだよ!鳩魔法Lv10なんてヘンテコな魔法聞いたら分からないがいっぱいだよ!」
「そうか、でも疑問を持つのはいいことだ。君を賢くしてくれる。そうだ、その調子だよ。」
「………………………」
「………………………」
特に話すことがなくなって2人とも黙っちゃった。
「ねえ、ライプニッツ、分かったから早くお話して!このままじゃ…私…耐えられない!」
「おおっとこりゃ失礼。じゃあ早速始めよう。」
こうしてライプニッツが私に話してくれた最後のお話の始まりが始まった。