第一話 夢から始まるプロローグ
どうもみづどりです。
性懲りも無く新作です。他の作品の更新をお待ちの方には大変申し訳ありませんが、暫くはこちらの方に専念しようと思います。
というのも、これまでの作品は完全に趣味で書いていたからです。私の中での自作とは、【自分の読みたい内容を文章にする。即ち妄想を文章化したもの】なのです。……で、この妄想には脳内のブームがあり、途中まで書いていても、ブームが過ぎた途端一気に書かなくなるという現象が発生します。
ぶっちゃけ、これが私の小説がエタる理由のほぼ全てです。妄想を吐き出してるだけなので、持続力が凄い低いんです。……ここだけの話、二・三話書いて止まったままの作品が、私のファイルには山ほどあります。プロットに薄ら肉付けしたぐらいの作品が多分十以上あります。
ですが、今回は違います。個人的な事情により、本作は趣味というよりも仕事のつもりで書いていくつもりです。……色々あって、作家デビューを本気で目指してみようと思ったのです。
なので、今回はエタらないを目標にした一種の訓練作として書きます。(勿論、この作品でデビュー目指せるなら目指します)。
取り敢えずの終了設定としては物語の完結(構想通りに進めて完結or構想通りじゃなくてもストーリー上不備がない形でピリオドを打つ)です。
仕事の関係で不定期更新になるとは思いますが、これを目指して頑張っていこうと思います。(一応、現段階で20万文字近くは書いています)
最後に
本来ならあらすじor活動報告辺りにのっけるべき内容を、横着して前書きにのせたことをお詫び申し上げます。(あらすじにガッツリ私事を書くのは違和感を感じ、活動報告はぶっちゃけ良く分かっていないからです)。
ではこれにて真面目モードは失礼します。
それは少し前の記憶。
「人のねぐらで何してんのアンタら?」
「何者だこのガキ!?」
「ただのストリートチルドレンですが?」
僕が灰色の世界で、野良猫のようにふらふら暮らしていた時の記憶。
「はっ、この状況で中々キモが座ってんじゃねえか。オイ、俺のところに来るなら助けてやんよ」
「のびのび暮らしたいから遠慮するかなー」
「じゃあ死ね」
その時に紡がれた縁は、最悪の犯罪組織。
「……これはどういう状況かな?」
「廃工場の端っこで寝てたんだよキミ」
「つまりハニトラと」
「そんなの仕掛けないよ!?」
「あっはっはっ! 中々いい性格してるねキミ」
出会ったのは、最愛の家族と最高の姉貴分。
「その話は本当なの?」
「多分。顔役からも聞いたし、僕自身サラッとだけど確認したし」
「どう思うユメ?」
「あながち間違ってないと思う。むしろ私は、言う通りな気がする」
「ユメの勘は当たるからね! 直ぐに指示を飛ばすよ!」
起こったのは、僕の暮らす地区、ひいては周囲の地域全体の危機。
「おやおやおやぁ? これこれは! 中々に早いご到着ですねぇ」
「……まさか蝙蝠を追ってたら、アンタに出会うとはね。狂いネズミ」
「いえいえ、これは必然ですよ。実は蝙蝠さんにはワターシの実験の手伝いを頼んでいたのです。まあ、蝙蝠さんもついでにワターシの融通した新作を売り払っていたようですし、ウィンウィンの関係ですが」
「またか! 毎回毎回手を組んでんじゃないわよ!」
そこにいたのは、濁った悪意の化身。
「一体何するつもり!?」
「いえね、ちょっと面白い魔導機構を開発しまして、この辺り一体の魔力を停止させようかなと」
「アンタ正気!?」
「正気ですよ。まあ結構な数が死ぬでしょうが、それはそれ」
「……っ! 相変わらず碌でもない奴ね! というかアンタも巻き込まれるわよ!?」
「あ、ご心配なく。これワターシの作った観測用の人形なので」
「ああもうっ! 相変わらず無駄に用意周到!!」
たった一人の狂った望みが、無差別に牙を向いた。
「さてそれじゃあ、愉しい愉しい実験を始めましょう!」
「そんな事させない!」
「絶対に防いでみせる!」
「実験の邪魔はさせませんよぉぉ!!」
そして始まる、大勢の命を掛けた戦い。
「僕も助太刀するよ!」
「ナナ君!?」
「危ないから下がってなさい!」
「これでも僕、結構強いから!」
初めての共闘。
「どうだ白ブロッコリー!」
「嘘っ!?」
「え、ちょ、えっ!?」
「これはイレギュラーが過ぎますねぇ……っ!?」
そして解決。
「……機動隊を代表してお礼を。ご協力感謝します」
「あはは。僕も自分の暮らしを守るためだったから」
「それでも、被害を抑えれたのはナナ君、キミのお陰だよ。だから誇っていいの。ううん、誇りなさい」
向けられたのは、太陽のような笑顔。
「ところでナナ君、キミの力、もっと人のために役立てみない?」
「え?」
「あと私の家族にならない?」
「……へ?」
何故だか出来た、僕の新しい居場所。
一応前書きでは言っていますが、私の小説は自産自消が目的みたいなものです。なので人気云々はまあ、気にしなくはないけど、そこまでって感じです。
という訳で、コメント、特にポジティブ系をどしどしお待ちしています(テノヒラクルー)