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神様達との再会



でででーん



今、効果音が流れそうな扉の前にいます。


「懐かしい…!!転生前にノアとくぐった扉だーー!」


『そうだね~!あの時の姫様はまだ前世の姿だったよね~。なつかしいなぁ』


「あれー?ここって私の夢の中だよね?ノアも来れるんだね」


『夢の世界というよりかここは天界だからそういう概念はないかな~。ここにいるとき現実世界は時が止まるから寝ていることにならないよ~』


ノアと少し話したら相変わらず大きく豪華な扉は光り開いた。



『『『『『おかえり!!!』』』』』


「『おひさしぶりです!』」


私たちは久々に会えた神様たちのほうに駆け寄った。

なんて神々しいんだっ!

神様たちは私たちをハグして歓迎してくれた。


『僕たちずっと君が来るのを待っていたよ!王族のお姫様に君の魂が宿るなんてすごいね!僕らも驚いたよ』


最高神のクレフは可愛らしく驚いてみせた。


『ワシもじゃよ!まぁこれも運命じゃな!何不自由のない生活が送れているようでよかったのぉ!』

魔法神のルバートは穏やかに笑っている。


『俺らはノアとあっちで話してくるからまだあとでな!』


武神のアニマートはノアを肩に乗せた。


『私もノアと行くわねっ!ソフィア、またねっ!』


生命神のコンモートはウインクしてその後をついて行く。


『わたくしも二人と行きますね。ソフィア、可愛いですね!芸術的で美しい容姿です!』


芸術神のカプリチオーソは笑顔を向けてくれた。


『んじゃあ僕はあっちに行ってるね~』


可愛くちまちま手を振るノアはプリティーボーイだった。

私は四人に手を振る。手を振り終わったあとクレフ様が口を開いた。


『どうだい?宝石の世界に転生してから今まで。楽しい?』


『はい!もう、本当に感謝しかありません!愛する宝石に囲まれて天国ですね!ただ三歳の誕生日に記憶が戻ってきたのが結構大変でしたね。一応転生し終わっていきなり次の日大きな仕事が舞い込むのは中々ハードだったと思います…でも魔法ってイメージするだけで使えるので楽しいですね!ファースト・ドロップを作るとき、知識があってよかったです!』


『ははっ!楽しんでいるようでよかった。この世界は宝石で溢れているからね。ソフィアが気に入ってくれて良かったよ。まぁ、普通三歳で転生してもそこまで大変じゃないはずなんだけれどね、運命に導かれて王族のお姫様に生まれたから大変だったと思うよ。でも結局はうまくいっているからいいんじゃないかな?』


『ふぉっふぉっ。なかなかがんばっていたのぉ。ワシらも若かりし頃は…と言いたいところじゃが、今度にするとしようかのぉ。お主、魔法使うのが上手だったぞ。魔法を沢山使ってくれてうれしかったのじゃ!』


「これからもたくさん使っていく予定です!本当に加護ありがとうございました!ほかの神様の方々からの加護も無駄にせず使おうと思います!」


二人ともうんうんと頷いてうれしそうに聞いてくれた。


『そういえば王族が本格的に魔法を学ぶのは三歳からだったか。本当だったらワシが教えたいがそういう訳にもいかんからのぅ…』


『ソフィアならきっと大丈夫だと思うよ。僕らの大きすぎる加護も小さな体で平気だったし、ノアもいるからね』


『ノアはワシらから見てもえらく優秀じゃからな。ノアにまかせるとするか』


私たちはノア達が帰ってくるまで、お茶することにした。なんと、ここ天界はいくら食べたり飲んだりしても太らないしお腹いっぱいにならないらしい!



(なんと素晴らしいことなのだろうか…!!でも神様の前で食べまくるのもあまりよろしくないと思うので、少量にしておこう。うん。そうしよう)



そう考えていたら、欠かさずクレフ様は私のお皿にケーキ、マカロン、チョコレートをのせて


『さぁさぁ、食べて?そっちの世界ではまだここまでおいしいお菓子が中々食べられないからね?ソフィアがおいしく食べてくれたらこのお菓子も喜ぶと思うよ?気にせずにどんどん食べて!僕もそっちのほうがうれしいなぁ』


(絶対クレフ様私の心の声聞こえてた…。まぁいいか!おいしいものに罪はないし、事実私はお菓子が食べたい!)


私は美味しくいただきました。後悔はありません。太りません。でも自分への甘さには気を付けようと思いました。はい。


クレフ様はきっと私の心の声を聞いていたのでしょう。ぷぷっと口を押えながら笑っています。さてルバート様はどうでしょうか。はい。こちらも肩を揺らしています。まぁいいでしょう。そこまで面白い要素はなかったと思うのですがね。


『あ、言い忘れていたけどそのお菓子はノアも魔法で作れるからいつでもお願いするといいよ。それに回復の効果もあるからっていいたいけれどソフィアは体力も魔力もMAX()だったね。意味ないか。まぁ女の子にとっては太らないからこのお菓子を好きになると思うよ』


…聞きましたか?ノアも作れるらしいですよ。これはお願いするしかないでしょう!

やっぱり私は子供なんだなぁ。つい最近は大人だったんだけどなぁ。考え方が子供っぽくなったなぁ。


『さて、もうそろそろでノア達も来るかのぉ?まだ来なくても良いんじゃがな!』


ルバート様がそう呟いたら本当にノア達がっ帰ってきた。


『姫様~!なんか変なこと言われたりしてない~?あ、そのお菓子…!』


「あぁ、このお菓子食べても太らないし美味しいし最高だよね!」


ノアは頬を赤らめながらうれしそうに口を開く。


『そのお菓子はね、僕が妖精学校で開発したんだ~!ほら、下界の女性の人って太る―太るーっていいながら嫌々食べたり食べなかったりしててさ、僕ら太らない体の作りだから気持ちはわからないけれど、なんか太らないお菓子って新しいかも…!って思って作ってみたらできちゃったんだよね~まぁ、カプリチオーソ様がこれは絶対に下界に広めちゃ駄目だっていうからそのままにしていたんだけどね~』


『食べても太らないお菓子がもしも下界に広まってしまったらぽっちゃりが減ってしまいます。わたくし、それはあってはならないと思うのです。その人の個性が変わってしまいます。それは芸術神である以上見逃せないことだったのです』


「確かにぽっちゃり体型が似合う人もいますよね!同感です!」


『でもソフィアは()()()()()だから食べても運動しても変わらないし、ただ年齢通りに成長するからそこまで深く考えなくても大丈夫だけれどね』


クレフ様がそう言うと周りの神様たちがにっこり笑いながら頷くのだった。


(うーん?なんかそれ怖くない?僕らと同じって…まぁ、きっと加護のおかげかな?そうそうそうだよー!そういうことにしておこう!)


『姫様、そろそろ帰ろうか~』


おおーーー!なんてかわいいノア君。さっきの疑問が一気に消えたよ!


「そうだねー。帰ろう。みなさんありがとうございました!また来ますねー」


私たちは手を振りながら光に包まれるのだった。






―私が去ったあとー



『もう!クレフったらソフィアちゃんが変に思っちゃったじゃないのよっ!まだその話をするべきじゃないわっ!私たちと同じって言ったら駄目よっ』


『俺もまだ言わないほうがよかったと思ったぜ。流石に早すぎだ』


『うん。僕も口にしてから気づいたよ…それ以上のことを口走んないでよかった…』


『クレフはたまに口がかるくなってしまうからのぉ。お前は最高神じゃ。もっと気を付けるのじゃぞ!』


『まぁ、いいじゃありませんか。結局はソフィアに言わなければいけないことなのですから。それにさっきノアに言っておきました。本人は気づいていたらしいですけれどね』


『そっか。ノアは本当にすごいね。そろそろノアには愛宝石を見つけてもらいたい。それがこの世界の為になる。さぁ、ノアの愛宝石はなにかな?妖精の誰かかな?僕たち神の中かな?それとも……人かな?』


『わからねぇな。ノア自身にしか』


『神候補…私たちにもそんな時期がありました』


『神候補は滅多に選ばれないし素晴らしいことなのだけれどねっ…』


『愛宝石が見つかるまでに時間がかからないといいのじゃがな』


『きっと大丈夫だよ。僕らだって見つけられたし』



そうして神たちは祈るのだった




ノアの愛宝石が見つかり神になることを望む





『よし、ワシは魔法科の妖精たちに指示を出してこようかのぉ』


『私たちも仕事を始めるわよっ!』


こうして神たちの仕事が再開された。



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