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披露宴でチート能力を使ってみよう2

支度の為、大きなドレッサーの前に座っている。


(改めて見ると凄いピアスだなぁ。私が勤めていたショップで滅多に並ぶことのないブルーダイヤモンド。新作として店に運ばれたときは凄くやる気が出たっけ。懐かしいな…

宝石の作り方も分かったし、今度はどんなジュエリー作ろうかなぁ。ペンダントもいいし、ブローチもいいなぁ…うははっアイデアが湧き出てくるーー!〉



「ソフィア様、支度が終わりました。ご機嫌がよろしそうですね。アメリア殿下もリアム殿下も初めての夜会の際は、緊張していたらしいです。その様子だと大丈夫そうですね」


「ブルーダイヤモンドは精神力が上がるから落ち着いていられるんだよ!」


「もうスキルを使いこなせているのですね!さすがです」


 気になっているでしょう、なぜメリーたちは私にだけ殿下呼びじゃないのか。簡単なことだ。殿下呼びは嫌だと前に言ったからだ。さすがに殿下と呼ばなきゃいけない場面の時は変えてくれているが、それ以外は基本的に様呼びだ。


 支度も終え、今日一番の格好になり、とうとう本番だ。なので家族とともに入場の時間までのんびりティータイム。


「ソフィア、この夜会で一番注目されるのはお前だっていうことは分かっていると思う。

沢山話しかけられるだろう。ちゃんと王族らしい態度をするのだ」


いつもより真剣な顔で話すお父様は国王の顔だった。

お母様もお姉様もお兄様もスイッチが入っている。さすが天才。頭のてっぺんから足の先までのオーラが普段と違う。私もやってみよう。


《姫様はオーラ出てるから十分だと思うよ~?更に出そうとしたら皆崩れちゃうよ~》


〈そうなの?まだ力抜いてるし、魔法も使ってないよ?〉


《気づいてないかもしれないけど、姫様のオーラはいつも100パーセント出てるのねぇ~?さらに上げたらダメだって分かるよねぇ?》


〈はい…〉


 あんなにかわいいノアがいつもよりもかなり怖い。まぁ、オーラは諦めよう。神様たちにもらった称号のどれかに魅力を上げる何かがあったのかなぁ?まだ子供なので強烈な魅力はいりません…!


「時間になりました。どうぞご入場を」


よし、頑張ろう。プリンセスモードだ。前世で磨き上げてきたスキルをノアに怒られない程度に出してやるっ!

会場のドアが開くと、いつも見ていた広―――――い部屋が豪華に着飾っている人で溢れかえっている。


「うわぁ!これが夜会かぁー」


「ソフィア、声出てるよ!しーっ!」


おっと、リアムお兄様に注意されてしまった。さっきまでは気を引き締めていたはずなんだけれど…夜会のキラキラに吸い込まれたかぁ…王女としてここは頑張らなくては!


「皆の者、わが娘を紹介する。ソフィアだ」


 私は国王の近くまでいく。


「皆様ごきげんよう。私はソフィア・ルイ・カラットです。お集まりいただきありがとうございます。今日はお初にお目にかかる皆様へのお礼として、今から皆様に贈りものをしたいと思います」


 私は魔法で大きな氷をきれいに作って光を反射させ、宝石みたいに見せる。きれいと絶賛を受けているが、まだだ。これからが本番!もう一つ同じものを作って二つを衝突させた。すると、粉々に砕けた氷はキラキラと雪のようになった。氷でも、冷たくないし、地面につく前になくなるようにしてあるので部屋は汚れない。幻想的な空間が広がり、皆感動している。そのごくわずかな時間が終わると、溢れんばかりの拍手が部屋中を包み込んだ。よし。うまくいった。魔法のコツをつかめたし、まだ使いたいなぁ。


 私はふかふかの豪華な椅子に座り、夜会を眺める。注目されるのはしょうがないが、さすがに居心地が悪い。そういえばリアムお兄様は大丈夫だろうか。女どもとか言ってたけど…



「リアム様!今日も素敵ですぅ」


「ちょっとあなた?リアム様は私と話しているのです!」


「リアム様に会えるのを楽しみにしてきました」


周りを囲んでいる女の子たちはうんうんと頷いている。

うわーお。まだ8歳なのにこのモテっぷり。確かに天使だし、一切顔が崩れていないのは凄い。


「今日は僕の()の為に来てくれて嬉しいよ。今日の主役はソフィアだからね。ソフィアの話をしてくれるとうれしいなぁ?」


天使スマーーイル発動。周りの女の子たちキュンキュンしてますよ。さっきの嫌々モードはどこへいったのか。女の子たちをむしろ惹きつけてますよ。……ん?あ、一瞬ほっぺが引きつった。お兄様もやらかした自覚があるんだね。よし、ここは私の魔法で!



【疲労回復】【緩和】



さて、どうだ?

さらに天使オーラが輝いた。まぁ、疲れてなさそうだし、いいかな…?

 私はただ座っているだけではない。いろんな人からの挨拶を丁寧に対応している。

「この年で…」とか「うちの息子を…」とか聞き流しながらとりあえず笑顔を作って良い感じに流す。まぁ、隣に座っているお母様がほぼ受け答えしているが…。


 そんな中、私の隣で輝いているお母様。王妃モード完璧です。リスペクトします!

 今日の披露宴には私と同じくらいの年の子はいない。社交界に出られる年齢は決まっていて、王族は三歳。貴族は七歳からで、貴族の子たちは七歳までにビシビシ(しご)かれるらしい。おお―怖い。


 そういえば私も立てるようになったぐらいからお辞儀の練習とかやらされたなぁ。貴族はそれぐらい当たり前らしい…

でもさすがに立てるようになったばかりの赤ちゃんにお辞儀とか教えるのってやりすぎじゃない?と思ったけれども、私も結局は同じことをやっていたのでそんなものかぁ…と思えるようになった。



「ソフィアちゃん、一通り挨拶は終わったから休憩していいわよ。後のことはお母様に任せてね。アメリアちゃんとのんびりお茶してきたら?」


さすがに退屈になってきたのでお言葉に甘えてアメリアお姉様のところまで行く。


「アメリアお姉様~!」


「ソフィア!お勤めごくろうさまね!私と一緒にお茶でも飲みながらお話ししましょう!皆様も一緒にどう?」


 アメリアお姉様と話していた令嬢たちはノリノリだ。

私たちは席に座り、楽しくお話ができた。最初のほうは会話が弾み、女子会を純粋に楽しんでいる気分でいた、のだが、


「私のソフィアはとってもかわいい天使なのよ?」


エスカレートしていくアメリアお姉様の自慢話。最初は興味津々だった令嬢たちも顔が固まっている。


「アメリアお姉様?私の話はもういいので、違う話にしましょう?あ、この紅茶美味しい!皆さんも飲みましたか?」

めっちゃスマーイル!ついでに



【緩和】



「「「「「尊い可愛い!撫でさせて!」」」」」



…あれ?お姉様含め周りの視線が私に…よし、乗り切ろう。


「お褒めいただき光栄です!でもお姉様方のほうが可愛いですよ?」


あー崩れた。


「あ、もう戻らないと!またお会いしましょう。ではごきげんよう」


このままだと何かやらかしちゃいそうだからさっさと戻ろう。


まぁ、そんなこんなで無事夜会が終わった。

 家族で最後話すことになったので席につく。



「ソフィア、お疲れ様。と言いたいところだが、気になっていることが二つあるんだよ。まずな、誕生日に急に話し方が変わったが、どうしたんだい?誕生日前はまだ自然と丁寧な言葉遣いは出来なかっただろう?いくら天才であろうとこんな急に変わるものなのかい?」


「あぁ、僕もそのことは気になっていたよ。可愛い喋り方だったのに……!あ、今も可愛いよ?」


あ、そういえば私、つい癖で丁寧語を使っちゃったよ!!確かに三歳でこんな感じに話さないか…。あー、誤魔化したほうがいいかなぁ…。・・・


「メリーの言葉遣いに憧れて、実はこっそり練習していたのですよ!前の話し方では民衆の皆様や、貴族の方々に示しが付かない言って思ったのです!駄目ですか?」


ウルウルブルーダイヤモンドアイで訴える。流石にこればっかりは今更なので直せない。


「まぁまぁ。ソフィアちゃんもこう言っているのだからいいと思うわ!女の子の成長は早いものよ?それにしてもメリーはソフィアちゃんに憧れられるくらい優秀な侍女になったのね。しっかりお礼を言わないといけないわね~」


「むしろ丁寧な言葉遣いだと私とかリアムみたいに普段と変えなきゃいけないっていうことにならないで済むから楽だしいいと思うわ!ソフィアはきっと頑張って話せるようになったのよ!想像しただけ可愛い!これは皆に言わなくちゃ…!!!」


「うーむ。そうか、そうだよな。これは娘の成長だよな!素直に受け入れるとするよ」


あ、お父様の口調が普段モードに戻ってる!久しぶりに聞くなぁ。まぁ、お父様もまだ若いし、その口調のほうが似合ってる。




あ、空気が変わった。



「二つ目は私から言うわね?ソフィアちゃん、今日、虹を作ったわよね?その時の使った宝石ってブルーダイヤモンド以外も使ったのよねぇ?どうやって出したのかしら?普通は瞳の宝石しか出せないのよ?」




……………そうでした。宝石知識がある私はどんな宝石でもたぶん想像することで作れてしまう。誤魔化せないな。お母様怖い。魔法が好きなお母様はキラキラな瞳で聞いてくる。



「私も気になるわ!私、魔法得意だけれど、ソフィアの魔法は特別な感じがするのよね」


〈ねぇ、どうしよう。これは正直に言うべき?前世の記憶がありますって〉


《うーん。言わないほうが良いね~。面倒なことは避けたいからね~。じゃあ、私はイメージすることで様々な宝石が作れるみたいですってことにしたら~?どう~?まぁ嘘ではないし》


「私、イメージすることで様々な宝石を作ることができるみたいです!」


「えええええええ!!ってことは初代王と同じ能力を持ってるってことだね!?ソフィア凄いよ!僕の妹天才!」


「ソフィアは凄いな!家族の中でも一番凄いんじゃないかい?王族は天才でなければならないという決まりがあるが、桁違いだな。神に素晴らしいソフィアを授けてもらったことを感謝しなければな!」


何とか乗り切れた。ノアありがとう。家族に褒めてもらっているが、それは前世の知識で、しかも、プラス加護のおかげでありまして…


(神様本当に加護をありがとうございます。沢山力を借りいてしまってますがっ、本当に助かっています!)


沢山家族にいろいろ聞かれたが、最終的には色々と怪しいところはあるが理解してくれた。

時間も時間なので、解散することとなった。



寝る支度を終えて部屋に戻ると


『お疲れ~!姫様今日は沢山頑張ったね~。僕ケーキ食べたり、人間観察したり、たくさんできて楽しかったよ~!あ、そうそう!今日夢の中で神様と会えるから楽しみにしておいてね~』


「今日はとっても長かったよ。精神的にきそう…神様って夢の中で会えるんだね!今日とってもお礼したいと思ってたからナイスタイミング!待たせるのはなんか悪いから早く寝なきゃね。じゃあおやすみ~」




私は深い眠りについた。






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