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気づいたら3歳児でした。

〜皆さん、僕は、アルです。今年で3歳になります。 本名は、アルシフォール シルクード です。 覚えるのに5日かかりました!僕は 貴族の中でも伯爵です。正直言ってどのぐらい偉いかわかりません!日本で生きていた頃には貴族の爵位なんて知りもしませんでしたしね。〜


「あら、アルちゃん起きたの?」


「はい、お母様!おはようございます!」


「さぁーアルちゃん朝のチューは?」


「嫌です!」


「.......」


アルに嫌がられて少し凹んでいるこの人は、アルの母親のシルフィード シルクード。


「おっアル起きてたのか、さぁー俺と一緒に剣術の訓練をしような!庭で待ってるからな」


そして凹んでいるシルフィードをチラ見してからそそくさと来た廊下の方へ帰って行く人が僕の父親の、アクローク シルクード。伯爵家のシルビーナ領の領主だ。


「ちょっと父さま、たすけてくださいよ!」


「すまない我が息子よ、それは試練だ。貴族たるもの愛情というものはとても大事なのでな」


本気で助けを求めるアルに晴れらしいことを言って見捨てる父アーク。その対応に少し気分を不機嫌にして

時間が過ぎるのを待つばかりであった。


「あー!やっと来たか、遅いぞアル!」


「誰のせいですか!」


「さぁーまずは、素振りを100回からだ!」


何もなかったかのようにスルーするアーク、しかしここでアルが怒ったところで勝てるわけでもないので心の中でグッと堪えた。覚えとけよクソジジィー!


「95…96…97…98…99…100……ふぅー」


「よくやったぞ。 次は、模擬戦だ」


「はい、…え?模擬戦?相手は誰ですか?」


まだ模擬戦を一回もしたことがなかったアルとしてはまだ痛い思いわしたくないと思って恐る恐る聞いてみると予想どうり…


「相手は…俺だ!」ドヤァー


「え?いや、そんな まだ死にたくない」


「死ぬものか、ちゃんと手加減はするぞ?」


「本当ですか?」


少し悲しそうに振舞って言ってやった。


「そんなめされても結果は変わらんからな…さぁ剣を構えなさい」


「っく仕方がない....行きますよ父さま!」





目がさめるとベットに寝転んでいた。そうだ、あのクソジジイにやられたのだと気づくと…声が聞こえる?


「ゎ…ぁ………っ…」


ベットから出てドアに耳を当てるとものすごい声で


「私のアルちゃんに何かあったらどうするつもり!」


「は、は、はいー! も、申し訳ありませんでしたー」


僕の母親への好感度がもの凄い勢いで上がっていった瞬間だった。


朝のチュー、明日はしてあげよう









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